神木と炎の王子(☆)
前巻から出ていたのですが、この過去編も脇役たちがなんとも魅力的。悪漢(ふくろう)アリン公と、彼に仕える黒フクロウの魔将、"スカイドラゴン"ペンリック達、乱世の物語だけあって、悪役陣もパワフルです。
わけても魅力的なのは、アリン公一派の部下である、夫婦戦士のプリークとイグリク。普通のフクロウであるプリークと、黒フクロウのイグリクと言うのは原作世界の中でも有り得ないと言われる組み合わせ。
邪悪な戦士でありながら、グランク達を驚かせるほど強い絆で結ばれており、にも関わらず種族の違う二羽の間には卵が産まれる事がない。それが彼らの行動に大きな影響を及ぼしていくのですが、ああなんかさらに続きが気になる。そんな感じ。
次巻、11巻で過去編も終了とのこと。まずは11巻が出る事を心から期待したい昨今です。
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