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2010.10.07

ちっぽけなこのスタックを、そう、彼女の魂と呼ぶこともできる。(☆☆)

Eclipse Phase: The Roleplaying Game of Transhuman Conspiracy and Horror

 タケシ・コヴァッチシリーズ、第一作目「オルタード・カーボン」に続いて、三作目の「ウォークン・フューリアーズ」も読了。なんだか変則的な読み方なのは、二作目の「ブロークン・エンジェル」だけ文庫に落ちていないからですよ。

 時ははるかな未来、技術は進歩し、人はあまり進歩していない時代。生物学とナノテクノロジーは異様なまでの進歩を遂げていて、人間はすでに誰しもが、技術的には、死を超越してしまった世界。
 誰もの首の上に埋め込まれている、大脳皮質スタック。ポケットに入るようなちっぽけな塊は、人間の大脳と精神機能の全てが詰め込まれた塊。

 この世界では、肉体のことは「スリーブ」と呼ばれる物体。文字通り、肉体を入れる「容器」でしかないそれは、状況が…… 主に経済的な、場合によっては宗教的もしくは精神的な状況が…… 許せば、たとえ死んでも「再スリーブ」して交換する事も出来る。
 スリーブと切り離され、スタックだけが収監されることもあれば、スリーブが借金のカタに転売される事もありえる。……たとえば、「オルタード・カーボン」の脇役の一人が人生に絶望しているのは、収監されている妻のスリーブが、転売され、見知らぬ人間の「肉体」になっているのを見てしまったからだった…… もしくは、「スリーブを訓練するアルバイト」と言うのもある。かりそめの肉体をトレーニングし、スポーツの技術を肉体に仕込んで、完璧に鍛え上げて、金持ちに引き渡す商売。
 もちろん、戦闘用に強力なスリーブをまとう事もあれば、逆に何者かの陰謀で、無力なスリーブに押し込められてしまうこともある。再スリーブする資金がないというだけの理由で、復活する事ができない老夫婦。たとえスタックが不滅であっても、幼い少女のスリーブの死に動揺する仲間達。全くの赤の他人が、兄妹のようなスリーブをまとったことで抱く親近感。そしてつねに味覚がおかしいと文句を言う事になる、ちょっと作りの安い人造スリーブ。

 語り出すときりがないほどのギミックに満ちあふれているこの小説群なんですが、満ちあふれすぎて正直ちょっと読みづらいんですが、「大脳皮質スタック」って言う単語のことをちょっと検索してみたら、なんだかものすごく面白そうなTRPGの紹介記事さんを発見してしまいました。
 エクリプス・フェイズと言うゲームなんだそうです。これは気になるがしかしもろに英語だ……! 機会があったら是非やってみたいと思いますよ。ホビージャパンさん辺りから、邦訳でないかなと言うところでした。

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