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2010.12.25

第三回ヒューマノイドヘルパープロジェクト観戦記【テーブルロボット部門 一回目】

 岡本さんが靴をはいたままリングに上がるかどうかで意見が分かれますが、ともかく最初の選手がセッティングを行います。

No.195 クロムキッド (kupakuma)

 最初に登場するのはクロムキッド。とは言うものの、機体は頭にディスプレイが乗ったガルーです。あ、そうか。頭にはディスプレイじゃなくて、小さなノートパソコンを丸ごと乗っけてるんですね。
 この顔ディスプレイにいろんなものを表示する事で、コミュニケーションを図るのだそうです。あー、なるほど。マイクで拾おうとしていますが、なにかしら発声をしていますね。ネット経由で遠隔操縦して、操作や画面表示などを切り替える事が出来るとのこと。

 まずはおもてなし。まずはペットボトルを保持。片手で持ち上げて、ペットボトルを傾ける。「注いでいる」モーションなわけですね。実際に水を出してしまうといろいろ危険なので、注げる、と言うシミュレーション。
 左腕に保っているのは、塩分濃度を測定するスプーン。これを食べるものに突っ込む動作が。塩分濃度がスプーンには表示されますが、これはロボットとは連動はしていないそうです。
 あっと、モニターはタッチディスプレイ。これは元々のノートをそのまま使っているわけですね。タッチボタンに触れると、それに連動して腕を動かします。

 乗っているのはVAIOの一番小さいもの。頭上のwebカメラは、制御用のノートに表示されています。
 手元のPCから頭上のノートに通信して、頭上のノートの言わば周辺機器として、ロボットのボディが存在している、と言う位置づけなわけですね。なるほど納得。ガルーは標準モデルよりも足裏を大きくして、安定性を高めているそうです。

 塩分濃度スプーンについて、いいところに目をつけた、と、非常に高い評価でした。

No.2 DYNAMIZER-TT (スギウラファミリー)

 最近子供がつきあってくれない、と言うスギウラ父さんが、なぜかケーキの箱とコントローラを持って登場です。
 ダイナマイザーテーブルトップ略してTTは、二自由度のロボットアームを持つロボット。喋るのだそうです。
 車輪の先に、クワガタ状のアームがついたロボットが、ケーキの箱の中から登場。異様に低い声で「イラッシャイマセ」の声が。「フユワサムイデスネ。フユワサムイデスネ」と。紙パックのジュースを前に止まり、岡本さんが微妙に「……これ、僕なにか言ったほうがいいんでしょうか」と言っている中。紙パックのジュースを掴んで持ち上げる。「ヨクフッテクダサイトカイテアリマス」。くるくる廻る。振っているそうです。

「ドウゾオメシアガリクダサイ」
「飲んでいいの? いけないですよね」
「ドウデスカ。オイシイデスカ」
「飲んじゃだめなんですよね」
「ドウデスカ。オイシイデスカ」
「いやだから飲んじゃいけないって」
「ゴキゲンヨウ。サヨウナラ」

 なんという掛け合い状態。そのまま下がっていったダイナマイザーTT、四輪駆動の運動性を諸々披露して、デモ修了となりました。ちなみにトロピカーナが使われているのは、「よく振って下さい」と書いてあるからなんだそうです。

「とりあえず車輪がついて喋ればロボットらしく見える事が判りましたね。これは発見でした」と西村委員長でした。あとはこれにカメラがつけば、との事。
 これ見ると郵便局の人とか必ずびっくりする、と言うスギウラ父さんのコメントに「どんどんおもてなしからかけはなれていきますね」と岡本さん。四輪駆動の機動性をもっと生かして貰えれば、と先川原さんでした。

No.294 テーブル探査ロボット (テーブル探査隊)

 さて、最後のロボット、テーブル探査隊が登場。こちらは韓国から参加のチーム。と言うか韓国ROBO-ONE委員会の、その委員長のお嬢さんなのだそうです。言語の問題で多少コミュニケーションに困難しているところですが、競技開始。
 えー、リングテーブルの上には、四角いテーブルがあり、その上にチョコレートとキャンディの入っているらしい箱が。岡本さんが手元のボタンを押すと、手元に持ってきてくれるそうですよ。
 まずはチョコレートの手元のボタンを押すと、距離センサーを使って対象物をサーチしながら、クローラー型ロボットがテーブルの上を移動。対象物を探していきますが、右側のオブジェを掴みかけ、離して左側に行き、あれ、こちらも離して再度右へ。くるりと廻って戻ってきて、手元まで戻ってきたところで、アームを離して岡本さんの目の前にチョコレートを置く。これでちょっと話し合いましたが、終了となりました。
 ちなみに手前側にある円柱型のオブジェクトですが、これは所謂ビーコン。赤外線を出しており、ロボットに戻ってくる場所を提示しているのだそうです。つまりロボットとロボットが入る場を両方作り込んで来た、というわけですね。
 西村委員長からシステムの紹介、と言うか推理が行われます。チョコレートとキャンディを区別する方法については、色かと思いましたが、高さで認識しているのではないか、とのことでした。
 低価格でそれなりのことが出来るのが面白い、と言う西村委員長のまとめのあと、「それでは女性の参加者ということで先川原さんに」「僕は匂いで判断してるのかと思いました」と、なんていうか面白いやりとりでありました。

 井上さんからのコメント。「戦うロボットは人型でお手伝いするロボットは車輪型なんですよね。液体が炭酸だったらと思うと…… 空けるところまでやらないのかな、と思いました。あとはもっと外見もおめかししてくれればと思います」との、だいたいそんな由でした。

 このあとは1時から、軽量級トーナメントの開催となります。

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