蘇るゴッドバード。(☆☆☆)
三十五年の平和。それは、ライディーンと妖魔帝国の戦いとの死闘を人々が忘れ去るには充分な時間だった。
明神岩のふもとの街に暮らす中学生、囀晶(さえずり・あきら)にとっても、それはいつまでも続く平凡な日々のはずだった。だが敵は海の底、静かに牙を研いでいた。突如現れた化石獣に容赦無く砕かれる街、夜ごと夢に現れる不思議な声の導く先で、海の底から晶の前に勇者はその姿を現した!
長谷川先生と言う人は、本当に不思議な人で。このご時世に、深刻な、あるいは自分自身でも答えが出せないようなテーマに。言ってしまえば安易な方に足を踏み入れる事なく。希望と正義とバランス感覚に溢れた話を描き続けられると言う苦行をやってのけてしまえるのは、大変なことではないかと思います。あと、上にも書きましたが、ほぼほとんどの作品でヒロインが「私は女です!」みたいな発言をする羽目に陥るのも、この人の作品の鉄板のパターンな気がするのですが。最初から女の子って判ってる今作でまでやってのける辺り、なんというか、ああ、この人はいろんな意味で偉大なのであるなあ、と思いました。
三大超電磁ロボも勢揃いし、あくまで正調に35年前の話の続きを描き続ける本作。続刊も楽しみにしたいと思います。
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