第三回ヒューマノイドヘルパープロジェクト観戦記【軽量級認定大会 二回戦~決勝】
さて、テーブルロボットに続いては、バトルトーナメントの二回戦となります。
コメントを求められた先川原先生に、芝浦工大チームめためたに切られておりました。南無。
二回戦 第1試合
No.893 EXA (大阪産業大学ロボットプロジェクト)
vs
No.782 ルカヌス (芝浦工業大学SRDCチームルカヌス)
さあ、ちょっとコール間違いがありましたが、千葉工大のバルトを破ったエクサが登場。対するのは芝浦工大のルカヌス、これはかなりの大型ロボットです。エクサもバルトに比べると一回り多かったのですが、ルカヌスの大きさは相当なもの。腕も同じようなタイプですが、かなりの面積差があります。
交差から横突きの打ち合い、胴体が真横に畳める構造を生かし、勢い良く打ち込むルカヌスですが、戻りが絡まって両者スリップ。
距離を大きく開けた、一気に踏み込んだルカヌス。エクサの胸板を叩いて落とした。真横から接近、めくりあげるようなパンチはエクサの脇を通り抜けた、同じ軌道でもう一撃、手首を捻って裏拳気味に微妙に倒した、扇ぐような軌道の変わるパンチで沈め、2-0。
両者中央での叩き合い、スリップが続く。一回分けた、最後はやや広い間合いからルカヌスが打ち込み、巻き込まれる恰好でエクサがダウン。ストレートでルカヌスが3ダウンを奪い、エクサを沈めて準決勝へ進みました。
二回戦 第2試合
No.56 Neutrino2 (飛騨神岡高校)
vs
No.896 Lean (芝浦工業大学SRDCチームキャベツ)
さあ登場、ニュートリノの2チーム。対するのはこちらも芝浦工大のチーム、リーンです。こちらは先程とはうってかわって小型なロボット。ニュートリノのほうがやや大きい。ニュートリノの突撃をやや躱していったリーン、ニュートリノのワンツーを巧みにかわしていきます。接近していきたいか、なにかバネっぽい音が響きます。
近づいていったところをニュートリノ、カウンターで沈めて1ダウンを奪う。
躱していくリーンですが、腕が短いのかパンチが届かない。横からのパンチで、真横に倒れるリーン、しかしこれはファイトの号令の前だったと言う事で無効と言う事に。
横歩きの早さで、左右に巧みに躱して距離を稼ぐ機敏なリーンでしが、やはりこのリーチの短さはいかんともしがたいものがある。やっぱり肩にスプリングがついてますね、あれはなんなんでしょう。あっと、調子が悪くなったか、腕がおかしい。腕の調子がおかしい、立ち上がれない。タイムだ、タイムを申請した。ニュートリノ2、起き上がりができずタイムを申請。整備に入ります。
これで1-1、両者1ダウン同士で再開、ニュートリノは右腕がぶらぶらしています。直らないまま、ダウンをしない覚悟で試合に臨む状態です。……あれ、リーンの方が動かない。大丈夫でしょうか、無線トラブル? まだタイム続行中扱いみたいです。コントローラーを再起動して復活。
このままスリップを奪えればリーンに勝算がある展開、リーンをコーナーぎりぎりまで追い詰めたニュートリノ、パンチで崩れてしまう! 駄目か、しかしスリップから復帰した、向きによっては片腕で立ち直れるようです。攻めて行くニュートリノ、リーンは躱していく、スリップを奪われる。またもスリップ、あっとダウンだ。腕をぶつけて崩し、最後は棒立ちになった瞬間を背中から肩を崩し、前のめりに倒して3ダウン。片腕不能の状態から押し切って、3-1で勝利を収めました。
二回戦 第3試合
No.743 HammerHead (大阪産業大学ロボットプロジェクト)
vs
No.858 滝 恋次郎 (千葉工業大学文化会総合工学研究会野崎)
さあリングにやってきました、猛威を振るう脅威のリーチ、黒旋風ハンマーヘッド。対抗するのはデンダインを沈めた滝連次郎。ハンマーヘッド、挑発のポーズからスタートです。
足下から狙っていくハンマーヘッド、打点の先からさらに横に煽って1ダウン、再開、その直後に沈められた恋次郎、一矢報いるパンチも瞬間的にしゃがんで凌ぎ、カウンター気味に追い詰めてさらに一撃、止まぬ猛攻で一気にのし倒し、ハンマーヘッドの勝利となりました。
恋次郎は自作に拘ったマシンとのこと。ちなみに先川原先生の指示でプレゼンを強化させていたそうです。
二回戦 第4試合
No.13 Neutrino1 (飛騨神岡高校)
vs
No.475 BLACK TIGER NEO (IKETOMU)
さあ、二回戦最後の試合は、ニュートリノと不戦勝のブラックタイガーネオの対決です。最年少と最年長の対決。「反射神経対反射神経の」「うわそれ言います」 解説席が盛り上がっています。
ブラックタイガーに比べ二回りほど大きいニュートリノ、さあ、中央から一気に押して行ったニュートリノ、ブラックタイガーはリング脇を左右に振ったあと中央に、両者背中合わせにぶつかって同時にスリップ、再開したところで、ブラックタイガーが相手の前に立った、立ってしまった、一気に腕を広げてぐうんと伸びたニュートリノ、引き倒して1ダウンを奪った。
やや離れたところで様子をうかがうニュートリノ、レンジに入ってしまうと、もうどうしようもない。もう一度捕まれてダウン、2-0となる。
ニュートリノのパンチ、届かないそのパンチに、なぜかくたっとブラックタイガーが、絶妙のタイミングで倒れてしまう。パンチと同時に偶然なぜか脱力を入れてしまって、なにやら申し合わせたような恰好でうまいこと倒れてしまったようです。
最後はニュートリノの打撃を躱していくうち、徐々に徐々にリング脇に追い詰められていったブラックタイガーネオ。リング脇は危険、と言う暇もなく、逆方向に一歩を踏み出してしまうブラックタイガー。3ダウン目はまさかの自爆リングアウト、3-0でニュートリノが準決勝に駒を進めました。
「今回やっぱり、操縦は止めたほうがいいんじゃないかと…… 操縦にするか自律にするか、じっと悩んで再挑戦したいと思います」と、IKETOMさんでした。
このあとは企業PRタイムのあとで、準決勝。今回のカードはすべて学生チームの組み合わせとなりますよ。しかしニュートリノ2が先程の腕のダメージから復帰出来ていないため、先に第二試合が行われる事となります。
準決勝 第2試合
No.743 HammerHead (大阪産業大学ロボットプロジェクト)
vs
No.13 Neutrino1 (飛騨神岡高校)
いやしかし、これは強烈なカードです。圧倒的な強さで勝ち上がってきたハンマーヘッドとニュートリノの対決です。
いつものように挑発から入るハンマーヘッド。ニュートリノ1の投げを凌ぐハンマーヘッド、再度投げを押さえる、立ち上がったヘッドの頭の上を通り抜け、肩で投げられたような恰好で一回転してしまうニュートリノ。
激しいぶつかり合いが続く。両者派手に吹き飛んで倒れますが、これは浅いとしてスリップになる。ニュートリノが引き倒して手前に倒す、巻き込まれてニュートリノも倒れた、これはハンマーヘッドが引き落としでダウン、しかしニュートリノはこの投げは捨て身投げ扱いとなる。ということで、このあとは投げ抜きで戦う事を強いられます。
打撃に入るニュートリノ、機敏にしゃがんでは猛烈に反撃に入るハンマー、横突きの連打を凌ぐニュートリノ、4発までは徐々に追い詰められながらも凌ぎましたが、5厚めで倒される。
屈みこんで姿勢を安定させ強烈な突きを打ち続けるハンマーヘッド、腕先が絡まってニュートリノを絡めて倒しますが、これはしゃがんだままの連続攻撃と言う事で無効となる。残り1分、突っ込んでいったパンチ、ニュートリノ、完全に体が浮いた、一瞬重心が泳いだが、こらえた、足裏から落ちて復帰した。しかし猛攻を緩めないハンマーヘッド、背中側からパンチで伸し倒して3ダウン、圧倒的に押し切っての勝利となりました。
さあ、ちょっとインターバルを置きましたが、ニュートリノ2の肩はどうなんでしょう。リングには上がってきましたが、やはりちょっと姿勢がおかしい感じです。
準決勝 第1試合
No.782 ルカヌス (芝浦工業大学SRDCチームルカヌス)
vs
No.56 Neutrino2 (飛騨神岡高校)
試合開始、フットワーク軽く中央で待ち構えるルカヌス、攻撃のレンジに踏み込むのを、位置を取って躱していくニュートリノ、真横から接近して打ち込んだ、起き上がれない。ニュートリノ起き上がれない、もがいてリングアウトを狙うニュートリノ、しかし位置を変えていったが落下する事ができなかった、ワンパンチから復帰をする事が出来ず、惜し過ぎる決着、ニュートリノ総力を出し切れないままに、ルカヌスの勝利となりました。
続いては三位決定戦、そして決勝戦となります。三位決定戦は飛騨神岡高校同士の同門対決となります。
ここでまたPRタイム。ブラックリスター2、来年秋頃に公開だそうです。
三位決定戦
No.56 Neutrino2 (飛騨神岡高校)
vs
No.13 Neutrino1 (飛騨神岡高校)
さあ、三位決定戦です。ニュートリノ同士の対決、やっぱりこうして見ると1のほうがかなりでかいです。
まずは投げでダウンを奪われる2、リングサイドぎりぎりでなんとか復帰に成功したニュートリノ2、しかし一歩前に出てしまいダウンをしてしまう。
2ダウン、中央で同じようなモーションで突き合う、小競り合いからバランスを崩し、相手の肩の上にのしかかってしまったニュートリノ1、そのまま2が慎重に後退、1は前のめりに倒し、リングに転がしてダウンを奪われる。
猛攻は次第にリング脇へ、1の攻撃でリング脇ぎりぎりでダウンした2、スリップからは復帰しかかったものの、バランスを崩してリング脇から落下、残念ながらそのままリングアウト、3ダウンでニュートリノ2が沈み、ニュートリノ1の勝利となりました。
さて、このあとは決勝戦です。……電話中みたいです。何事。あ、電話終わったみたいです。
決勝戦
No.782 ルカヌス (芝浦工業大学SRDCチームルカヌス)
vs
No.743 HammerHead (大阪産業大学ロボットプロジェクト)
準決勝で強敵ニュートリノを下し、ここまで進んだハンマーヘッド、シードから勝ち上がってきたルカヌスとの決勝戦に挑みます。
さあ開始、まずは高い位置の突きで突っ込んで行くルカヌス、中断突きで迎え撃つハンマーヘッド。中央でぶつかりあい、足首を狙うルカヌスが連打を加えるも、ルカヌスも凌いでいく、腰の重心へのパンチ、しかしハンマーヘッドのパンチをルカヌスなおも凌ぐ、ルカヌス、ハンマーヘッドのパンチを上体を傾けて凌いだ。ルカヌスの脚にハンマーヘッドの腕が挟まり、ここでブレイク。
いったん分けて試合試合回、かがんだハンマーヘッドの肩をルカヌスが突く。両者、高速度で下からめくる攻撃をぶつけあう。これはすごい、ハンマーヘッド、ルカヌスの脚の隙間にに腕を突っ込んで持ち上げた、完全にルカヌスの体が持ち上がった。投げ落としのパンチ、コレでルカヌスは1ダウン。
同じ向きからのパンチの打ち合い、ハンマーヘッドの連打、しかしルヌカスが右に左にバランスを崩していき猛攻を凌ぐ、ハンマーヘッド倒れた、これはスリップ。
これはすごい、普通に攻撃を繰り出すルカヌスの脚に爪先を絡め、強引に持ち上げて倒した、これで2ダウン。
交錯、背中から一撃、これはダウンにはならなかった、ルカヌスをリング脇に追い詰めるハンマーヘッド、ルカヌス中央に逃れた、お互い、相手の攻撃の直後の足下を狙う。ルカヌスの打撃、しかし一瞬差でハンマーヘッドがで躱した。
後方に距離を取るハンマーヘッド、お互い打撃を打ち合いつつも、相手の攻撃の出きったところを、足下を着実に狙っていくような攻撃の打ち合い。ハンマーヘッドが打ち込みルカヌスが躱す、ルカヌスの突きを咄嗟に凌ぐ、激しい打撃戦の最中にレフェリーの中断、ここで時間切れ。
集計してみれば2-1、打倒ハンマーヘッドを目標としていたルカヌス、僅か1ダウン差で惜しい敗北、猛攻また猛攻で攻めきったハンマーヘッドの優勝、優勝となりました。
このあとは表彰式となります。
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