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2010.12.25

第三回ヒューマノイドヘルパープロジェクト観戦記【軽量級認定大会 一回戦】

 さて、一次からは軽量級認定大会、ROBO-ONEバトルトーナメント。
 本日は14機が参加、全部で14試合が行われます。まず最初に行われますのは一回戦6試合となります。

 今大会優勝者は、来る第19回大会において予選が免除され、いきなり決勝戦からの参加が可能となる、と言う寸法です。予選に力を裂かなくて良い分、有利な地歩から決勝戦に挑めるわけですね。
 そんなわけで、注目のバトルトーナメントのスタートです。

一回戦 第1試合
No.894 バルト (千葉工業大学文化会総合工学研究会佐藤)
vs
No.893 EXA (大阪産業大学ロボットプロジェクト)

 さあ、まずは一回戦。対するのはバルトとエクサ、どちらも学生チームによる対決です。バルトは足裏の小さい標準的なスタイルのロボット。かたやのエクサは長い脚と大きな手のひらを持った機体、バルトよりもやや大柄です。まずは中央に、横を向いて寄せていったエクサ。バルトは接敵寸前でスリップ、起き上がりが遅いとダウンを取りますよ、と言われたところで立ち上がれなくなった。スリップ中はタイムが申請可能、と言う事でまずタイムを申請したバルト。
 0-1の状態で調整を行います。必死の調整ですが、なにか脚がぐらぐらしている様子。大丈夫でしょうか。2分の間に調整復帰できるのか。千葉工大の学生さん相手と言う事で、先川原さんのひどいっぽいコメントが冴え渡ります。「左の股のサーボのギアが欠けてますね」と岡本さん。
 さあ、ともかくも再開です。体を横に向けたバルトに、横から滑り込んで突っ込んでダウンを奪うエクサ。勢い余ってリングアウトしたバルト、これで0-2。
 さあ、同じ姿勢で接近した両者、エクサの突きを凌いで反撃に転じたバルトでしたが、この突きでバランスを崩してスリップダウン。そのまま起き上がれずカウントは重ねて10カウント、バルトは起き上がり復帰出来ずリタイア、エクサが二回戦に進みました。

一回戦 第2試合
No.876 磯工GUARDIAN (釼持 俊雄)
vs
No.56 Neutrino2 (飛騨神岡高校)

 続いては強豪高校同士の対決。磯工ガーディアンとニュートリノシリーズのニュートリノ2の登場です。ガーディアン、なんだか頭にランプがつくとメタリックファイターみたいに見えますね。
 裏から接近し、横突きを繰り出すニュートリノ、崩しにかかるガーディアン、背中から突き崩してダウンを奪う。
 両者中央で接近、座って待ち構えたニュートリノ、めくり上げるようにガーディアンを崩して1ダウンを奪い返す、リング脇に躱したガーディアンを追いかけていくニュートリノ、やや間合いを広げたところでパンチの打ち合い、ニュートリノなぜかくるりと一回転。起き上がりのピンチでしたが、ぎりぎりで起き上がり踏みとどまった。背中から突っ込んで突いていくガーディアン、傾くがニュートリノ凌いだ。肩の上に腕先が乗ったガーディアン、スリップ。
 一瞬ニュートリノの腕を抱え込んでしまうガーディアン、それを嫌って離れたところに突きを貰い2ダウン。さあ、ちょっとリング脇に構えたガーディアン、しゃがんで突きを繰り出すニュートリノ。めくり切れないと自分がスリップで崩れてしまう。
 間合いを遠く取って待ち構えたガーディアン、迎撃して投げの掴み、しかしこれは躱していった。回転してワンツーのフックを放つニュートリノに対し、投げを狙うガーディアン、かがんで攻撃を狙うニュートリノの位置からすると、ガーディアンの腕位置からは狙いきれない。投げで狙い、打撃で迎え撃つ構え、しかしここで時間は切れ。
 終盤にかけてぶつけ合いの猛攻でしたが、惜しくも反撃ならず。1-2でニュートリノの勝利となりました。

一回戦 第3試合
No.743 HammerHead (大阪産業大学ロボットプロジェクト)
vs
No.668 デュミナス (ビスコ)

 さあ、続いてはまたしても強豪同士の対決だ。大阪産大の巨大兵器ハンマーヘッドと、投げ師のデュミナスの対決。最初から接近していき、腕の爪先を広げながら猛烈な勢いで突きを繰り出すハンマーヘッド、黒いボディが台風のように暴れ回る、吹っ飛ばされてデュミナスが1ダウンを奪われる。
 独特の甲高い音と共にパンチを繰り出し続けるハンマーヘッド、攻撃レンジは異様に広い。投げで反撃を掴みに行くデュミナス、しかしこれがパンチと重なり、投げの際の足下が地面についてしまったと言う事で、2ダウン目に。
 デュミナス、戦術を変えてきた。ハンマーヘッドの背後を捉えて、後ろから突き崩してダウンを奪い返す、両者距離を置いての打ち合いになった、最後はしゃがんで防御姿勢を取ったデュミナスの足下ぎりぎり、ほとんど足裏に爪を突っ込むようにして、強引な勢いでひっくり返した。
 ガードの上から強引に突き崩して3ダウン目、ハンマーヘッドの勝利となりました。

「ハンマーヘッド、あれ人間型じゃない気がしますね(頭がないから)」「ああいう人いますよ」 そういう問題なんでしょうか。

一回戦 第4試合
No.858 滝 恋次郎 (千葉工業大学文化会総合工学研究会野崎)
vs
No.895 デンダイン (TDUヒューマノイド研究会)

 続いての登場は、円柱形の頭の大型ロボット恋次郎。対するは背中のフィンもかっこいい小兵のデンダインです。
 さあ寄っていった恋次郎、デンダインはリング脇ぎりぎりで構える。両者打ち合い、これはどちらも倒れましたがスリップ。デンダインは徹底してリング脇で待ち構える構え、パンチの腕が引っかかりますが、これはスリップとなるデンダイン。しかし起き上がりで転がり出てしまい1ダウンをなってしまいます。
 中央での交錯、接近ざまワンパンチを貰い倒れてしまうデンダイン。
 2-0、デンダイン、リング脇ぎりぎりを逃げ回る戦術から、中央の恋次郎に寄っていきますが、攻撃レンジに入ったところで恋次郎に叩かれてしまう。リーチと重量差を跳ね返せず、敗北となってしまいました。
 デンダインの翼の紹介。普段は翼も含めて4本腕状態でホールドして投げを出す事が多いんですが、逆に羽根が邪魔になって相手を掴めない事が多いそうです。

 ここで審査員の皆さんからのコメントが入ります。

一回戦 第5試合
No.25 で・か~る (道楽、)
vs
No.13 Neutrino1 (飛騨神岡高校)

 さあ、続いて第五試合。人間のようなもの型ロボット、で・かーるが登場。ニュートリノチームとの対決となります。でかーる、なんかやたらと大きな肉球がついてますけど、あれはどう使うんでしょう。
 横に構えたニュートリノが突っ込んで行って、いきなり大きな構えでの投げ、で・かーるはいきなり折れ曲がって突っ込んで行った、リンボーダンスの姿勢で突撃する、所謂で・かーる走法。
 ニュートリノの、オールを漕ぐような大きな投げを躱し続けたで・かーるでしたが、これは掴まれた。崩されてダウン。
 直後に絡まってスリップしましたが、これは起き上がれるか。ケーブルをぎりぎり踏んでしまってスリップ。肉球が一個取れてしまった。パンチが頭上を擦り抜けて、躱すで・かーる、しかし立ち止まったところを投げの姿勢で掴まって崩された、リング脇ぎりぎりを走り回るで・かーる、暴走しかかった、リング脇で止まった。
 起き上がりかけたところにニュートリノとぶつかって、再起できないで・かーる、攻撃をこれまでまだ繰り出していませんが、ニュートリノとまた走行中にぶつかった、攻撃、のけぞった異様な恰好のままで胴体を捻ってパンチを繰り出すで・かーる。投げで掴まれたものの、脚からそのまま着地、ダウンにならなかった、一瞬離したニュートリノ、自分がスリップしてしまう。
 仕切り直して距離を置き、再接近したところでニュートリノに捕まれた。そのまま90度ひっくり返され、倒れたのに上半身がきちんと直立している、なんだか異様な恰好で3ダウン目。これでで・かーるがストレートで3ダウンを奪われ、3-0でニュートリノの勝利となりました。

一回戦 第6試合
No.51 Cavalier (えまのん)
vs
No.475 BLACK TIGER NEO (IKETOMU)

 さて最後の試合は、ブラックタイガーネオとキャバリ………… えー、えまのんさんが来てないので、キャバリアは不戦敗。ブラックタイガーネオのIKETOMさんの勝利となりました。

「本日は自律を封印してきました」とIKETOMさん。しかし次の試合ではいきなり高校生チームのニュートリノとの対決となります。解説席では操縦の腕前に期待がかかります。
 このあとは2時から、テーブルロボット競技の二回目のトライとなります。

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