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2011.01.23

スコープドッグファンミーティング見学記【1/3】

2011012201

 昼間は関東組ロボット練習会だったのですが、そのレポートはまた別途に。
 そんなわけで、完全によくわかっていない空気のままアウェイムードでやってきました阿佐ヶ谷ロフトA。本日こちらで行われますのは、普段のロボットイベントとはちと違います。今日はこちらで行われますのは、スコープドッグファンミーティングになります。
 サンライズの井上さんが発起人に名を連ねたこのイベントは、装甲騎兵ボトムズに登場した主人公メカ、と言うか主人公のキリコが乗っているけど限りなく主人公っぽくない主人公メカ、スコープドッグを、どこまでも「こうすればあり」と言う観点で追求していくイベント…… みたいです。

 いきなり、みたいです、って、なんかすっごいいい加減な話に聞こえますが、若干自分も良く判らなくて来ているので割合しょうがありません。初めてROBO-ONEを見に来た時のようなアウェイムード満載の雰囲気。人は結構、というかかなり入っています。なにしろ阿佐ヶ谷のロフトに来たのが初めてなので客の入りがどうとか全く判りませんが、かなりの人出なんじゃないでしょうかこれは。
 イベント開始まであと30分。普通にメニューを頼んじゃったら、あとから本日限定のメニューがあることに気がつく始末。この空気感があるのがこの空間なんでしょうね。ともあれ、開幕を大人しく待ちたいと思います。開始は19:30、ちなみに3時間の予定になっているそうです。

 正面の画面には、スコープドッグの三面図が。そいて壁には模造紙に大きく大きく引き延ばした三面図がみっしりと貼られています。すてきな情報密度! 時間が迫ってきて、だんだんと人が入ってきました。壁際の席に陣取った自分。んー。今度ロフトに来る時も壁際に陣取った方が良さそうですな。経験として覚えておこう。

 混んできたので若干奥の席へ。しまった奥すぎて窮屈だった。結局もとの席に。初めて来るところは調整しなきゃいけないことが多いです。いろいろたいへん。

 まずは開始前にロフトの宣伝。前も見たけどこれすごい面白いんだな。
 じっと見ていましたが、なんだかよくわからなくてすてき。相変わらず分散度の高いラインナップです。

 さあお時間開始。始まりました。司会は斉藤さん。まずは自己紹介、最初はサンライズ企画の井上さん。続いてサングラスがものすごくかっこいい小松原さん。こわもてな方ですがすごい優しいお話ぶりです。そしてスケッチ、レンダリングなどを行われた片貝さん。そしてサンライズ企画の左脇さん。アシスタントと初期を担当されているとか。そしてもちろん監修の高橋監督が関係者席に。皆さん盛大な拍手です。

 まず最初にマスターブックを持っているかどうか、と言う確認。半分くらいの人ですね。まずはスコープドッグ21Cは何か、と言う確認からはじまります。21Cと言うタイトルはプロジェクトが動き出してからついたもので。スコープドッグ登場から30年、ファンの皆さんがスコープドッグをいじりまわしたいと言う際に、模型の「マーキング」の検証をしようとしはじめたところ。中身がわからないとマーキングできない、と言う事になり、それは確かにそうだな、よくわからないうちに原子力的なマークつけるとかまずいよね、と言う事になり、それから「スコープドッグの中ってどうなってんだろ?」って言う話になり。スコープドッグに対してニュートラルな立場の人を巻き込んでいるうち、必然的に立体まで辿り着いてしまったのだそうです。というわけで、C21の模型に辿り着いてしまったのだそうです。司会の斉藤さんからは、僕はニュートラルな立場で違う銀河から突っ込みますので御容赦下さい、と言うお断り。
 第一部ではスコープドッグとは何か、と言う分析から、第二部では立体物としてのスコープドッグに踏み込み、第三部ではそこからの広がりを、と言う方で話がされていくそうです。

 さて、ここで話は最初の三面図。大河原さんの作った三面図、これがスタートラインでありました。
 お二人からの注文は、「大河原さんの図面からなるべく変えない」「本物としてのこだわりを見せてほしい」「量産して適当に使えるもの」 ということで、スコープドッグっていくらだろ? ハマーくらい? みたいな話から、新品はともかく放出品だったらこれくらい? みたいな話になって、値段からサイズを出していくことに。壁に貼ってある、引き延ばしたスコープドッグ、これ1/1だそうです。左脇さんがいっしょうけんめいコピーして作られたのだそうです。左側のスコープドッグの上半身、これ膠着よりちょっと高い位置の頭だそうです。あー、倉田さんの1/1スコープドッグの話題が。もちろん見に行きましたよ。あそこからも疑問点と突っ込みが出てきたのだそうです。

 まず脚のところ。膝のところについているバーに脚をかけて登ることになっているけど、膝のバーがすんごい高い。脚ひっかけるとか無理。このバーはなんに使うの? と言う事になり、ローラーダッシュの寸法に赤い丸が書いてあります。これでサイズ感を掴んでいるのだとか。そして高橋監督の頭の上に腰の得があり、そのバーも太すぎて掴めない。というわけで、こういうこまごましたところを、人が扱えるサイズにするところから始まったのだそうです。そもそも胸の中に人が乗れるのかどうかとか、そういうところまで含めて。

 「人間が触るところは意外に大きい」「人間が触らないところは意外に小さい」と言うのが感想で、小さい部品に分割線が多すぎるところがあり、これ以上の線はおかしいかな、というところで整理されているとのこと。というわけで、画面には片貝さんの描いた九輪アップした図面が。別に線は省略しておらず、フルディティールだそうです。これが完全デザインとして考えられている、とのこと。
 スコープドッグは関節のデザインがちょっと変わっただけで、放送当時からそのまま使えうる、とのこと。しかし反面、リファインは行えないのだそうで、そこが悩みどころだったのだとか。
 この新しいデザインは、アニメでは前面のみ必要とされたのに比べ、背面のデザインが詳細になっているのだそうです。そして画面には、壁にコクピットの側面図を貼り、椅子に座って人が座って人が乗れるかどうかの実験が。客席から笑いが起きますが、検証の結果、わりと乗れるということが。そして正面から見た絵では、意外に肩幅が広く、きちんと人が乗れると言う事が検証されています。ということで、椅子はちょっと大きくされたそう。そして下半身の写真、脚の内部構造は本にも描いてないそうです。脚内部が大きく空いているのは、ローラーダッシュの車輪が入るところだそう。大きい!

「このときはどうですか」「僕はたぶん三十代後半です」「年齢じゃなくて!」

 小松原さん、ずっと18mくらいのものを作っていたので、このくらいのものを作っているのは、リアリティと言うより、車のボンネットの受けのような部分、股関節の付き方(降下の衝撃を吸収するのなら上から支えているはず)、あるはずのものがないので、そういうものを提案していったとのこと。ちなみにこれまでは横から脚が映えている恰好なのを上からに変えたのは、高橋監督から最初に許可を貰ったところだったのだそうです。この上下のつきかたは、実際のロボットと比較してみれば、こういう付き方をするはず、とのことで、実際にあったら、と言う観点で調整していったとのこと。中に消火器をつけていったのだそうです。

 「アストラギウスなんだから理屈に合わない消火器にしてくれ」と言う注文が井上さんから出たとのことですが、アストラギウスなんだから、と言うのは重要なキーワードで、宇宙人が作ったものなのだけれど、工業製品なのだからその意味で理にかなっている、というものを狙っていった、とのことです。ちなみにアストラギウスの金属は、弾力のある金属なのだそうです。粘りけとかじゃなくて。アストラギウスだからいいのだそうです。

 ここでマッスルシリンダーの話に。ポリマーリンゲルの話になりますが、「ポリマーリンゲルってメニューにありますけど、飲めるものですから頼んでもいいですよ」と。おいしゅうございます。演出家の人と、「マッスルシリンダーっていうものがあってケミカルリンゲル液に浸しておいて、刺激を与えると動くんです」「カエルの脚ですか」みたいな話があったそう。ひきのばし図面は企画室の奥の壁に四ヶ月くらい貼ってあったそう。原寸大はやっぱり頭とか肩とか大きいそうです。

 そもそもがマーキングなのは、1/1を車とかバイクとかに貼ってほしい、とのこと。「趣味で作ったの? と聞かれそうなんですけど、趣味じゃありません。楽しい遊びです」と井上さん。

 重さとか軽さを相当意識して作った作られたのでは、と言う質問に、装甲部と非装甲のソフトスキンは区別して描こう、と決めていた、と言う事。上腕部のアップから、マッスルシリンダーに。マッスルシリンダー、ひねりもできるサーボモーターみたいなものなのだそうです。これをATの関節にはめると稼働部ができてしまうとか。
 肩装甲のフック、ヘリからよく吊していますが、これを装甲からただ生やしても仕方がない、と言う事で、肩のフックだけはフレームから出ていて、真ん中に穴が空いたアーマーの穴を通して、フックが内側、本体からきちんと出ている、と言う仕組みに作り上げたそうです。アーマーが外れてしまって、スコープドッグ本体が落っこちたらひどいな、と思って、きちんと作った。

 重要なポイントとして、この設定はアニメの設定を代替するものではなく、併存しうるもの、あれもあるしこれもある、と言うものとして作り上げられている、と言うのがコンセプトである、とのこと。
 アニメで内部構造が見えた事もあったけれども、それを否定するわけではない、とのこと。アームパンチに内蔵されている楕円のシリンダーは、小松原さん苦心のアイデアで、「アストラギウス銀河っぽくないですか」と言う楕円のシリンダー。ただクリンアップされてきた図面を見て、「自分が作るんだろうなあ」と思ったのだそうです。ちなみにアームパンチで殴る拳ですが、手のひらに段差があり、拳をがっちり握り込んで、パンチの際に拳を保護する、さらにこの段差で武器を保持できる共通企画になっているのだそう。ちなみに殴る指は、関節と関節の間が無垢の金属の塊で、関節のところだけをマッスルシリンダーで繋いでいる形にしているのだそうです。
 自分がマッドサイエンティストみたいに思えてきた、と井上さん。殴って大丈夫なんてマニュピレーターはないですよ。ということで、引き合いに出されたのはメリケンサックのついているレイズナーでした。腕については、ぶらさがったりしてテンションがかかるので、丈夫に作っている、とのこと。

 演出よりも考証が先に立って、井上さんと小松原さんに挟まれた片貝さんは大変だったのでは、と斉藤さん。大変だったみたいです。演出上の要請がないかわりに、これまでの作品と両立する形にしなければならない、そして「スコープドッグを作るコスト」と言うものをつねに念頭を置かなくてはいけないのが大変だった。もともと構造主義的な考え方ではあったので、いけると思っていたけど甘かった、と片貝さんでした。
 ここでソフトバンクの佐藤さんが紹介されます。佐藤元さん、って、あの佐藤元さんなのかな……。グレートメカニックを読んでいつ本になるのかな、と思っていたら、声をかけられた、と。そして立体を見てこりゃすごいと思い、それで書籍に出すのが大変だった、とのこと。本に載らなかった片貝さん作成の画工は、完成原稿の数倍もあるそうです。立体作成とスパイラルで進めていたので、最初に描いたものと最後に描いたものが違ってしまう、そういうわけで過程にあるものは出せなくなってしまったものとのこと。

 佐藤さんの苦労は、新しいスコープドッグではなく、従来のスコープドッグの解釈、と言う恰好。「これが普通のスコープドッグです!」と言う売り文句にせざるを得ないため、それが商売的に参った、とのことでした。井上さんもこれにはごめんなさいと。スコープドッグだから迷彩系にしよう、と思ったけどつまらない、と言う事で、画工系にまとめようと思いっきり色をつけたのだそうです。カバーの下は、1/1サイズのスコープドッグの画像になっているのだそう。マーキングはできるといいね、と言っていたものの、まさか自分を作ることになるとは思わなかった、とのことでした。マーキングは(実物大サイズになっているので)、営業さんから手抜きをするな、と相当おこられたそうです。

 ここでゲスト、ウェーブの永見さん。キットの商品化のほうで関わられている方。従来のウェーブのキットとはフォーマットもかなり違い、お手伝いさせていただければ、と思っております、とコメント。井上さんのところにはスコープドッグのテストショットが出ています。頭のところがなくて、中に乗っているパイロットの人が剥き出しになっていますね。こうして頭がついていないと、なんだか未来少年コナンのダイス船長みたいですね。井上さん曰く、検証用のキットを作ったら出来が良かったので、どうしよう、みたいな話になったそう。

 一部はストリーミングで配信されていたのだそうです。二部以降は配信なしで、立体的な話をメインに進めていくのだそうですよ。

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