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2011.01.13

ソラトロボを忘れない。(☆☆☆☆)

Solatorobo~それからCODAへ~(通常版) 特典 予約特典・スペシャルDVD「Soratorobo Prelude Disc」付き

 そういえば紹介を書こう書こうと思っていまして、すっかり忘れてしまっていましたソラトロボ。
 ずいぶん前にクリアもしていましたので、改めて皆様にお勧めしたい次第です。

 時はいつか、舞台は空。分厚い雲海の青空に無数の浮島が浮かび、その島々に人に似たイヌヒトとネコヒト達が暮らしている世界。
 クリステル機関と言うエネルギーに支えられ、鉄道、島と島とを結ぶ飛空船、そして巨大なロボット達が、トラックやブルドーザーのように当たり前に存在する世界。イヌヒトやネコヒト達が様々な国家とテクノロジーを築き、時に戦争し、時に平和に暮らしている世界です。
 主人公、イヌヒトの快少年レッド・サハランは、島々からなるシェパルド王国に暮らすハンター達の一人。ハンターとは、いわゆる傭兵となんでも屋が半々といったところ。空賊が闊歩し、広大な空には警察力も及ばない世界にあっては、貿易商達から頼りにされる存在です。
 軍隊のように大きな組織となっているハンター達のギルドもありますが、我等がレッドはきままな一匹狼です。相棒は、おしゃまで締まり屋な経理係、妹のショコラ。そして、なりは小さいが何でも掴んで投げ飛ばし、ときには空を飛び、あるいは戦艦ヤドカリを釣り上げる、万能剛力ロボット・ダハーカ。
 空飛ぶ我が家、飛行船アスモデウスとともに。ショコラにせっつかれて島から島へと稼ぎに明け暮れるレッド。古なじみの情報屋に流して貰ったのは、輸送船からとある文書を取り返す、そんな簡単な仕事のはずでした。
 ダハーカで滑空し、輸送船に乗り込むレッド。しかし簡単なはずの仕事は、みるみるうちにトラブルにまみれていきます。輸送船に襲いかかってきたのは、戦艦すら所有する最大手ギルド・クーバースのハンターとロボット達。どうしてか輸送船に潜入していた謎の少年、ネコヒトのエル。
 そして三つどもえの大混乱を潜り抜け、首尾良くお宝に手を伸ばしたレッド達の下から。雲海を掻き分けて現れたものは、島を凌ぐ巨体を誇る謎の怪物でした。怪獣が生み出した怪物達に襲われ、街は大混乱に陥ります。

 ラーレス、それが突如現れた怪物の名前。ラーレスを追うクーバースとエルとの争いに、自ら乗り込んで行くレッド。クーバースの総帥ブルーノ、彼に使える参謀メルヴェーユと精鋭部隊・クーバース特務室。さらにはエルを狙う謎の男ベルーガ。
 エルとレッドの出会いと旅と戦いは、やがてラーレスとの戦いに及ぶのですが…… 

 というわけで、こちらは、買い物や成長の要素などは確かにありますが、ものとしてはアクションRPGと言うよりも、純然とアクションゲームといった雰囲気です。一定のエリアに潜入すると敵が出てきて、殲滅すると先に進めるようになる、と言うスタイルですね。
 ただ、アイテムの類はないに等しく、たとえば「体力回復アイテム」もありません。いや、あるんですけど、ストックしておいて任意のタイミングで使う、なんてことはできません。そういう意味ではアクションゲームであり、非常に割り切った設計になっている、と言っていいでしょう。
 割り切っている、と言えば、操作も非常に簡便です。基本的に、レッドはロボットのダハーカに乗って行動するのですが、ダハーカのアクションは、基本的にはダッシュ、ジャンプ、そして「掴む」の三つだけです。
 「掴む」は、ダハーカの数少ない攻撃手段の一つ。落ちているコンテナ、飛んでくるミサイル、そして敵そのものまで、地上にあるもの空中にあるもの、動くオブジェクトならほとんどなんでも掴み上げられます。雑魚を持ち上げて他の敵に投げつけ、ミサイルを掴んで母艦に投げ返すなんて朝飯前。但し、重いものを持ち上げようとする時にはボタン連打が必要。一回投げた敵が、跳ね返るなどして空中にいる間にもう一回、二回と投げれば、大ダメージ源のコンボとなります。
 時々違うアクションは出てくるのですが、基本はこの「投げ」。シンプルながらいろいろなシチュエーションが繰り出され、一見するとどうやって倒すのか判らない敵などを、智恵を絞って倒していくのが面白いところ。もちろん、持ち上げて動かす、と言うアクションを利用してのパズル的なシーンもあります。狭い場所やハシゴなど、ダハーカが行けない場所には、レッドが単身で乗り込むことも。この状態では持ち上げも戦闘もできませんが、電撃を武器にして相手を切り抜けていくことにもなります。
 進んでいくと操作はいろいろ増えていきますし、ボス戦などでは特殊なルールがあることもあるのですが、基本的なデザインは「掴んで投げる」なのは変わりません。ちなみに難易度的には、ほどよく難しすぎないレベル。自分でもボス戦で十回も負けなかったので、それなりのアクションの腕前があれば、わりとスムーズに進んでいくのではないかと思います。

 シンプルで判りやすいストーリーに、王道なストーリーと、個性がはみ出てるキャラクターも大きな魅力。快男児の主人公レッドは、豪快でものにこだわらない性格かと思いきや、わりと律儀に突っ込みは入れる(そして割りを食う羽目になる)タイプ。調子に乗りやすかったり落ち込みやすかったりもしますが、基本的に真っ直ぐな性格は好感の持てる主人公の姿です。エルやショコラら、主人公を支えるバイプレイヤーもさることながら、ちょっとしか出てこない脇役に至るまで、キャラ付けは妙に濃くて印象的です。
 ちなみにお気に入りは、デュエルシップのマッチメーカー、キッシュ。舌先三寸で乗せに乗せ、レッドをムチャなルールへ誘い込む手腕のやり手っぷり。それに細かいですが、地下水脈の巨大魚の話で出てくる水門番のおじさんが忘れられない。名前つけるんだ……。
 ちょっと話が逸れましたが、魅力的なキャラクターを支える世界観が異様にしっかりしているのも見所です。イヌヒトやネコヒト、シェパルドの暮らしぶりの設定を緻密に構築し、その上にいきいきとしたキャラクター達を配置しているからこそ、ストーリーがしっかりと見させられるんだなあ、と納得する次第です。そしてグラフィックがこれまた、DSの限界を表現技法で超えようとした見事なもので。

 ともあれ、語ると尽きるところがなさそうなこの作品。おまけにうっかり語ろうとすると、物語のいちばんいいところを話してしまいそうになる非常に危険な作品なのですが。
 ノンシリーズ、原作なしの作品というだけでも貴重だと言うのに、近年非常な魅力のある、愛情に満ちあふれた作品だと思います。これには是非売れてほしい…… ストーリーとか設定について語り合いたい…… と言う事で、非常にお勧めしたいところだと思います。迷っている方は、是非。

 ところで、購入する前に色々下調べをするべきなのですが、wikipediaとかこないだ見たら豪快にネタバレしていたので。うっかり先の話を見てしまわないよう、慎重に情報収集されることをお勧め致します。
 個人的につらかったのは、限定版についてた設定資料集かな。こちらも豪快にネタバレしている(うっかり読んでちょっと見ちゃった)ので、入手された方は、クリアしてから見る事をお勧め致します。でもいいですよねこれ。世界設定とかすごい詳しく書いてあって……。
 そんな、ちょっと悩ましくもある。隠れかけている名作、と思った次第でした。はい。

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