マキシマムカルネージ(☆☆☆)
要はロボットをカスタマイズができる、バーチャロンみたいな対戦シューティング…… と言う風に見えるのですが、独自なのは、ロボットのカスタマイズが武装とか装甲とかのハードウェアに留まらず、ソフトウェアにまで及ぶ、と言うところ。
とかなんとか言う以前に、挙動が「操作」ではなく全て「自律」。つまりプログラムを組んで対戦ステージに放り込んだら、基本的にあとはやることがない、と言う、アクションではない、もう完全なプログラムゲームでありシミュレーションゲーム。それが本来、カルネージハートと言うシリーズの特徴。なのだそうです。いやすいません、今までのシリーズやったことがないもので……。
さて、これまでの話をぐるっと覆す展開ですが、エクサでは自律のみならず、操縦もできます。プログラムが苦手でも、アクションが得意だったらカバーできますよいやっほっほう、いや僕アクションも苦手なんですけどってそういう話ではなく。ある程度そういう話ではなく。もちろん、ここでも前提として、プログラムが入ってきます。
空恐ろしい事に、まず「操作のアルゴリズム」を組み、そしてそのアルゴリズムに沿って、実際のステージでは操作することになるのです。
操作のアルゴリズムと言いましたが、イメージとしては、アクションゲームでよくあるボタン操作の変更とか、あるいはFF11なんかのマクロ機能、あれがもんのすごく柔軟になったもの、と考えて間違いありません。と言うよりも、まず操作手順で移動、旋回、格闘攻撃、特殊格闘攻撃、照準展開に照準コントロール、ロックオン、そしていよいよ射撃と、これらの動作をプログラムに(オブジェクトを並べて流れを接続する、と言う動作ではありますが)組み込んでいって、ようやく普通に操作が出来る…… と言う、すごいシロモノなのです。
しかも、これがまだチュートリアルの最中、基本編の「操縦」。本来の領域である「自律」には、まだ指一本もかかっていないと言う。
いやー、これはなんかすごいです。チュートリアルに沿って、新しいアイコンを組み込むと、そのとおりに動くだけでも面白いのに、ちょっと工夫して連続動作なんかを作っていくと、射撃ボタンに割り付けを忘れてて、肝心の弾が出ない、みたいな焦り感。そして操作ボタンがとりあえず絶対的に足りないので、なにを残して何を入れるか、そもそもどういう操作体系にするのかを自分で考えて決めていく…… 上下左右で操縦、Lボタン押しながら上下左右で照準操作、Rボタンで発射、あれでも旋回はどのボタンに割り付けるの、みたいな……。
いやー。面白い。頭のなんか使ってない領域をごりごり捻って、なにがどうなっていくのかを考えていく感じが実に楽しい。どこかの段階で自分のキャパシティを超えてしまって置いていかれる気はするのですが、正直、自律まで辿り着けるかどうかの時点で不安が兆している感じはするのですが。
これが実際のプログラムの勉強に役立つ…… なんて都合のいい話はまあそうそうないとは思いますが(汗。なるほど、嵌りきる人間と投げ出す人間が二極化する、と言うのは、よくわかるなあ、と思うそういう狭くて深そうなゲームでありました。
こりゃあしばらくちょっと、年ぐらいのスパンで、息長く遊びたいですね……。
とりあえずチュートリアルを卒業するまでは続けなくては。すでに6章だけど、まだ操縦編ですよ。
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コメント
安心してください
20近くまで有ります。
投稿: とおりすがり | 2011.01.15 09:48
うぎゃー! なんというチュートリアルプレイングゲーム!
情報ありがとうございます……。くそうまけないぞ。
投稿: sn@散財 | 2011.01.15 10:16
あはは、これを作った飯塚君の性格です。
ほんと。
投稿: Aruyo | 2011.01.21 21:25