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2011.02.19

電車は地下に人は陸。都営浅草線編その1【五反田~日本橋】(☆☆)

 なんだかシリーズっぽいタイトルですが、続くかどうかは判りません。あと写真とか少々あるんですが、あとで時間と電池があるときに足しときますね。

 ともあれお天気が良かったので、ついうらうらと目的もなく出かけた2月の日。そんなこともありますよね。あると言いなさい。ともかく目的もなく出かけてから、前々から、そういえばそのうちやろうと思っていた事があったのを思い出しました。
 それは地下鉄の上を歩く事。すべての地下鉄の上を歩く事。部分的にチャレンジしたことは今まで何度もありますが(副都心線の開業前に上を歩き抜いたりとか)、意図的にやったことはこれまでなかった気がします。
 そんなわけで、まずは1号・浅草線から。気が向いたときから気が向いた分まで、歩いてみようと決めてみた次第だったわけです。

 始発は違う駅なのですが、思いつきそのものが適当だったので、まずは手頃な五反田の駅から北上してみる事に。戸越とかあっちのほうは、また日を改めて出かけましょう。ルールをゆるやかにすると自分が楽ですからね。
 五反田の駅を降りて、桜田通りぞいに北上していきます。ロータリーから大きな通りを歩いて若干登っていきますが、左右はこの通りからずいぶん派手に下っているような感じ。桜田通りだけがずいぶん高台なんですね……。まるで建物の二階をずっと歩いているような気分でうらうらと歩いていると、わりとすぐに高輪台の駅に。マンションの一階に、地下鉄の出入り口が組み込まれています。さっすが高輪台。いいお住まいです。
 そのまま桜田通り沿いに北上していくものの、ふっと気がついて地図を確認すると、浅草線の直上からずれてしまっています。こりゃ困ったな、どこかで右折して坂を下り、第一京浜に出ないといけません。
 高輪三丁目あたりで右折すると、目の前にいきなりメカニックライタンみたいな感じのでっかいビルが……。品川駅を挟んで向こう側、NTTドコモのビルでした。ランドマーク級にでかいなおい。と思いつつ、それを目印に、若干狭い坂をやや坂を下り気味に降りていく。うらうら歩いていくと、なにやら警戒が厳重な寮らしきものの前に。ううん? と思って降りていくと、納得。高輪プリンスホテルがありました。通常ありえない角度から降りてきちゃいましたけど。黒塗りの高輪プリンスホテルはさすがの風格。黒塗りのハイヤーなんかも停まっていたりと立派な雰囲気なんですが、むしろホテルの前側で、しきりとフェンスの近くの地面を舐めている猫がいて、えらく気になりました。毛並みがふくふくしてて、お前さんさてはいいものにありついてるね。みたいな。

 この辺で小雨、と言うか小雪がちらつきだして、若干あわてつつ坂道を下る。子供に追い抜かれつつ急な坂道を下っていくと、その下が第一京浜です。泉岳寺前の駅あたりで、地下を走る浅草線と合流。泉岳寺駅の交差点には二階建ての稲荷神社が。南から来ると、稲荷神社の石碑だけが建物の駐車場みたいなところに見えて、ふーん、と言う感じなんですけど、道路を渡って振り返ると、二階建ての上にお社やらチョウチンやらいろいろ見えて納得する感じ。

 そのままうらうらと、山手線(品川-田町間)に沿って第一京浜を北上。品川北の巨大な車両基地は、JRの整備が終わったらどこかに移転する可能性が高いとのこと。そうなるとまたこのへん、莫大なスペースが再開発用地になることになりますね。
 そんなこんなを思いつつビル尾見ていると、「財界二世学院」なんて言う文字の看板が。2回くらい見ましたけどやっぱりそうでした。……これは…… どう解釈すればいいんだ……。真面目な集団なのかな。前にもそういうことあったしな……。

 田町駅前、札の辻の交差点。桜田通りの真北の方を見ると、東京タワーが見えました。やっぱり立派であるなあ。
 このあたりには「芝地区旧町名由来板」と言うものがあちこちにあり、道々に旧地名やその由来を確認できるようになっています。田町のあたりは大名の浜屋敷が続いてた、とか、そんなかんじのことがいろいろ。
 そんなことを言いつつ、三田駅、つまりJR田町駅の前を通過。時々見える東京モノレールの車体や新幹線がかっこいい。高台に旧い家屋と高層ビルがこそっと見えて、高架のレールをスマートな車体が走り抜ける。そして見事に整備された大通り。このへんは実にニホンって感じですよねー。こういう人造に人造を掛け合わせた、人造二乗な感じの雰囲気は嫌いじゃありません。
 とはいえ、大門駅の手前で、金杉橋の前を通り抜けたとき。車で揺れる橋の上で、頭上に高速の高架を、眼下に水運と船を見て、視界の彼方で列車が橋を走り抜けていくのを見ると、かつてこのあたりを繋いでいた水運システムのことを思い出させられ、はっとしたりするもするのです。江戸のエリア、と言うのは、想像しているよりも割と狭い。そこは恐らく、陸路と水路で効率的につながれていたのでしょうね。
 そんなことをしんみりしながら歩いてたら、「練丸おでん」って言うゆかいすぎるおでん屋さんの看板を見つけたので、わりと直ぐ忘れました。テーブルやカウンターの紹介が、「かわいい部下へお説教するのに最適!!」とか「粋なオヤジはカウンターで今夜知り合った仲間達に武勇伝を披露する」とか、利用シーンが具体的かつ実用的すぎる。

 大門駅前からは芝の増上寺への山門が一直線に見えるルート。なにかの用事で、前このへんに来た事があるんですよね。散漫な記憶を繋ぎ直せるのが、散歩する楽しみの一つです。ともあれ、芝大神宮もすぐ近く。大神宮の前にやっぱり猫がいました。なかなかすばやい動き。

 大門浜松町の前を通れば、新橋に向けて大通りはどんどん賑やかになっていきます。ベルギービールのお店を見つけてチェックしたりしつつ、ちょっと切実な理由があってコースを逸れ、初めて脚を踏み入れる汐留シオサイトへ。
 日テレの屋上あたりで宮崎駿デザインな時計を見かけたり、屋上で寝そべる謎のオブジェを見つけたりしつつ、やむにやまれぬ寄り道の理由をなんとか無事に解消。それにしても、シオサイトはまた巨大な空間ですね……。電通本社とか、立ち入りの余地のない場所も多いですが、ちょっとまた、ここはここで改めて散歩に来たい気分です。

 さて、新橋駅の向こうに回り、蓬莱橋南の歩道橋を渡って銀座へ。この辺でなぜか自分の位置を一瞬見失い、ややあっちこっちにうろうろした後。新橋演舞場の前を通りかかってようやく自分の位置を再認識。ぐるっと回り込んで晴海通りへ。築地と本願寺とは逆の方に曲がって、解体中の歌舞伎座の前を通り抜けます。
 フェンスに掩われた歌舞伎座のある空間にぽっかりとスペースが空いていると、わかりきっていることとはいえ、やっぱり微妙にショックですよね……。早く再建が終わって欲しいものです。中央区劇場マップみたいなものを見物しつつ、右折。ナイルレストランの前を通り抜ければ、東銀座の駅です。
 ここからは昭和通りをひたすら北進する構え。一本となりは百貨繚乱の銀座メインストリートですが、裏通りのここは比較的落ち着いた雰囲気。前は団体観光客のバスがよく停まってたりしましたが、この日はあんまり見かけなかったですね。
 そうそう、第一京浜のあたりですが、ランナーさんがいっぱいいました。どうしてなんだろう、って不思議に思ってたんですけど、考えてみれば東京マラソンが間近なんですよね。その練習とかだったのかも知れません。なるほど、と納得。

 東銀座から北上、何ブロックか北上すると、宝町駅です。宝町駅はなにかビルの新築をしているらしく、それに合わせて地下鉄駅の出入り口の増設が行われていました。あのビルが完成したら、地下から直行で行き来できるようになるんでしょうね。
 東京駅の前を通って、このへんはだんだん周りを見ている余裕とか乏しくなっていて若干元気がなくなっていますが、辿り着いたのは日本橋駅。おおよそ、五反田から10kmと言うところでしょうか。
 地図を見れば浅草線、面白いのはここから…… と言う雰囲気だったのですが。今日はこのくらいにしておいてやる、とて、この日はここで仕上げとなりました。

 そんなこんなで、突発的に始めてしまった地下鉄の上を歩くシリーズ。
 次はいつやるやら判りませんが、浅草線の続きからチャレンジしたいと思います。

 次はきちんと傘持ってね(肝を冷やしたらしい)。

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