シノビ・ドント・クライ(☆☆☆)
未プレイにもかかわらずすっかり気に入ってしまったシノビガミ、新紀元社分の壱~死に加えて、富士見から出ているシリーズの戦にまで手を出してしまいました。富士見文庫の本買うのって何年ぶりだろう? しかも勢い余ってR&Rステーションで買ってますし。
考えてみるとおとろちいことに、R&Rさんは外神田ビルの6F。そして1フロア下の5Fはアールティロボットショップさんなんですよね。アナログゲームとロボットのコラボ。僕は近在まれに見る、外神田ビルに用事のある人なのかも知れません。
それはともかく戦シリーズです。新紀元社も学園ものから伝奇ものへと発展していった感じがありますけど、こちらは初めから学生PCがメインと言うPC編成(ただし前シリーズにも登場した飯綱幻蔵先生は、しれっと養護の先生として登場)。
天然爛漫な転校生、お狐様系の天華、クールでアイスが大好きな少女剣士・白子、そしていつまでも二年生を繰り返す巻物少年・修羅ノ介。忍者養成学校・御斎学園に通う三人が、ひょんなことから生徒会選挙に挑む事になるのですが、その生徒会選挙と言うのが実は立候補者によるバトルロイヤルで…… と言う第一話から、どんどんどんどん話が雪だるま式に膨れ上がっていく様は、妄想力演出力のぶつかり合いはかくも壮大なものか。と感心することしきりでありました。
前シリーズと違ってルールのフォローが薄いのは、出版社の関係上仕方がないところなのかも知れませんが(それでも戦の一巻に第一版ルールくらいは載せておいたほうが…… 新紀元社版の一巻は入手しにくいし…… と思わなくもなく……)。ともあれ、なんだかわかんないけどすごい面白そう! と思わせる馬力に満ちた連作でありました。
二巻でかなり大団円な雰囲気ですが、続きはあるのかどうか。また違うシリーズが読んで見たくもあり、悩ましいですね-。そんなかんじで、とりあえず読書的な方面での感想でした。
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