読むレイトン教授(☆☆)
話が終盤に来るにつれて豪快にというか力業で広がっていく超展開はレイトンシリーズのお約束で、それはゲーム各作品に限らず映画でもそうだったんですが、小説版シリーズのほうは(第一作の「さまよえる城」は未読ですが)「怪人ゴッド」はわりと大人しめの展開だった気がするのですが。って今ちょろっと確認したら全然そんなことなかったのですが、この作品の方はレイトン節と言うか、終盤超展開するほうでありました。
途中で出てくるギミックやマシンなんかも(特に終盤に出てくる移動用のマシンはいろいろな意味で秀逸)なかなかステキだったんですが、話の中心になっている設定がうーん、と言う感想でした実は。
レイトン教授にしてもぶっとびすぎではないか、と思ったのですが、よくよく考えなくてもレイトン教授の既存の作品は緯度的にも経度的にもさらに吹っ飛んだ設定の作品はもりもりあったわけで。じゃあこれに関しては、何が自分的にダメだったんだろうなあ。と思うと、なかなか判断のつきかねるところです。
こういうのを個人的な好みと言うべきなのでしょうが、個人的には前作の「怪人ゴッド」がわりとしっくりはまったのに比べると、若干惜しい感じがしてみたり。そういえば、怪人ゴッドの方には、レイトン教授の背景世界(の、時代背景とか)を感じさせるものがあったけれども、話がほとんど都市の外で進行する今作にはそういうところがなかった、とか、そのへんなのかも知れませんね。
そんなかんじで、若干もやもやしたものを抱えつつ読了した三巻でありました。ナゾトキ飛ばしてたところがあるからあとでもう一回読もう(わりとだいなし)。
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