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2011.05.07

第3回KONDOランド障害物レース観戦記【タイムトライアル1回目】

 やや小雨模様の秋葉原。今日はすでにおなじみ多脚ロボット障害物競争、第3回KONDO LANDに来ております。
 各種障害を備えた複雑な立体コースを多脚ロボットで走破し、そのタイムを競うと言うタイムトライアル競技。シーソー、移動障害物、操縦者からは見えない奈落つきのコース。そして上コースは一本橋のあと滑り台、下コースはスイッチと連動したゲートに、参加者殺しのターンテーブル&梱包材の海。そして最後にコースは合流し、逆送ベルトコンベアを突破すればゴール、と言うルールになります。

 各機体がコースを2回出走し、良い方のタイムを採用することになります。もっともこの競技は完走した機体が出るほうが珍しいと言う難競技。ちなみに神の手で起き上がりをしてもらったり、あるいは障害物となる壁を落とした場合はペナルティが科せられ、同じエリアまで踏破したロボットが複数居る場合、ペナルティが少ない方がより優秀となります。完全走破する機体は滅多にありませんので、ペナルティを少なく抑えるのは重要なポイントですね。
 本日の出走は9体。今日は四足型が多いみたいですねー。もうすぐ競技開始となります。出走は1時5分から。最初はKENTAさんのワニワニからスタートです。

1.ワニワニ

 大型の割と平べったいスタイルのワニワニ。よく動く尻尾とザウラー譲りの恐竜顔がポイントです。
 まずは最初のシーソー、登っていく、危なげなく中央まで行った、おー、下した。まずはこれをクリア。シーソーから降りるのがわりと難しいですがきちんと降りました。続いて障害物突破。マジックウォール、一つを突破している最中に引っかかって仕舞った、再挑戦で真ん中まで行ったもう一つと押し合い、顔が引っかかって落下。2ペナルティ、再挑戦。一つめで落ちてしまう。やっぱり顔が大きいせいか、引っかかってしまいがち。地面に水平に胴体をつける戦術に乗り換えた、匍匐戦術ですがこれも突破できなかった。今度はしっぽを使った戦術、これはうまくいきかけた……が、 駄目か、死に体だ。脚が一本落ちてしまい再挑戦。突破しきれない、押し合いをしているがウォールを押し切れない、バックで押しに言った、きっぱり落としにいったがこれも駄目だ。その場回転を始めた壁に押し戻され落下、尻尾で壁の真ん中にある停止スイッチを押しに切り替えた、尻尾はうまくこと動いていましたが、これは突破できず。終了となりました。

「一言頂いてもよろしいですか?」「いいでーす」 いいそうです。

2.カニカン

 続いては神矢先生のカニカンが登場。こちらも車高が低い、六脚タイプのロボット。開始、まずはシーソーに軽快に脚をかけ、ちょっと下がった。くるりと180度回転して、登る、前脚が引っかかってしまったがちょっと戻した。脚を大きく伸ばしてのしかかりに行くが、二本目の脚がなかなか引っかからない。胴体着陸して、櫂で進むように脚を動かして登る構え、登った、胴体を完全に地面につける構えで登り始めた、中盤まで言った、ずり落ちながらも登っている。登り切った、さあ、下ろすのもちょっと難しいが、横歩きで姿勢を補正し、降りるのに成功した。
 次は問題のマジックウォール、正面からぶつかっていった、ぶつかり合い。だが押し戻された、ちょっと脚が出てしまったか。いや大丈夫、水平に戻した。一個止まっています。これはチャンスだ。一気に突破したい、行きたい、あともう一寸、横歩きで戻した、脚が一本外れてしまっている、残り数秒。残念ながら突破できず、しかしマジックウォールでペナルティ零、今少しで次のエリアとなる、ちょっと惜しい終了となりました。

3.ゴールデンウィーク

 続いてはゴールデンウィーク号。こちらは非常に小柄ですね。脚が短い四脚型のロボットです。「最高のゴールデンウィークにしたいと思います」と掛け声、非常に警戒に登っていった、さあシーソーを危なげなく突破した、次はウォール。小ささを生かせるか、押されてしまった。さすがに押し合いになると辛い、落とされて1回落下。しかし危なげなく一個目を突破、二個目とは睨み合い、その場回転を始めた壁との押し合いになってしまい、落とされてしまう。戻した、もう1回チャレンジ、何とか壁を突破、二つめを慎重に睨んで、押し合いだ、突破中に押し合いになった。抵抗を試みるものの押し戻され、サイドに落とされてしまう。
 残り1分強。次に行きたい、そろそろ次に行きたい。戻されてしまった。押し合いから一気に押し切った二つめ、いったん下がった、コースが空いたが途中で一瞬立ち止まってしまった、落とされてから再開。今回の壁ロボットは強敵だ。残念ながらタイムアップ、マジックウォールの壁が厚い。まだ誰も突破できないまま3人目が終了となります。

4.磯工レスキュー

 さあ続いては強豪磯工レスキュー。やや長めの足を持った四足型のロボット。ここで完走を宣言だ。
 まずは胴体をつけた恰好からシーソーを登っていく、危なげのないグリップで一気に突破、さあウォールだ。こいつを抜いてほしい。歩くのもかなり早いですね。一気に一個目を突破、しかし突破直後に落とされてしまった。一気に駆け抜ける作戦、二個目の壁と睨み合い、引っかかった、しかし隙をついて一気に駆け抜けた。
 さあモーターハウス、見えない壁のむこうの一本橋コースを慎重に突破できるか。ナビゲートを貰いながら慎重に慎重に、一歩ずつ壁を進んでいきます。これは綺麗だ、なんの危なげもなく突破。
 さあ残り1分を切って、一本橋ぐらぐらブリッジ。手前に構えて様子を伺う、いきなり回転してしまった、ここで落下して、こちらも難関ぐるぐる海峡に。ターンテーブルに引っかかってしまう。力業で脱出を図る、かなり力強く泳いでいる、弾き飛ばしながら前進、コースアウトしかかったところで戻したが、転がりに転がってコースアウトしてしまう。残念ながらここでタイムアウト、しかしモーターハウスまで突破。マジックウォールを破ってのここまでで最高記録となります。

5.クロタン

 続いてはくぱぱさんのクロタンの登場。ちょっとSFビーグルっぽい、細い足をつけた四足型です。ボディそのものは、若干平べったい感じですね。まずはシーソー、ちょっと弾かれてしまう。シーソーに嫌われてしまいつつも登った、登っていく、方向転換ですべりおちてしまう。ちょっとコースが曲がっていってしまう感じですね。うまくコースを取った、中央を越えた、このまま行きたい、シーソーが落ちない、軽いせいかシーソーが落ちてくれません。がたんと行った。1分でシーソーを突破。続いてマジックウォール、しかしマジックウォールに行く最中で2回落下してしまう。普通に前に進むのがちょっと難しいか、しかし壁の一個目をクリア、二個目は少し睨み合い、絡んでしまったか、突破、押し合い、かなり頑張っている、抵抗を示しましたが粘りきれず落下。さあ残り1分を切った。マジックウォールの一個目を破り煮込めと睨み合い、クロタンも押し合い、見た目に比べかなり強い感じ。押し切れず落下してしまう。残り10秒、戻した。これはさすがに難しいか。時間切れ、ここで3分切れ。マジックウォールを敗れないまま競技終了となりました。

6.ガルタン

 続いての登場は同系列機、くままさんのガルタン。こっちのほうはかなり強固な脚構造を持っている感じです。さあ、過開始。がっしゅがっしゅと言う感じの動きでシーソーを登っていく、やや空転している感じはありつつもシーソーを登っていく。脚の向きを真横に変え、シーソーを登り切った。うまく落としてクリア。
 さあマジックウォールだ。これをなんとかしないといけない。押し合い、変えるとの押し合い、かなり粘りましたが落とされた。待っている。機会をうかがう、行けるか、渡り切る寸前に落とされる。機体が大きいとなかなか厳しいか。睨んだ、お、相手が旋回しこれを突破。二つめのカエルすなわち壁、睨み合いになった。残り1分。寸前でニラ米になっている、突破するコースが開けない。お、なんと壁が別コースに乗ってしまい、別の壁と押されて落ちてしまった。モータンハウスに入り、くぱぱさんの誘導で進んでいく。危なげなく進んでくが、突破寸前にタイムアウト、しかしマジックウォールまで突破で終了となりました。

7.ブラックタイガーL44

 続いてブラックタイガーL44の登場。五足を改め四足型、かなり脚の長いスタイル。胴体の下のところにカメラがついていると言う、かなり変わったデザインの機体です。横長に脚を揃えた恰好で競技開始。非常に安定した歩行で進んでシーソーを突破、しかし横倒しになってしまう。派手な起き上がりを見せるものの落下、しかしシーソーはクリア。
 マジックウォール。どうしていくか。かなり脚が長いブラックタイガーですが、慎重に要素を観ている。見計らって突破を図る、しかし引っかかって落とされた。歩き方を変え、壁と押し合い。押し合いでも負けない、ブラックタイガー強い。脚を伸ばした。チャンス、一気に行った! そして二つめ、そのまま乗り切った。ここでカメラ操縦に切り替える。なんとここでタイムロス、カメラのセットがうまくいってなかった。カメラの電源を入れた、さあ、IKETOMさん、カメラを観ながらの操縦に切り替えた。脚が早かったものの、落下してしまう。残り14秒、突破出来るか。前がわからなくなってしまったIKETOMさん、向きを見計らって歩き出したものの、残念ながら時間切れ、マジックウォールまで突破で終了となりました。

 ちょっとここでインターバル。マジックウォールが破損してしまったようです。さきほどカメラの立ち上がりでもたついたのは、カメラを映すパソコンが省電力に入ってしまったのだそうです。
 お、復活。いよいよ続いてはメタリックバイオの登場です。

8.メタリックバイオ

 ヒトデを思わせる長い長い足の六足型、雪の結晶のような恰好のメタリックバイオ。「今日は勝つつもりで来ましたので」と森永さん。さあ構え。まずはしゃくとり虫のような動きで…… あら、タイマーが動いていなかったようです。やりなおしに。さてやりなおしです。再びしゃくとり虫みたいな動きでシーソーを突破。続いてマジックウォール、脚を伸ばしててきぱき歩き出した。スバや井歩行でこの壁を破った、しかしいきなりべたっと平べったくなってしまった。電源が落ちてしまったようです、勿体ない。
 「こんなところで…… 油を売っているつもりはない!」と掛け声と共に威勢良く突破、一気に走りきってモータンハウスの下へ、落下して下のエリアに入り、細い柱の間を、さきほどのシーソーの姿勢で突破し、さあ降りました。スイッチを押してゲートを開けなくてはいけない。開いたゲートをいったん自分で閉じてしまいましたが、再び開いてぐるぐる海峡へ。大きいので周り方にも迫力があります。脚をまるでシャッターを絞るような動きで絞りつつ前進、あっと脚が一本おかしくなったか。脚が柱に引っかかって進めなくなってしまいましたが、モータンハウスまで突破。脚一本と言う犠牲を払ったものの、好スコアで終了となりました。

9.TUS-G1

 さて、最後の挑戦はTUS-G1。こちらは放射状に脚を配した4足型、軽量なロボットです。さあ、慎重な足運びでまずはシーソーに足をかけた、あれ。進まなくなってしまった。姿勢を変えました。足をシーソーに登る姿勢でかけたまま、動かなくなってしまう。無線か電池か、ロボットが動いてくれません。どうも無線の調子が悪いのか、小刻みには動くのですが、なかなかロボットがきちんと動いてくれません。登り始めた。斜面に負けて戻ってしまった。なにか端子が抜けて垂れ下がってますが大丈夫なんでしょうか。向きを変えて再びトライ。残り1分、上手く動いていないボタンかモーションがあるようだ。脚がかかった。このまま行けるか。さあ、やっと登り始めた。しかし前半部で時間切れ、残念ながら競技終了となりました。

 さて、このあとは体験操縦のあと、第2回のトライとなります。
 ……この体験操縦が実に優秀でした。3人挑戦した人が、皆さん安定してぐるぐる海峡まで辿り着くと言う、機体ポテンシャルを感じさせる挑戦となりました。

「壁(マジックウォールの障害物)強くなったんじゃないですか?」「変わってないよ、カエル貼っただけ」と言う障害物強化疑惑が飛び交う中、第二競技に備えて皆さん調整に入ります。

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