灰燼のアッシュ(☆☆☆)
自在に変形する灰の肉体を与えられたアッシュは、自分が死んだと知っても「ああ、そうか」としか言わないようなふてぶてしい男。無実の罪を背負わされようとする者を救う、そんな使命も自身の制止もものともしない彼に、監視者の天使アンジェルは苛立ち振り回されながら彼に同行する事になる。
しかし街には悪がいた。人を無実の罪に陥れ破滅させていく者達が。罪のない者を巡るうち、かたや望んで、かたや否応無しに、そもそものはじまりとなるアッシュの「死」に、二人は巻き込まれていく。
そんなこんなで、灰となって地上に戻ってきた男が、監視者の天使を巻き込んで繰り広げる復讐劇。
アメリカのサスペンスドラマのような良作です。主人公アッシュのふてぶてしく渋い台詞回しはまさにハードボイルド小説。お目付のアンジェルの掛け合いなどもなかなかです。 「誰が天使のお嬢様だ」「まさか男なのか?」とか言ってますし。
なぜそうなってるのか? みたいな点で若干説明不足なところはあるものの、続刊がいくらでも書けそうな話を、一冊できっちり綺麗にまとめているのがなにより立派です。 押さえてみてほしい良作ではないかと。
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