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2011.07.31

パンツァーワォリアーズ観戦記&体験記

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 情け無用!ファイヤー!(#言ってみたかったけど言えなかった)
 というわけで、日曜日はロボでサバゲ!の皆さんと一緒に、ラジコン戦車愛好会・パンツァーワォリアーズさんの競技会を見学してくるつもりが、勢いですっかり参戦までさせていただいてきました。と言うお話であります。

 さてそもそもパンツァーワォリアーズさんとはいかなる方々か、と言うところから。ざっくりと解説すると、ラジコンの戦車を使用した対戦シミュレーションのシステムをスタジオに構築し、それを使っての対戦や大会を行っている団体さんです。……と言うだけでは、なにがなんだかものすごさがさっぱり伝わらないと思うのですが、話を聞いて、え。写真を見て、え、え。実際に拝見して、えええええー!? となってしまった、桁外れな方々だったのでした。

 どこからどう説明していいのか判りませんので、写真を織り交ぜて適宜解説していきますね。

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 恵比寿駅のほど近く、ガーデンプレイスを臨むビルの地下一階に、こちらパンツァーワォリアーズさんの常設ジオラマ(と言う表現でいいんでしょうかね)があります。透明の窓で区切られた向こうに広がるのが、無限軌道が縦横に走り回る戦車達のフィールドとなります。なんで窓で区切られているのかには訳があるのですが、それは後述で。
 さて戦車が走り回り、撃ち合うのは判りましたが、操縦する人はどこにいるのでしょう? 答えはこうです。

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 これが操縦ブースです! 画面があるのを見て判る通り、目視ではなくすべてカメラ経由での操縦となるのです。
 フィールドでは車両4台vs4台での対決となるため、操縦席は各軍2つのエリアに分かれていて、それぞれに4つの操縦席があります。ちなみに片方が米軍、片方がドイツ軍となりますよ。
 この操縦席、ちなみに操縦席しか映っていませんが、後ろに砲手が立つ砲手席(席はないので砲手台)があります。操縦席にはハンドルとアクセルが、砲手台には砲の左右へのコントロールと射撃ボタンがついており、最大編成では1チーム、4台にそれぞれ砲手と操縦手がつき、合計8人の編成となるようですね。

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 操縦席の上にはフィールドマップが。一試合は5分で行い、相手チームを全滅させるか、時間切れになるまで争う事になりますが、その前には2分の作戦タイムがあり、この間にこのフィールドマップを使い、取るべき戦術を撃ち合わせます。
 ここには載っていませんがミニチュアの磁石つき戦車があり、きちんと戦術をマッピングできるようになっている優れよう。

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 ちなみにそんな操縦席の様子もカメラに収められておりますよ。

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 競技とは一寸離れますが、ここにくると誰もが写真に撮っていきますね、と言っていた、バベルチックなACアダプタの塔。これはさすがにその、スルーしがたい圧力を放っています。

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 二つのチームの操縦席を結ぶ間にあるのがこのブース。小さなポケットテレビがいっぱいならんでますね。最初なにかと思っていたんですが、これは審判用のブース。8つのカメラには両チームそれぞれの戦車のカメラの映像が映っており、また横にあるスイッチで、それぞれのカメラの映像をオンオフできるようになっています。
 審判は必ず試合のあいだこのブースについていて、時間の管理と、撃破された戦車のスイッチを切る作業を行います。このあたりは現状アナログで管理されていましたが、将来的にはデジタルで自動管理できるようにしたい、とシステムを開発中とのことでした。

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 審判席の隣にある入り口をくぐると、そこは人工芝を敷き詰められたフィールドです。ここぞとばかりに思いっきり走り回るサアガ(砲撃戦仕様)。

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 このとおり、明かりのついた建物や廃墟的な壁などもあり、障害物として、また雰囲気を盛り上げています。壁は地図の地区が書き込んであり、現在位置を見失った場合の目印としても機能しているのです。

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 マップ上、重要な役割を果たす橋。先程地図があったとおり、フィールドの障害物などのマップと、両軍の開始地点はつねに固定されていますが、この地図がかなり練り込まれており、最初の段階での読みあいや位置の取り合いで毎回全く違う展開が起こりえます。

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 橋でつながれた中州の島に立つサアガ。向こう側にちょっと見える戦車が並んでいるところが、ドイツ軍側のスタート地点です。

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 ちなみに、上の壁のほうはこんな感じ。カメラのアナログ配信や分配機などが敷き詰められています。かなりワイヤードでサイバネな光景。黒いテープで固定されているのは発信器で、受像器にここから電波を飛ばしているみたいです。

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 さて、対戦する両陣営のうちこちらはドイツ軍側。切れちゃってますけど、端にはヤークトパンターが鎮座しています。
 ティーガーから突撃砲まで揃うバラエティ豊かなラインナップですが、これはただ見かけが違うだけではありません。さきほどから言いそびれていましたが、攻撃や着弾の管理などは、すべて赤外線を使って判定しています。砲口の中に赤外線を出し、それぞれの車体の正面や側面、後背面に取り付けられたセンサで被弾を感知。基本的には三回の被弾で(審判がアウトを出してスイッチを切り)戦闘から脱落することになります。
 ちなみに砲撃スイッチを入れている間は、操縦を受け付けませんので、離脱する時には砲撃を一回切らないといけません。
 で、ヤークトパンターやティーガーは名うての重装甲戦車なので、それを再現するために正面には被弾センサーがついていません。おまけに大火力の再現として、赤外線が遠くまで届くようになっています。ティーガーと真正面から撃ち合っても勝てない、そういうルールなのです。そのかわり、この両戦車は機動性には若干劣ります。包囲されたり、横から回り込まれたりして、後部、すなわちエンジン部を狙われれば、さすがの猛虎もお陀仏と言う寸法。
 また回転砲座を持たない突撃砲型の戦車は、当然のことながら砲を回転させる事ができないため、操縦席側にも砲を回転させるスイッチがついていません。器用さに若干欠けるところが弱点となりえます。

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 一方のこちらは米軍サイド、こちらはうって変わって、ぜんぶおそろい。まるまるとしたM4シャーマン中戦車です。
 火力においてまた防御力において、ドイツ軍の重戦車には太刀打ちできないM4ですが、一方こちらには大変な機動性があります。ギアをハイスピードに入れる事で、それはもうびっくりするほどのスピードで前進する事ができるのです。ドイツ軍側よりも有利な地歩を先に得る事ができる、と言う意味でも、また回り込みなどの戦術を駆使できると言う点でも、アグレッシブに攻め回れる強みがあります。この両軍のカラーの違いが、戦術を繰り出すアクセントになっているわけですね。

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 ちなみに、こちらの壁面はさきほどの操縦ブースの真裏あたりなのですが、壁に組み込んである黒いものは操縦用のプロポ。これらが有線で直接、操縦ブースの操縦桿やペダルなどに接続されている、と言うわけです。ここから先は無線なわけですね。

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 かなりの煙が出ています。競技開始の準備中。
 命中判定は赤外線で行いますが、射線を確認するためにレーザーを飛ばしています。スモークを焚くのは光線を見やすくするためなのですが、さすがにこれだけのスモークとなると、外部からフィールドを遮断しているのも頷けると言うもの。カメラ越しだと視界がかなりぼやけるほどの濃度です。
 そしてロボット関係の皆さんは、スモークというか煙を見て、思わずアレな連想をして「燃えてる!?」と色々な不安に駆られる事に。

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 ぐるっと回って再び操縦ブース、実際の操縦中の風景です。
 画面がややわかりづらいですが、手前のカメラに子画面が二つ映っているのが判るでしょうか? 一番大きいメイン画面は砲手カメラ、左下の子画面は操縦手カメラ、そして右下の子画面は操縦席の様子。砲が回転するタイプの戦車は、砲手の視点と操縦手の視点がずれてしまいがちなのですが、慣れないと砲手カメラの方を注目して「前に進んでない!?」とかやってしまいがちです。というか、最後までそうでした僕……。
 またティーガーとかみたいに砲が長い車体だと、何かに砲が引っかかって首が勝手に回っちゃったりして、視界をロストしがちなんですよね-。そんなわけで無益に壁に突っ込んでた自分です。とほほ。

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 こちらは対戦の組み合わせ表。
 最低編成4人で1チームとなり、ABCの3チームで米独両軍を入れ替えながら、フルゲームでは24試合を行います。見学に行ったロボサバゲチーム、ここで僕まで入れて全員参加させらもらう事になり、12人(途中でお一人増えて13人)でABCチームに分かれて、24ゲームまでフルにやってきてしまいました。

 常連の皆さん2人にロボサバゲチームから2人、と言う組み合わせでわりと綺麗に分かれたのですが、いやあしかしほんと難しい……! と言うのが正直なところ。戦場の霧と言うのはかくのごとしか、と、情勢を見失い、自分の位置を見失い、右!右!と指示をされて左に回ってしまい、うわーいのーい、とパニックに陥ることしばし、と言う感じ。しかし定位置に陣取って寄せ手が来るのを待ち、走り回った挙げ句に遭遇戦で相手を捕まえる様は、なるほどこれは確かにとんでもない、と思う手応えでありました……。集中しすぎました、しかし……。

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 試合と試合の合間は、スモーク越しに試合を見たり(操縦席の様子を見て、実際の光景をフィールドで確認したりするとまた趣深く)、ジャッジの手伝いをしてみたりと。
 試合の中の、一種珍プレー的な珍しい展開。

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 壁に完全に乗り上げてしまい、転覆寸前のM4。これはこれで勝負ありか…… と思いきや、試合は(確か)引き分け。あまりにも乗り上げすぎて被弾センサーが攻撃範囲外になってしまい、仕留めるに仕留められず時間切れになってしまった、と言うわけでした。

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 横倒しシャーマン、もう一丁。
 これはなにかの表紙に突撃砲に乗り上げてしまい、そのまますくい上げの要領でひっくり返されてしまったようです。砲身を傾けて反撃に乗り出しましたが、あえなく撃破でした。

 そんなこんなで集中して24試合すべてを終了。ランキング1位の方が要するチームが圧倒的な最多勝ち星を挙げ、トップでの終了となりました。
 全て終わって記念撮影。

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 なぜか非常にやりとげた感の恰好をしているサアガが。それにしてもこの光景、なんだか非常に不思議な感じです……。
 試合のあとはいろいろとお話を。大会の来歴からロボット大会のこと、技術的な面なども含めてお互いで交流を図っていきましょう、と言うようなことで、色々と皆さん話が弾んでおられました。
 それにしても、サアガはここでも可愛い可愛いと大人気。きびきびものすごくよく動きますもんねー。それにしても、起き上がりはやっぱり一番リアクションがいいんだなあ、と改めて感心した次第でした。
 フィールドに入れて頂いて、サアガもそれにアーノルドも色々と動作のテストを。あいまあいまにおまけの写真を撮っていた自分であります。

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 偵察兵、繁みの向こうにサアガを発見するの図。ちなみにこの木は100円ショップのクリスマスツリーなのだそうです。シーズンには買い占めちゃったのだとか。

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 サアガ出撃準備中風。

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 ちょっとCGっぽい、と言うか、アーマードコアっぽいアーノルド。いい感じでぶれてくれました……。

 そんなこんなで、急にお邪魔したにも関わらず非常に歓迎していただき、競技に参加までさせていただきまして。改めてこう。世の中にはすごい人っていっぱいいるんだなあ…… と、ROBO-ONEや競技会を始めて見に行った時に類するような、そんな衝撃を受けて帰ってきた一日でありました。

 上記のリンクからは、大会のホームページを覗くことができ、過去の大会の動画なども掲載されています。カメラ越しに見るフィールドがどれほど肌に迫ってくるか。見ていただければ、きっと伝わるかと思いますよ。
 ご興味のある向きもぜひ、一回御覧になっていただければと思います-。

 そんなこんなで、すごい世界を垣間見てきた日曜日のお話でありました。

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