第19回ROBO-ONE観戦記【準決勝~三位決定戦~決勝】
さてさて、国際ロボット展でのイベントのお知らせが渡辺さんから。
GPvs一般選手の団体戦を行い、GP組が負けたら解散、と言う事だそうです。ダイナマイザー、クロムキッド、モンスターとあと二機になるのだそう。
続いてザンナ・ビアンカの紹介。出演者の皆さんの紹介などが行われます。
続いて審査員からの講評が。畑野さんのコメントの最中に西村委員長に電話がかかってきたりとかしております。井上さんより驚きの発表、残った4機のうち、まだノーダウンなのはレグホーンただ一機、とのこと。これは興味深い。
委員長から参加四機の講評と、行動の繋ぎに関する解説が行われます。さあ、ちょっと調整待ちになっていましたが、ハンマーヘッドが降りてきました。A4さんは上着を脱いで気合十分の姿です。そのころ会場では第1回大会の思い出が語られておりました。
おお、松田さんがいらっしゃいました。いよいよコールが入りますよ。まずは全員がコール。ハンマーヘッド、スーパーディガー、そしてレグホーン、〆にガルー、さあさあ、力強いコールで全員が出そろいました。
関西四天王でワンツーフィニッシュを決めます! と大阪産大チームA4さん、三位より上を目指す、とNAKAYANさん。1年のもやもやを晴らしてお米持って帰ります、とくままさん。前回軽量級で優勝したため、軽量級連覇を目指します、とひろのっちさんでした。
さあさあ、皆さん気合十分。いよいよ残り4試合です。
準決勝第1試合
No.10 HammerHead(大阪産業大学ロボットプロジェクト) vs No.15 スーパーディガーⅢ(ひろのっち)
さあ来たぞ、ハンマーヘッドとスーパーディガー、それぞれに強敵を薙ぎ倒してきた両雄がリングに登りました。作戦を入念に打ちあわせるハンマーヘッドチーム、一礼して始まります。
さあ開始、横を向いて突っ込むハンマーヘッド、この攻撃をディガーがかわした、めくられけかますが、きりぎりで躱すディガー、逆襲、攻撃の伸びた所に重ねてカウンターを入れた、1-0。
長く掴みに行くハンマーヘッド、やや遠い間合いで待ち構えるディガー、利き腕でのカウンターを目指す、リング脇に追い扱かれたディガー、中央に戻したい、これは膝に引っかけて倒した、衝撃でまた頭が取れてしまった、立ち上がれるか、復帰しました。大丈夫でしょうか。
1-1、再開、中央に戦場が移る、睨み合い、止まったディガー、これは、長く伸ばした腕を掴みに行ったディガー、小手捻りでハンマーヘッドを投げるも、しかしディガーが先にリングに体をつけていた、2-1になった。
再開、後ろをったハンマーも、攻勢を凌いだディガー、横にめくりに行く、これはは行った、かいくぐって足首への攻撃、伸び上がってハンマーヘッドがディガーをめくり倒した、足下からの攻撃を当てて、これで3-1、ハンマーヘッドがディガーを破りました! 決勝進出です。
準決勝第2試合
No.16 レグホーン(NAKAYAN) vs No.42 ガルー(kumama)
さあ、続いての第二試合、これも叩きあいになりそうな予感だ。絶好調レグホーンに続いて、尻上がりに調子を上げているガルーが入場してきました。
開始、真横を向いた両者、ガルーが若干浮いているか、これはどっちのダウンか、攻撃が交錯、これはレグホーンのダウンになった、攻撃がぶつかりあった。
1-0、再開、中央に攻めて行く、これはどうだ、ガルーの攻撃がレグホーンの服に引っかかったか、これはレグホーンのダウンだ、2-0。
さあ、ちょっと距離を置いて、慎重な攻めになった、やや遠いところで仕掛けに入るレグホーン、裏にまわった、仕掛ける、尻をめくりきれなかったか、後ろからの攻撃、ガルーが滑る、脚の下からの攻撃、これは入った。浮かせて倒し、ダウンを奪った、2-1。
再開、踏み込んでの攻撃、これはどうした。踏み込んで体が伸びきったレグホーン、コケッコー、と踏み込み切った足先を引っかけられ、重心から崩して3ダウン!
3-1でガルー、一気に押し切って勝利となりました。
さあ、ちょっとインターバルを置いて、三位決定戦と決勝戦が行われます。
三位決定戦
No.15 スーパーディガーⅢ(ひろのっち) vs No.16 レグホーン(NAKAYAN)
さあ、三位決定戦。まずはレグホーンが入ってきた。対するのはスーパーディガー、このカードで三位を競います。レグホーンが攻める展開になりそうな気がしますが、どうでしょう。
はじめ、まずは両者慎重に寄っていく、ちょっと空間を開け、ディガーが下がって間合いを稼ぐ、カウンターの一撃、しかしレグホーンは崩れなかった、これはいけない。レグホーンの攻撃、胸板、ディガー受け止めて崩した、1-0。
今度は背中から入っていった、レグホーンの攻撃、放ちかけた隙を突いた、2-0。
左右に様子を見るスーパーディガー、見ている、手羽スラッシュが抜けたところに、後ろから突いてカウンターで沈めた。
これで3-0、冷静なカウンターを適確に決め、スーパーディガーの勝利となりました!
「やっぱりみんな強いですねー。ちょっと焦ってしまって……」とNAKAYANさん。「連覇は逃しましたが、三位も非常に光栄なので喜びたいと思います」とひろのっちさん。
さあ、いよいよ最後の試合。決勝戦です!
決勝戦
No.10 HammerHead(大阪産業大学ロボットプロジェクト) vs No.42 ガルー(kumama)
さあ、決勝戦。関西四天王最後の将、ハンマーヘッドがリングに登った。相対するは、赤は血の色肉の色。餓えたるガルーがリングに登ってき ……あれ、ちょっとどうしたんでしょう、ちょっとガルーの脚の調子がよくないみたいです。
居合わせた関係者が総出で調整に入る事に。くぱぱさんにHOLYPONGさん、ひろのっちさんと、ROBO-ONE決勝技術陣が総出の構え。
この事態に、「ずっと待ちますよ」と畑野さん。もうすでにハンマーヘッドの大阪産大チームも調整に加わっています。そのあいだは西村委員長が第2回大会からの回想で、そのあいだをつなぎます。
控え室まで部品を取りに行ったくままさんがうちわで冷却されたりしておりました。
……これは本当に緊急事態の様子。
今回は同型の機体である、と言う利点を生かして、クロムキッドのパーツを、と言うか脚そのものを外して、ガルーに移植すると言う事に。これはすごい、脚そのものを移植って、もうなんだかキン肉マンみたいなことになっています。
はっしーさんに近藤部長、フロスティデザインさんまで加わり、もはやROBO-ONE決勝の技術陣を総動員しての全力の調整が続く。司会とジャッジの話になっているところで、片足をもがれたクロムキッドは審査員席の端に、無残な、あるいは崇高な姿で寝かされております。今、移植されたクロムの脚がガルーに組み込まれたところです。
会場は審査員の方々による歴代ROBO-ONEのお話でつないでいます。井上さんからの富山の話になっているところに、いよいよ姿を現してきました。
ボディはガルー、クロムキッドの左足。立ち上がった。信じられない。左足だけが緑色のガルーが立ち上がった。くぱぱさんが必死に調整しているあいだ、くままさんが様子を見ているのが何気なく突っ込まれていたりしております。
さあ、もう微調整の段階か。歩いた、おお、歩いた! すごい! クロムキッドの魂を、左足を受け継ぎ、決勝の選手達の力を全力で借りて、ついにガルーが立ち上がった! ここで時間は17時30分、話はガンダムAGEの解説に出ております。またちょっと調整に入っています。まだいける。まだいけるはずだ。
ここで一旦休憩と言う事に。上の控え室は18時撤収のため、控え室を片付けろ、ここは徹底的にやる、と言う指示が飛ぶ! さあ皆さんは片付けに乗り出して、決勝戦は18時スタートとなります!
動いた、立ち上がった。動作テストも無事にすんだ模様、決勝戦は選手のコールから仕切り直し、改めて一からの再開となります! 改めて行きましょう、一年ぶりのROBO-ONEの最後の勝負にふさわしい対決に、それがふさわしい。
決勝戦
No.10 HammerHead(大阪産業大学ロボットプロジェクト) vs No.42 ガルキッド(kumama)
関西四天王と共に登場ハンマーヘッド、そしてクロムキッドの緑の左足を植え込んだガルキッド!
松田さんのコールでガルキッドと言う名称になったので、しばらくそれに従いたいと思います。
さあ開始、横に構えた両者、ガルキッド、中央に寄っていった、削り取るように足下を狙うハンマーヘッド、ちょっと離した、リング脇、ガルキッドが攻めて行った、これは突っ込んだところにカウンターか、めくり倒した。
どうした、ハンマーヘッド、駆け寄りざまにスリップ。のしのしと、やはり脚の調子が思わしくないのか、ガルキッド踏み込む動きで近付いていく、滑った、しかし倒れない、リング脇、ちょっと危ない、中央に戻した、ずるっと滑るが崩れないガルキッド、ハンマーヘッド、ジャンプで接近した、足下へ攻撃を放つ、これは躱した、ハンマーヘッド裏側へ、足下を攻める。これはどうだ、移動ざまに横薙ぎの攻撃、これでガルキッドがハンマーヘッドを押しのけ、2ダウン。
2-0、再開、横へ、ハンマーヘッドとガルーのツメ先がぶつかった、足から落としたハンマーヘッド、再び突進した、腕先を引っかけた、ガルー、スピン、これはスリップ。
腕を伸ばしての叩き合い、これは入った、ガルーの足、クロムキッドの足を叩き、めくり上げてハンマーヘッドがダウンを奪い返した。2-1。
低い姿勢から打ち上げる攻撃、めくるガルー、低いところからなお攻撃、あぶない、前に出た、頭にひっかっかって、ガルーがスリップ、起き上がる。
ハンマーヘッドのスリップ、安定が若干よくないのか、足下への攻撃、浅いか、返して突っ込む、しかしガルーの肩のラインがまっすぐなせいか、ハンマーヘッドの攻撃が引っかかっていかない。
正面からの叩き合い、残り10秒を切った、ガルー引いたところからの攻撃、膝に入った、ダウン! コントローラーが飛んでリングの中央までも滑っていった。リングに突っ伏したA4さんの手から。決着の瞬間に。
「皆さん御協力ありがとうございました!」と。くぱぱさんにも「いつもありがとうございます……」とか細い声でくままさん。
「負けてしまったけど、ガチンコでいい試合ができて良かった」とA4さんでした。
あー、もう。すごいや。
ロボットの、ROBO-ONE追っかけてて良かった。
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