これが九月の読書録。(☆)
週末の出来事をまずはざらっとブログに上げて。
次は月末恒例、「先月なに読んだ?」のコーナーです。
今回は、再読した本も一応カテゴリに入れるようにしてみました。新しい感想もあるかな、と云うことで。
9月 の読書記録
【読書状況】 10 冊読了 / 9 冊購入 【購入費】 12858 円
「日本仏教の思想 (講談社現代新書)」
立川 武蔵 講談社 756 円
読了(2011-09-30) ☆☆☆☆
これで再々々読めくらい。日本仏教史を概説した手引き書。日本化した仏教史と各派の展開を、主に「諸法実相」との関係から紹介している。中立的でよくまとまっている良著ではないか、と思います。
「機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー (角川コミックス・エース 83-10)」
Ark Performance 角川書店(角川グループパブリッシング) 588 円
読了(2011-09-30) ☆☆☆☆
時間を凝縮し空間の広がりに賭けた、ドキュメンタリー風ガンダム。なにげない一瞬の演出に意味を付与する、その執念がたまらなくにくい。後続の作品へのトスとしても見事。
「キャプテン・アメリカ:ニューディール」
ジョン・ネイ・リーバー ヴィレッジブックス 2940 円
読了(2011-09-27) ☆☆☆☆
アメリカ中西部の平凡な街を襲ったテロリスト。多数の人質、彼らの要求はキャプテン・アメリカ。同時多発テロのわずか一年後に出版された、しかし、そうとはとても思えない筆致の作品。こういうことが出来るというのは、懐の深さなのだとしみじみと思う。キャップの最初の一冊にぜひ。
「シビル・ウォー」
マーク・ミラー ヴィレッジブックス 3360 円
読了(2011-09-27) ☆☆☆☆★
ヒーローと敵の戦いの巻き添えとなった数百人の犠牲、そしてヒーローを政府登録制とする登録法の成立。秩序を求めるアイアンマンと、自由を重んじるキャプテンアメリカ、それぞれの立場に分裂したヒーロー達が熱く空しい戦いを繰り広げる、ある種禁じ手のクロスオーバー。とうとう日本語で読める日が来ました。泣ける。
「残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)」
山崎将志 日本経済新聞出版社 893 円
読了(2011-09-23) ☆☆☆
「イスタンブールの群狼 (ハヤカワ・ミステリ文庫)」
ジェイソン・グッドウィン 早川書房 966 円
読了(2011-09-22) ☆☆☆
末期を迎えつつあるオスマン帝国を、いままた陰謀が蔓延る。次々と無惨な屍を晒す近衛新軍の士官、黒幕は十年前に誅殺されたイェニチェリ軍団なのか? 千年の時を経て、複雑怪奇な迷宮と化した街と人々の心を、頭脳明晰な宦官ヤシムが駆け抜ける。帝国時代のイスタンブールを舞台とした歴史ミステリ。多重に描かれた街の魅力が実に興味深いです。
「双子幻綺行―洛陽城推理譚」
森福 都 祥伝社 1785 円
読了(2011-09-19) ☆☆☆☆
女帝・武則天の君臨する中国中世。みやこ洛陽と宮廷に巻き起こる怪事件の数々を、宦官の兄と宮女の妹、美貌の双子が解き明かす中華宮廷推理小説。
推理で明らかになった真相を、絶対者の女帝と陰謀渦巻く宮廷と言う舞台装置で、それをどう明らかとするのか。武力も財力もない兄妹、ただ己しか信じられない兄と、その兄を信じる妹。舞台とキャラクターの魅力で引っ張る良作です。シリーズ化はされなかったみたいで、ちょっと残念。
「できるポケット+ Evernote 活用編」
コグレマサト,いしたにまさき,堀正岳,できるシリーズ編集部 インプレスジャパン 1260 円
読了(2011-09-17) ☆☆☆★
evernoteの活用法を、実際に使っている人の用法を多数収録して紹介している本。いろいろなスタンスの使い方があり、自分のスタイルにあうものをつまみ食いできる感じ。何かのついでに何回か読み返して、よさそうなものを実地に試して見たいと思います。
「週刊アスキーBOOKS Vol.04 遊べるフェイスブック」
アスキー・メディアワークス 780 円
読了(2011-09-12) ☆☆
facebookの解説本で、こうするにはこうすればいい、と言うような入門マニュアル的内容。なぜそうなのか、なぜそうなるのか、と言うような仕組み的な解説方面は薄く、そっちを求めて買った身としては若干残念な感じ。
「ニューアベンジャーズ:コレクティブ」
ブライアン・マイケル・ベンディス ヴィレッジブックス 3045 円
読了(2011-09-06) ☆☆☆★
「セントリー」の後半の話のまとめと、前に出たX-MENのクロスオーバー「ハウス・オブ・M」の後日談となるストーリーをまとめた一冊。ニューアベンジャーズが再結成と活動再開とをマスコミに明らかにした顛末と、ミュータントが消えた直後の世界での強敵コレクティブとの戦い。話はここで一旦まとまり、次なる大事件、シビルウォーへと繋がっていく。中締め的な一冊です。
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