ROBOT JAPAN 3nd観戦記【フライ級一回戦】
さあ、まずはフライ級から試合開始。こちらは軽量クラス、総重量2kg以下級の機体、10チームによるトーナメント戦となります。
まずは登場チームの紹介から。最初の登場は、千葉工大チームのセプタ菌から。誤変換じゃないですからね。軽快なサンバのリズムの登場ミュージックが鳴り響きますが…… あれ? ……登場してきませんね。バックヤードに確認に飛んでいきました。ちょっと呼び出しに時間がかかっていたようです。
続いての登場はオサル5号。オレンジのフレームのがっしりした機体。タイトル奪還はなりますか。
続いては斑鳩、軽量化したフレームが印象的な、TDUの小型機。今回は色々と改造を加えてきたとのこと。ここでしばさんが解説として舞台の上に。「見ていると学生さんならではの…… 資金を工夫でカバーしているのが判りますね」「貧乏だって判るってことですか。……気の毒ですね」 ヒドイ。「今回はパイナップルくらい狙っていきたいです」とのこと。意訳すると入賞したいってことですね。
続けてTDUチームのヴァーミリオン・レブル………… 操縦者さん、無手の構え。あ、今調整されているとのこと。こちらは学校のチームで作ったロボットのことです。腕、胴体、脚、外装、モーションで担当が分かれているのだそう。
続いての登場は、同じくTDUのライデン。TDUの別チームの機体であります、「青く塗ろうと思ったんですがやめました」とのことでした。太って見えるけど、動ける機体です、とのこと。TDUからは以上三機が登場。
続いては千葉工大から、全パーツを新規部品に置き換えたバルトが登場。フルチューンして大会に挑みます。
続いては日本人形、ではなくカズゴンの登場。年末のできんのか! でいきなり度肝を抜いた、日本人形の中にロボットを詰め込んだ感じのロボットです。髪の毛伸びる軸とか積んでそうで普通に恐いです。
「聞きたい事がいっぱいあるんですけども、まず胸にスタッフの名札が下がってるんですが」と突っ込みが。「もし優勝したら誰が景品渡すんですか」 すでに賞品でもないと言う。「かなりシュールないい感じになっていると思います」「飛び道具とか持ってるんじゃないかなとか」とコメントが飛びます。
続いては、twitterでなにやらマスクを修理していたとか色々情報が流れていたミステル・。タマオ総統、もとい、流血仮面の登場。「気付いている人がいるかと思ったんですが、いつもはバンタム級に出てるんですよ」と、今回は優勝を狙っているとの事。
「コレ、全米チャンピオン」とそのタマオ総統がリングを出す。「キックはヤバいですよ」と、売店をアピールでした。
さて、ここからはシード選手の登場。まずはヘッドレスのKHR-3、零型のセアルが登場。左右の腕に赤と緑のアームカバーがついているのは、左右の認識をしやすくしているんでしょうかね。こういう細かい工夫はばかにならないと思います。
「はじめての人がいると思わないと、この仕事はやってられないんだから」ときつつき師匠。「前回の反省とかはないんですか?」「あるわけないじゃないですか」「おまえら少しは反省しろー!」
そして最後に登場するのは、もう一人のシード選手、白風M選手のゼルファーが登場。すでに大会4回登場、優勝1回三位1回のレギュラーメンバーであります。見た目に騙されちゃいけない、この中でも1,2を争うベテランですよ、としばさん。
さて、これで全選手の紹介が終了。いよいよ試合開始です。
一回戦 第1試合
セプタ菌 vs オサル5号
さあ、まず両者がコールされてリングの上に。解説は引き続きしばさんが務めます。すくいと打撃の対決となりますか、真横を向いた両者、待ち構えるオサルにセプタが接近する、間合いを計る、オサルが下がった、掴んだ、これはきちんと抱え込んだ、真横に倒してダウンを奪う。これで1-0。
さて、試合再開、起き上がった直後にセプタがスリップ、これは大丈夫でしょうか、ちょっとレフェリーのヘルプが入りかけますが、起き上がった。左右にちょっと離れた、セプタが動かない、ちょっと首をかしげています、大丈夫でしょうか。無線機を近付けてきた、その間に接近してきたオサルが攻撃を伺う、腕を掴みにかかった、これは抜けた、動いた、やっとセプタが動いた。起き上がる動作から復帰して、横突きの打ち合いにスイッチ。後ろへ肘打ちのような構え、これは絡んで転倒したがスリップ。
再開、前後にぐらぐら揺れてから安定するセプタ、投げられかけますが,一寸動いて躱して行った。至近距離から突きを放つオサル、追い詰めて行く。次第にリングの端まで追い込まれた、ここまから投げにかかるオサル、これは下がった。
これはまずい、再び調子が悪くなったか。攻撃を貰ったところで復帰しかかるものの、踏み出した方が悪かった、コーナーから逆方向へ歩いてしまう、落ちてこれで2ダウン。
残り30秒、近付いて至近距離からの突き、これを盾状になった腕を突き出し、かわそうとするセプタですが、突きだした腕をしゃがんだ構えのところに巻き込また。がっしり掴まれ、真横に旋回させられる。これで3ダウン、オサル5号の勝利となりました。
通信不良に悩まされているセプタ菌、持病に悩まされての敗北となりました。
一回戦 第2試合
斑鳩 vs ヴァーミリオン・レブル
続いてはTDU対決、斑鳩とレブルの対決。……どうしたんでしょうかね、レブルの調子がまだ上がってきていないようです。ちょっと無線トラブルの話をしているうち、斑鳩がリングに登場。そしていよいよ上がって来ますか。湖上の煙に乗って、ヴァーミリオン・レブル、補修スタッフと部品を連れてリングに登場してきました。
「オレンジ色って聞いてましたけど銀色ですね」としばさん。話題になっていた腕は、きちんとついているそうです。
さあ、開始。斑鳩が軽快に接近する。なにやら太めのヴァーミリオン、ちょっとぎこちない歩き、ぎくぎくと接近していく。腕は真横へ攻撃を繰り出す構えか、横に転がった、スリップ。斑鳩にくらべると、レブルはかなり重量がありそうなデザイン。胴体を捻り転げ回り、起き上がりを試みているうち、横に転がって逆立ちのような構えになってしまう。起き上がれるか、カウント7までやってきた。腕がというか爪が引っかかって、ギギーと言う音がリングから上がる。起き上がりかけるものの、腕を引き寄せたところで、立ち上がり切れず、倒れた。ここでレブルがタイムを申請、1ダウンで調整、いや立ち上がらせた。再開です。
前進、すり足状に接近していくレブル、軽快に歩く斑鳩がひょいひゅいと正面に、両腕でパンチを繰り出すレブル、これはしかし、パンチがあたる距離に行かないか、斑鳩、なにか攻撃の腕が巻き込まれたような恰好になる、スリップ、再び諸共に倒れた。レブル、置き上がれない。
起き上がれないうち10カウント、「エイト…… 910!」と、最後は巻きを入れられてしまって、レブルはダウンのまま復帰出来ず。これで決着となりました。
操縦担当の人がモーションを作っていて、時間がなかったので、と言う事でした。
一回戦 第3試合
ライデン vs バルト
さあ、続いての登場はライデン、そして千葉工大のバルト。大きさで言うと、バルトにかなり分のある感じの体格差です。相撲にちなんだ名前ですね、と言われております。
試合開始、突っ込んで横突きを入れたライデン、しかしこれは効かなかった。素早く離れ、再び駆け寄るバルト、突っ込みざまの横アッパーで吹き飛ばしてダウンを奪う。
大きな動きで軽快に近付くバルト。再び接敵、突っ込みざまに吹っ飛ばし倒した、これで2ダウン、
そして再開を待っていたかのような突撃。今度はライデン正面から貰って後ろに薙ぎ倒され、これで3ダウン。
どちらの機体もよく動いていたのですが、スピード、パワーの両面でライデンを凌駕しバルトの勝利となりました。
モーションを改良してきたい、とライデンチームでした。
一回戦 第4試合
カズゴン vs 流血仮面
さあ、リングの上だけ見ていると、何してんだかさっぱり判らない対戦カードの成立です。日本人形カズゴンと、オーバーオールのマスクマン、流血仮面が登場です。
なぜかタオルを乗せたままの流血仮面に、「……これロボットの大会ですか」としばさん。そもそも対戦相手のほうじゃなくて観客席を向いている流血仮面です。さあ、試合開始。
体を左右に振るカズゴンに、旋回しつつ近付いていく流血仮面、渦を巻いて近付き、真後ろから両腕突き、これはスリップ扱いに。「痴漢ですね」「社会的にはアウトですね」と言われつつ、首を横に振る流血仮面。
少し離れて、なぜか腰を振る流血仮面に、正面から突っ込んで行くカズゴン。両腕突きの撃ち合い、真後ろを向いてしまったカズゴン、左右に、後ろを向けたままで姿勢を振る、何を狙っているのか、真後ろを取った流血仮面。真後方についてパンチで倒し、これで1ダウン。ガッツポーズを上げた流血仮面、しかし真正面からぶつかってスリップ。キック、片足でキック、脚を上げた姿勢でキック待ち、待機する流血仮面、満を持してキックを放つか、しかし溜めの最中にパンチを貰い、後ろにダウン、これで1-1。
さらにキックの最中、近付いているところに同じ形でパンチを貰い、2ダウン。
震えている、震えているぞ、立ち上がった。片腕を上げてブリッジの姿勢から立ち上がった。9カウントから立った流血仮面、む、これはなんでしょう。肩を怒らせて襲いかかる構えから、ばったりと前向きに倒れた、スリップ、苦しんでいる、頭を振りながら立ち上がろうとする…… カウントぎりぎり、必死になって立ち上がった。9カウントで腕を放し、復帰した!
しかしその瞬間、時まさに時間切れ。2-1で試合時間がタイムアップし、流血仮面、敗北となりました。
「普通に負けちゃいましたね……」とタマオ総統はしょんぼりムード。「ネタもあったんですけど……」と、次から次へとポケットから小道具が出てきます。うちわとか賄賂の写真(※注:AKB)。次回はバンタム級で再挑戦する、とのことでした。
さあ、ここからはシード選手の登場です。勝ち上がった斑鳩と、セアルが対決します。
一回戦 第5試合
斑鳩 vs セアル
先程もいい動きをしていた斑鳩に、ベースの素性の良さを素直に活用するセアルの勝負。さあ開始。まずはセアルが詰めていった、間合いを十分に計って斑鳩が真横からの突き、セアルはパンチ、足下を狙うような攻撃を放っていく。パンチの打ち合いになった、腕のぶつけあい。これは伸ばした腕を狙ったセアルが攻め勝った、ダウンを奪う。1-0、再開。直後の交錯、これはセアルのダウン。1-1。
両者旋回しながら近付く、セアルの横突きを低い姿勢にしゃがんで躱す斑鳩、下がりながら間合いを図る、姿勢を落としたまま旋回してくるくると回る、セアルは回転しながら攻撃の機会を伺う。真横に合わせた、斑鳩の突撃。左右に機体を軽快に振って、待ち構えています。
真横から突いた、突き、これは外れた、真後ろを取ったセアル、パンチの連打、これは凌いだ。姿勢を落としてセアルの攻撃をいなしている斑鳩、左右に逃れて距離を取る。攻めて行くか。真横への突き、これは重量差が出た。叩き合いをセアルが押し返し、2-1になった。
残り30秒、これはセアルのダウンになった。攻撃の腕を引っかけて崩した、2-2。
両腕を伸ばしての、遠い間合いでの叩き合い。真後ろを取らせてしまった斑鳩、躱して行った。ここで時間切れ。両者2-2で、今大会の延長戦となります。
軽快な機体同士の好勝負。セアルはバッテリを交換してきました。
さあ開始、旋回しつつ近付く斑鳩、セアルは慎重に間合いを計る、これは! 伸ばした斑鳩の腕を待ち構えて、セアルがカウンターで捕まえて崩した。後の先を取る戦法で突き崩し、セアルの勝利となりました。
一回戦 第6試合
カズゴン vs ゼルファー
一回戦最後の勝負は、カズゴンvsゼルファー。女性操縦者同士の対決となる対戦カードです。さすがに外装分の重量を考えると、カズゴンがかなり不利じゃないかと思うのですが。
さあ、開始。まずはのしのしと近付いていくカズゴン、前後に体を振りつつ、慎重に近付くゼルファー。やや距離を取っていた、正面突きがぶつかりあった、これはカズゴンがスリップ。かなり大きさが違います、頭ぶんまるごとカズゴンのほうが大きいか。
旋回しながら後方を狙うゼルファー、真後ろを狙いに行く、歩行はかなり早いカズゴン、後ろ向きにぶつかっていたが突きを貰って崩れた、これでゼルファーがダウンを奪う、1-0。
正面に回り込む、両腕突き。繰り出しかけたところに、カウンターで突きを入れるカズゴン、これで1-1。
あれ、これは…… なぜかカズゴン、うつぶせになってしまい悔しがるモーション。あれ…… と言う空気になっているところに、歩行中をゼルファーが捕まえ真横に崩す、これで2ダウン。
真正面からの突き、後ろに滑って凌いだゼルファー、孤を描いて旋回し、攻撃の場所を伺う。ちょっと離れた、進路に割り込んだ、真後ろを捕まえに行く。ゼルファー、ちょっと離れた。近付くカズゴンからやや距離を取り。両者、慎重な位置取りだ。これはうまい、背後を取って歩きかけたところに、両腕突きを背中から。ちょっと前に出たところで突き崩され、一歩、歩いた後に崩れた。
これで3ダウン、ゼルファーの勝利となりました。
倒れた状態から起き上がり、悔しがるモーションを出そうとしつつ、両腕突きを出してしまうカズゴンでした。
さて、これでフライ級一回戦、6試合すべて終了。
続いてはバンタム級トーナメントとなります。
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