月初恒例、6月の読書録。(☆☆☆)
こないだ、何の気なしに「五大湖フルバースト」で検索をかけてたら、意外なところで自分の書いた感想が引用されてて結構びっくりしました。やっぱりなにがしか書くもんだよなあ……。
というわけで、先月の読書録です。少ないのは主にゲームやってたせい。
6月 の読書記録
【読書状況】 8 冊読了 / 6 冊購入 【購入費】 4150 円
「セクシィ仏教 (メディアファクトリー新書)」
愛川純子+田中圭一 メディアファクトリー 777 円
読了(2012-06-04) ☆☆☆☆
言わば「救いのセーフティネット」についての本。どの角度から見てもネタにしか見えないタイトルだけれども、仏教が性愛の問題とどう取り組んできたか、を、経典と仏教説話から紹介している。構成上エピソード集と言う体裁ではあるけれども、堕落や世俗化と言う言葉で済ませることのできない、伝統宗教の持ってきた振り幅のようなものについて考えられる。仏教に興味を持ちたい人の入り口としてぜひ(返って入りにくいかもわかりませんが)
「第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇」
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス 7329 円
読了(2012-06-12) ☆☆☆☆★
「ギネスの哲学――地域を愛し、世界から愛される企業の250年」
スティーヴン マンスフィールド 英治出版 2310 円
読了(2012-06-16) ☆☆☆☆★
ギネス・スタウトを生み出した創始者アーサー・ギネスとギネス一族が、社会を改善するためにいかな貢献を果たしてきたのか、を綴るギネス年代記。巨大な企業がその巨大さのゆえに、どれほどの善を為せるかを力強く記した名著と呼ぶべきもの。血が滾り行動に駆り立てられる訳は名分です。
「漂流巌流島 (創元推理文庫)」
高井 忍 東京創元社 861 円
読了(2012-06-19) ☆☆☆☆
巌流島に忠臣蔵、池田屋事件に鍵屋の辻。資料とデータに基づいた居酒屋のだらだらトークが、誰でも知っている筈の事件に新たな光を当てる。「柳生十兵衛秘剣考」の高井忍のデビュー作。実際の資料とアクロバティックな論理で驚くような推理を導き出す快作。ゲームのシナリオを考えているような気分になれます。
「ビブリア古書堂の事件手帖 (1) (カドカワコミックス・エース)」
ナカノ 角川書店(角川グループパブリッシング) 588 円
読了(2012-06-21) ☆☆☆☆
これは丁寧な仕事、原作一話をまるまる一巻でやっています。本を主題にした古書店ミステリのコミカライズ版。派手さはないですが、原作の雰囲気を丁寧になぞっている佳作です。原作未読の人の入門編にお勧め也。
「俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)」
アルコ 集英社 420 円
読了(2012-06-22) ☆☆☆☆
Itmediaで紹介されていたのを見て衝動的に購入。「主人公の友達」的ポジションである、麗しくはないけど優しい大男が主人公、と云う、不思議な感じのする恋愛作品。主人公であるはずの猛男の行動は、悲しいまでに「主人公の友達」ライクで、そしてそれに自覚的ですらあるのに怒りも恨みもなく。ただただいい奴が、いい奴であるがゆえに報われる、報われて欲しい、そんな話です。良書。
「毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)」
アントニイ・バークリー 東京創元社 588 円
読了(2012-06-26) ☆☆☆★
kinoppy電子版(解説なし)。一つの事件、一つの死体。そして六人の名探偵。推理クラブを舞台に、一夜ごとに構築されては解体される名推理。バークリーの古典の名作で、作品自体は非常に面白かったんですが…… やはり解説がないのは減点大。
「BRAVE10 S 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)」
霜月かいり メディアファクトリー 580 円
読了(2012-06-26) ☆☆☆☆
kinoppy電子版。出雲から逃げてきた巫女と天才忍者が、上田城を舞台にした真田と服部との対決に巻き込まれる。のちの幸村、そしてその十勇士の戦いが今始まる。というわけで、電子版で初めて購入したコミック。さすがにスマートフォンの画面では厳しいものがありましたが、おまけ漫画は全力で吹きました。続刊も気になります。
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