ネオサイタマ・カミングスーン。(☆☆☆)
細かく紹介すると長くなるのですが、アメリカ人の作家さんの手による(※僕はこのへんに疑いを抱いていますが省略)、いわゆる「勘違い日本」を舞台にした、サイバーパンク・ハードボイルド・ニンジャアクションSF小説です。
舞台は、僕らの日本とは、ちょっと違う日本。首都はネオサイタマ、京都は独立国。そもそも鎖国していて重金属酸性雨が降り続き、アンドロイドのアイドルデュオが圧倒的な人気を博しているような。でもセンタ試験の結果で人生のカチグミとマケグミが決められ、それぞれにそれぞれの苦しみと悲哀があるような。そんな、ここのような、どこか。
この社会を裏から支配するのは、ヤクザ、暗黒メガコーポ、そして「ニンジャソウル」が憑依した事により、超常的な能力を身に付けた超人・ニンジャ達。
ニンジャ同士の抗争に巻き込まれ、妻子を奪われた男、フジキド。死と絶望の淵から、謎の存在ナラクニンジャのソウルを得て復活した彼は、妻子の仇を討つ事を、復讐を決意する。敵はネオサイタマの裏の支配者、ソウカイシンジケートを率いる暴君ラオモト・カン。そして、一人残らずすべてのニンジャ。
慈悲は無い! ニンジャ殺すべし! ニンジャを殺すニンジャ、ニンジャスレイヤーの果てなき戦いは、今もまだ続いている!
簡単に書くつもりで熱が入っちゃいましたが、そんなわけでニンジャスレイヤーの連載はtwitterで現在も継続中。ちょうど今、第二部「キョート殺伐都市」編が、最終章キョート・ヘル・オン・アースにかかったところ。
ちなみに今度発売される書籍は、ラオモト・カンとの決着までを描く第一部「ネオサイタマ炎上」編なんですが、こちらの内容も公式ページから全部読むことができます。
とはいえ、僕はこれは買うし、買わせてほしいなあ、と言うところ。
今までweb連載でこれだけ楽しませて貰ったんですから、翻訳チームの懐にお金が入らないといけないし、ぜひお金を払わせて欲しい、その権利を僕が欲しい、と言うところです。
優秀なコンテンツを作った人には、敬意とお金の両方が払われるべきだ、と言う願いを込めて。皆様もぜひぜひです。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 2020年読書録(一部その他含む)(2020.12.31)
- あるいは謎を語る者の覚悟について:「死に山」(☆☆☆)(2019.01.24)
- 奇譚を売る店(☆☆☆)(2019.01.17)
- 湖を越えて行け、海原の覇者となれ:新・水滸後伝(☆☆☆)(2018.09.21)
- 星を渡るは九重の塔・天駆せよ法勝寺(☆☆☆)(2018.07.09)
コメント