思い出のかいじゅうずかん。(☆)
とろん?
連日の東京見物。
サンドマンさんとミサイル超獣さんについていって、弥生美術館に行く事になりました。アメ横の屋台で上海っぽく昼食のあと、根津界隈を散策して美術館へ。弥生式土器の弥生っていうのは、ここの弥生だと言う事を初めて知りました。それはさておき。
目的地の弥生美術館、目当ては大伴昌司の大図解展です。
編集者としてライターとして、一口にくくれない、と言うほどの活躍をした方です、と紹介されていた大伴昌司。どんな仕事をしていたか、と言うのは、僕もこちらの展示を見るまでほとんど知らなかった、と言うか判っていなかったのですが。目当ては、そして一番有名な仕事は、怪獣達の内部図解図でした。
小さい頃はご多分に漏れずこの怪獣図鑑とかが大好きで、クール星人とかザラブ星人とかのカットとか、かなり強烈に印象に残っていて、飾られている図版はもちろん記憶のままのそれで、これこれ、これ見た! とか、これ持ってた! と言うような、強烈なノスタルジーを駆り立ててくれる嬉しくなるものでした。
今見るとなお面白い、と思うのは、そのなんていうか、絶妙な適当さ加減で。手を抜いているとかじゃなくて、かといって真剣に考えたんだろうかと悩むような、不思議過ぎるさまざまのパラメータのかげんです。ウルトラマンの「瞬間移動脳」とか、いろいろ謎の分泌液を出す袋とか、この指示を貰った絵師さんも、なんかこう、大変だったんだろうな、と思う瞬間です。
学芸員さんの説明も聞けたのですが、リトラの「体長5mで体重7万トンとか、こう」と、適切な突っ込みが入っており非常に楽しめました。サンドマンさんが小声で「しかも飛ぶんだぜ」とか囁くので吹き出しそうに。
怪獣から始まり、怪奇ものや科学もの、編集者としての辣腕ぶりから、SF界でのさまざまな豪腕ぶり、そして生前謎が多かったと言う人となり(さらっと触れられていた御両親も、フィクションの登場人物みたいなとんでもないプロフィールで)まで。コンパクトな展示ながら、懐かしさのみならず、色々と感に打たれる展示でありました。
未来予測の世界を見ていると、このころの未来は、あるものは過去に、あるものは今、そして未来はまだ未来にあったりもする。不思議な気分になります。
常設展の竹久夢二展も学芸員さんの解説つきでみっちりと聞かせて頂きました。テーマが関東大震災と竹久、と言う事だけあって、こちらは重く考える事の多い展示でした。
いちばん上の三階には、こちらの美術館設立のきっかけとなった高畠華宵作品の展示が。こじんまりとして可愛らしい。設立のきっかけの話を見ていると、ファンの行き着くひとつの夢だよなあ、と言う事を、なんとなく思ったりもしています。
初めて行っただけで、一度しか行った事がないところではありますが。こういう美術館、細く長く栄えてほしいなあ、と思う次第です。
そのあとは皆さんと合流して、遠来のお客さんに、そもそも呼んでない人も交えてひつじやさんへ。
二次会まで流れこむ、楽しい会でございました。
というわけで、東京見物ふつかめとなった日のことでした。
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