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2012.08.20

王朝の夏、大皇帝の旗(☆)

 乾隆帝を読んでいて、いろいろと思ったんですが。古代から中世に至る歴代の皇帝の王朝には、当然のことながら、それぞれに創業があり盛衰がある。その中に、王朝の夏ともいうべき最盛期が必ずあって。その最盛期に君臨した皇帝- グレートエンペラー、王朝を代表するべき大皇帝、と言うべき存在がいたのだなあ。と。
 漢の武帝、唐の太宗もしくは玄宗と言うような。そういう意味では、ラストエンペラーはもちろん溥儀なんですが。最後の大皇帝、中華帝国の最後の栄光の担い手は、この乾隆帝だったのだなあ。と、つくづくと思います。

 王朝の盛衰を覗いていると、四季に例えるべきと言うか、チクタクと左右に振れる針に例えるべきと言うか。それぞれの王朝によって勿論パターンはそれぞれに異なるのですが、ひとつの類型はある気がします。それは例えるなら、権力が集中化から頂点に達し、分散化に進む一つのパターンであり、蓄積と消費を繰り返す左右に振れる針であり、そしてもっと生々しい話をすれば、戦争によって減少(もしくは離散)した人口が、再び増加・定着し、ある閾値を超えたとき、再び爛熟の果ての戦乱で離散していく、と言う形式でもあります。

 春-創業-権力の中央への集中の進行-蓄積-人口の最低値からの増加
 夏-最盛期-中央集権の完成-消費-人口の最大化
 秋-衰退期-権力の分散化-蓄積と消費の小サイクル-人口の飽和化による、経済の爛熟と貧富の差の拡大
 冬-滅亡期-地方小権力の成立-争乱による消費-人口の減少・離散

 厳密に照らし合わせたわけではなく、あくまでイメージの問題なんですが。王朝が一個あたま、だいたい250年かそこいらくらいですか。消費期と蓄積期とを、徐々に針が弱まりながら進んでいき、全体としては大きな大きな円を為しているような。

 この道は興味深く。いつか本とか書けるくらいに勉強したいなあ、と。えーなんだ。学生時代くらいから、ずっとそう思っております……(笑)。学者さんの書いた本は、おいてけぼりになる感じがギリギリですが面白いです! と、まあそんな感じを受けた、読書とはちょっとずれた感想でありました。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

宮崎市定先生の「雍正帝」(中公文庫だったと思う)がお勧めです。
日記でいうところの「春」に何があったのかが書かれています。

投稿: O-GA | 2012.08.21 23:01

 コメントありがとうございます! 雍正帝は概略しか知らないので、今度読ませて頂きます。

 春と夏、とイメージで区分しましたけど、貯蓄する皇帝と浪費する皇帝ってあるよなあ、って言う感覚で区分けしておりました。
 最盛期の皇帝の醍醐味は、使いに使って、自分の人生と一緒に帝国の最盛期まで浪費しちゃうあたりにあるんじゃないかな、とか(笑)。

投稿: sn@散財 | 2012.08.22 23:42

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