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2012.09.18

己の手番で値札を付けよ。(☆☆)

 2分弱で“ファンからのお布施”10万円――Jコミの新企画テストが上々の結果(Itmedia eBookUSER)

 実は、と言うか実はでもないのですが、がぁさんと言う漫画家の人のファンでして。

 いわゆる18禁作品と猫漫画が主戦場と言う感じの方なんですが。なにかで見た「背後霊24時!」と言う漫画が非常に面白くて、それで一気にファンになってしまったと言う具合。これがまた、PBM者には実に興味深い話なんですよ。って話は前にも何回かした覚えがありますが。
 登場人物の心理描写の細かさと、古生物にまつわる話とか、SFメインの話などの話の持って生き方の上手さが丁寧で面白い方なのです。
 近頃はあまりまとまった作品がなく、SFっぽいものがまた来てくれないかなーとか思っていたのですが。JコミでSFっぽい作品が復刻(と言うべきか)されている! と思って、それは読みに行かなくては、と思っているうちに、こういう企画を目にした次第。
 これはお布施を収めさせて貰わなくては! と思っていて、受け付け開始の12時になったら様子を見に行こう…… と思っていたら、甘かった。大変甘かった。開始わずか2分後、あ、時間になっちゃったか、と覗きにいったら、既に50人以上が突っ込んでいると言う修羅場フルコンタクト。これはまずい今すぐ突っ込まねば、と、率直に放り込んできた次第でした。

 さて。一物一価主義は、その本来の定義はどうあれ、経済的な側面で身分の平等を支えている概念だと思います。誰でも、金さえ払えば売ってくれる。同じ値段で売ってくれる。それは決して当然のことではなく、むしろ非常に近代的な概念だと思うのです。
 僕らは定価でものを買う事に慣れているし、例えばオープン価格や安い店を探す事はあります。でも、それは下方に向いた一方的なベクトルでしかありません。強いて言えば、経済的な利益を最大化しようと言うのが、その眼目だからです。
 なにかに対して、自ら価値付ける、なにかの物品やサービスに対し、自ら値決めを行う、と言う事は、普段あまり行われていないように思います。これは海外旅行に行った時、適性なチップとはどのくらいなんだろうか、みたいなことをびくびくと考え続けていたその結果、帰ってきてから思い至った事なのですが。

 なにかの行動について、価値を付ける、自分ならどのくらいの値段なら買う、と言う行為は、なかなかに智恵と労力を必要とします。値付けを行い、それを告げる事は、その人自身の価値感、思慮の範疇を物語ってしまう行為にもなりかねません。
 しかしながら、すでにあるサービス、作品に対し、自分であればこの価値を払う事ができる、自分はこれだけの価値をあなたの行動に見いだす事が出来る、と確定する事は、確実にひとつの敬意の表し方だと思うのです。金を払うとは、すなわち確実に己の身を切る行為であり、「この作品のためにこれだけ自分の血を流せる」と言うのは、それ即ちリスペクトの、ただひとつではないにせよ、確実にひとつの明確な形態なわけですから。

 そんなこんなで、つまりまあ。がぁさん先生が儲かるといいなあ。と思って、ちょっとやってみた次第でした。

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