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2013.04.12

真実は突如明かされて:ジョニー・ライデンの帰還6巻

機動戦士ガンダムMSV‐R ジョニー・ライデンの帰還 -6 (カドカワコミックス・エース)

 真実は不意に明かされた。
 遠洋の孤島で繰り広げられた四つ巴の死闘、これを切り抜けた終えたレッド達に、突然告げられたのは、闇に消えた謎の部隊・マイラ大隊の真実、そしてさらなる秘密。

 突如明かされた真実は、しかしさらなる秘密を呼びよせ、新たなゲームのプレイヤーまでも、歴史の未来から呼び寄せる。
 そして新旧すべての疑問に連なる謎、ジョニー・ライデンの正体は、今だ明らかならざるままだった……。

 新旧の物語を巧みにつなぎ、さらにシリーズの本来の主題にも沿わせてみせる、ストーリーテリングと設定構築の妙に唸る第六巻。
 このあたりの設定の作り出す上手さは、こうくるとはと拍手喝采する人(僕はこっち)と、拒否反応を示す人に大きく別れそうな雰囲気。とはいえ、そもそもの主題が「ジョニー・ライデン」であること、そしてその大本にあるものがなにか、を考えると、これまでの設定すべてに疎漏無く辻褄を合わせつつ、まるで気持ちがいいくらいの大ネタを切り出してくる様といえば。ガンダムを向こうに回して設定で持っていく、と言う、こういうのが好きな向きには、こたえられない展開であります。

 それぞれに独特の動きを見せる、オクスナー・クリフら連邦内の、そしてキマイラ大隊の生き残りや、いよいよ登場してきたネオジオンといったジオン系の諸勢力、いよいよ物語は終盤へ、そしてこのあと、すでに起こる事が確定している第二次ネオジオン抗争へ(さらにUCまでも繋がりかねない一言が!)く突入の気配を見せてきてくれる。
 これまでの登場人物も、再登場して布陣していくと言う構え、いよいよ終盤となりますか、今後の展開が楽しみです。

 あと今巻で気に入った小ネタがおふたつ。
 状況からベストのカードを切ったのに、「それでこれか?」とか言われちゃうスモリアノフさん。
 あと、どのシーンか行っちゃうとネタバレになる上に、通じる範囲が極めて狭いネタではありますが、「幻蔵先生だ!」と思ったところが一箇所ありました。判る人はこれだけでかなり判って貰えるのではないかと。

 そんなこんなありまして、続刊の楽しみなシリーズです。この人の漫画はアルペジオといい、いろいろなところに刺さります……。

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