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2013.06.30

6月読書録。(☆)

 今月もたいがい今日でおしまい。というわけで6月の読書録です。
 ヴァルハラナイツ3とかゲームをやってたわりには、まあまあ読んでいるかな、と言う感じでありましょうや。

 最近なんだかソーシャルライブラリさんの調子がよくないらしく、レビューを入れて更新するとツイッターとかに反映されにくかったりするので。そんなわけで、レビューを書くのをしばらくさぼったりしておりました。そのぶんも合わせて、まとめてどん、です。

6月 の読書記録

【読書状況】 10 冊読了 / 6 冊購入

「スーパーマン・フォー・オールシーズン (ShoPro Books)」
ジェフ・ローブ 小学館集英社プロダクション 2310 円
読了(2013-06-9) ☆☆☆☆★
誰にでも故郷はある、スーパーマンであっても。生まれたのは消えた星でも、彼が育ち両親が暮らす故郷は、いつでもカンザス州のスモールビル。人々を救う戦いを始めたばかりのクラーク・ケントを主役に、彼を取り巻く人々を次々と語り手にして。無限に近い力を手にしながら、それよりも大きな理想と現実とに悩むクラークの姿を深く掘り下げ、しみじみと描く叙情編。スーパーマンの強さと弱さ、優しさの詰まった名編。「こういうアメコミもあるよ」と言うお勧めの仕方をしたい一冊です。

「Landreaall 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)」
おがき ちか 一迅社 580 円
読了(2013-06-13) ☆☆☆☆
 清潔なファンタジーといった趣きの世界で、気っ風のいいキャラクター達が活劇を繰り広げるシリーズの2巻。巻末の前日譚もここだけで読み応え充分。骨太の印象です。

「身も心も 妻は、くノ一 3 (角川文庫)」
風野 真知雄 角川グループパブリッシング 500 円
読了(2013-06-16) ☆☆☆☆
平戸藩、そして松浦静山。彼の助力を受けつつ、ひたすら妻・織江を探し続ける彦馬、そして松浦静山の身辺を探るうち、なりゆきで彦馬を見守る事となる織江。ごく近くに居ながらも、どうにも重なり合わないふたり。しかし彦馬があずかり知らぬうち、静山、そして織江を巡る情勢は急激な動きを見せ始めるようになり……。大江戸アーバンミステリとすれ違い劇が並行する不思議なシリーズ。毎回、巻末の強い引きが見どころですが、すれ違う二人と言う物語のフォーマットが、大きく動きそうな気配での終わり。毎回ながら、続刊の気になる展開です。

「EX-VITA 2 (ヤングジャンプコミックス)」
古味 慎也 集英社 590 円
読了(2013-06-22) ☆☆☆☆★
暴走系熱血派の美波と完璧アンドロイドのアルマ、婦警二人が繰り広げる近未来バディアクション、二巻にして完結編。強い信頼を築いた美波とアルマを中心に、アンドロイド開発会社に対する陰謀、暗躍するアルマの同型機と、サスペンス要素を詰め込んだ後半。最後は相当に縮めたんだろうなあ、と思うラストながらも、後日談まで含めた納得の行くラスト。筆運びも話運びも丁寧な作風で、語られ切れなかった感のあるテーマもあり、ここで終わってしまったのは惜しい限り。いつかどこかでの続きを期待したい作品です。

「聖☆おにいさん(1): 1 (モーニングKC)」
講談社 0 円
読了(2013-06-22) ☆☆☆☆
どこからどう見ても暇人。時間を持て余した大学生かなにかのような、パンチとロン毛の二人組。それは立川でひっそりと休暇を楽しむ、ブッダとイエスの姿でありました……。あるときは浅草寺を詣で、あるときは例のランドに趣き、興味の向くままだらだらと地上暮らしを楽しむ二大聖人の姿を描く、ゆるい感じの日常ギャグ。不思議なくらい作者の人が前に出てきていない感じで、なるほどこれはヒットしますよね、と言う感じ。続刊にはのろのろ手を出していきたいです。

「シドニアの騎士(1): 1 (アフタヌーンKC)」
講談社 0 円
読了(2013-06-22) ☆☆☆☆
太陽系を追われ、人類はあてどもなく宇宙を流離う。襲い来る宿敵・奇居子(ガウナ)、その奇居子から母艦シドニアを守る巨大人型兵器・衛人。「外」を知らなかった少年長道は、ひょんなことから衛人の操縦士となり、奇居子との激しい戦いに身を投じる事となる。絶望的状況下での戦い、圧倒的に強く交流不可能な敵、そして巨大ロボットと、魅力的な要素を数多く備えながらも、改造により光合成が出来る(のが普通)の人類の姿、それ専用の光合成室が普通に存在する宇宙船内部と、考えられた要素やガジェットの配置がうまい魅力的な作品。どこか乾いた虚無的な作風と、奇居子の存在の独特のえぐさといい、目が離せない感じの一作です。一気買いしそうな感じ。

「ワールド・ウォー・ハルク (MARVEL)」
グレッグ・パク ヴィレッジブックス 3129 円
読了(2013-06-25) ☆☆☆☆☆
激しい怒りと軍勢とともに、ハルクは空から帰ってきた。仲間であるはずのヒーロー達から脅威と見なされ、地球を追放され、さらには流れ着いた星の住人達もろとも爆殺されるまでに追い込まれて。家族を奪われたハルクと星の戦士達が、激怒とともにNYを制圧する。48時間の猶予、ハルクに挑む地球のヒーロー達。ハルク対地球、果たして勝つのはどちらなのか、勝つべきなのはどちらなのか。「シビルウォー」に続いて、ヒーロー達同志の戦いを描くアクション巨編。ハルクの怒りと嘆きがもの悲しさをたたえる大クロスオーバー。迫力の巨編です。

「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト -4 (カドカワコミックス・エース)」
角川書店 588 円
読了(2013-06-25) ☆☆☆☆★
迫るギロチンの刃、動かない強奪MS。包囲する一騎当千機。絶体絶命の危機の中、動かないはずの機体ファントムについに火が点る。主人公機というべきファントムがようやく動き出した第四巻。長谷川ガンダムならではの、極端かつ外連味のある特徴は、今度の新型でも健在です。主人公フォントの戦う理由をまた明確に描き出し、カーティスとフォント、ダブル主人公の両輪が揃った印象に、ジャックの癖のあるキャラクターが面白く絡んでくる。戦いの舞台が地球へと移り、同時代のVガンダムとの話の絡みも気になる転回です。

「平成25年【上半期】 ITパスポート パーフェクトラーニング過去問題集 CBT対応 (情報処理技術者試験)」
五十嵐 聡 技術評論社 1659 円
読了(2013-06-30) 評価なし
おかげさまで(たぶん)用済みに。活用させて頂きました。

「ニンジャスレイヤー ザイバツ強襲!【ドラマCD付特装版】 (キョート殺伐都市 # 1)」
ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ エンターブレイン 1995 円
読了(2013-06-30) ☆☆☆☆★
 新章開幕! 苦闘の果て、ついにソウカイヤの首魁、ラオモト・カンを倒したニンジャスレイヤー。しかし決着の直後に彼が見たのは、謎の敵の襲撃で炎上するネオサイタマの姿。はるか西のキョート共和国を支配する、もう一つのニンジャ秘密組織・ザイバツ・シャドーギルドの攻勢が始まったのだ。 ラオモトの横死と言う好機に乗じ、ネオサイタマの裏社会を制圧すべく猛威を振るうザイバツニンジャ。そして否応無しに戦いに巻き込まれたフジキドは、彼らと自らの間の因縁に気付くことになる。 復讐は続いている、ニンジャ殺すべし。敵地キョートへと潜入し、戦いを再開するニンジャスレイヤー。華やかな上辺の足下、地下深くに暗闇の広がる虚栄の古都。だが、彼はもはや孤独ではない。同志ナンシー・リーの導きは、風変わりな、心強い味方のもとへとフジキドを誘う事になる……。 帯には「ここから読んでも問題なし」とありますが、さすがにそれはちょっと無理じゃないかと思う、通算5巻目の書籍版。この巻から第二部に突入、主にキョートを舞台に、新たな敵ザイバツと、ニンジャスレイヤー達の戦いが描かれていきます。 第一部同様、作中の出来事が前後して語られるカットバック手法は健在とはいえ、この第二部、第一部に比べると、いくぶんか肌合いの変わった雰囲気で、ぐっと普通の小説に寄っている雰囲気があります。 ニンジャスレイヤー対敵ニンジャ、敵はそのエピソードで死亡、と言う一話完結が基本構成だった第一部に比べると、敵も味方も、登場人物が、特に複数のエピソードにまたがって登場する人物がぐっと増えており、その意味では、第一部は肌に合わなかったけど…… と言う人が、ここから再トライしてみるのも、いいことではないかと思います。


sn@散財 のライブラリー: http://mixi.jp/run_appli.pl?id=4016&owner_id=wa9ic9c94swpr
(「ソーシャルライブラリー」 http://mixi.jp/view_appli.pl?id=4016 )

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