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2013.06.01

kindle快調、5月の読書緑。(☆)

 そんなこんなで初夏の爽やかな陽気もアレしてきまして、道端を見れば美しい紫陽花がソレしたりしているなんかそれっぽい日々。皆様いかがお過ごしでしょうか。僕はやっとなんか若干セキが引いてきました。

 いろいろありましたが5月も無事終了。と言う事で、毎月恒例、一ヶ月読書録の総まとめを出しておきたいと思います。
 ことに5月はkindleが第活躍した月でありました。ラインナップの分厚さはさすがに日々充実度を増しているようで、あれ読みたかった、これもいつか読もうと思ってた、みたいな作品が、kindleストアを探すとわりと出てきたりするんですよね。我慢できないで紙で買っちゃった本が、スーパー早くkindle化されているのを見ると、嬉しいのと困ったのとがないまぜになるのを感じますけども……。
 それはともかく、先月の読書録であります。

5月 の読書記録

【読書状況】 14 冊読了 / 15 冊購入 【購入費】 15369 円

「地下旅! (文春文庫)」
酒井 順子 文藝春秋
読了(2013-05-05) ☆☆☆
ガイドではなくエッセイ集。都内在住の人、散歩好きの方にお勧め。東京メトロと都営地下鉄、23区内の地下を縦横に縫い付ける地下鉄の路線を、つまみぐい的に乗ったり下りたり、一駅3ページほどでさらりとつづるエッセイ。都内のさまざまな場所で感じた感覚をここもちよく纏めている、若干あるある感が漂う内容の一方、詳しいガイドや蘊蓄を求める向きにはあまり向かないかも。土地勘があるほうが楽しいと思うので、馴染みのある方向けです。巻末には各都市や香港の地下鉄バージョンもありますよ。

「幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))」
早川書房
読了(2013-05-05) ☆☆☆☆☆
kindle版にて読了。SF名品古典中の古典、ようやく読了。ある時、世界中の都市の上に飛来した円盤群。姿なき声だけの宇宙人との奇妙な交流のもと、人類は急速に進歩していく。不可解な隣人に見守られながら、理想の新世界を構築していく人類、しかし檻の中の繁栄に異を唱える若者もまた絶える事はなく。なるほどこのテーマを始まらせて終わらせちゃったんだな、と納得してしまうような、力強さに溢れた筆致の太い名品。今まで読まなかったことが恥ずかしいと思う作品がまた一冊増えてしまった次第です。とほほ。

「松ヶ丘エンジェル (ヤングチャンピオン烈コミックス)」
秋田書店
読了(2013-05-06) ☆☆★
kindle版にて読了。ジャージ姿(作中ほぼ脱いでますが)の公務員ヒーロー三人娘が、町の平和を守る為にどたばたするアクションギャグコメディ。ヤングチャンピオン連載と言う辺りでだいたい察する通りで、飛距離重視の投げっぱなしな支離滅裂感は昔のギャグマンガを思わせる作風。面白かったですが、人にお勧めするかと言われると、いやそれは、と言う感じ。理不尽おもしろいです。

「ドリフターズ: 2 (ヤングキングコミックス)」
少年画報社
読了(2013-05-07) ☆☆☆☆☆
kindle版にて購入。面白い面白いと聞いていて以下略な面白さ。言葉も解らない異世界で、無尽蔵のバイタリティと野心とで天下獲りを目指す三人組。ついに強敵であり対となる存在、廃棄物との直接対決、と言う案配。アップダウンの激しい展開と、剛胆で悪辣で、それでも繊細な人物描写とが光る。一気に読むと勿体ないので、ちょっとここらで溜めておきます。

「妻は、くノ一 (角川文庫)」
風野 真知雄 角川グループパブリッシング
読了(2013-05-08) ☆☆☆☆★
kindle版。変わり者の藩士に嫁いた妻は、たった一月で姿を消した。幻のように消えた彼女は一体どこに。僅かな手掛かりを追って江戸表を訪れた男と、それを影から見守るしかない女。幕末の気配に揺れる日本を背に描く、すれ違いを強いられる二人の物語。風変わりな設定に、それぞれが生々しくも愛おしい人物象(また旦那の方がピュアと言うか浮世離れしていると言うか)、そしてロジックで紐解く謎解きの風味に丁々のチャンバラと、サービス精神旺盛な一作。どんなものでも盛れそうな器だけに、シリーズ続刊を読むのが楽しみです。

「嫁姑の拳 I (秋田レディースコミックスデラックス)」
秋田書店
読了(2013-05-08) ☆☆☆☆★
kindle版。嫁と姑、それは最高で最悪の相棒。合気道の達人の姑とマーシャルアーツを極めた嫁が繰り広げる、まさかのバディアクション。ことごとにいがみあう二人を次々と襲うトラブルの数々。ママ友との軋轢、娘の習い事、そして出没する下着ドロ。ご家庭とご近所のトラブルをフルコンタクトで解決する、女二人のバトルアクションギャグ巨編。って言ってますけど、アクションシーンの体さばきや動きの描写がすごく想像しやすく、動きのあるダイナミックな絵と局所的に生々しい話が融合した、不思議な魅力に満ちあふれた作品。これがレディースコミックに連載されていると言うのも不思議な話ですけども、面白いですこれ。ぜひ。

「エリア51 6 (バンチコミックス)」
久 正人 新潮社
読了(2013-05-12) ☆☆☆☆★
オーディン動く。エリア51最大のアンタッチャブルと化したマッコイを巡り、水面下で対立する十神会議。北欧主神オーディンの打った突然の行動に、エリア51の平衡が音を立てて崩れ始める……。この6巻前半は、キョンシー殺人事件を巡る、切ないショートストーリー。そして後半は、これまでの伏線が一気に火を噴く怒濤の展開。諸神群の神々の登場、王子の踏ん張りとバイプレイヤー達の再登場と、まとめに向けて大きく雪崩れ込み始めた印象。ビジュアルの切れは相変わらずの上、落ち着いて考えるとそんな筈ないのに、やだこれかっこいいと思ってしまうシーンが続く終盤戦はならではの展開です。
 メインストーリーは集束の気配を見せ始めていますが、前半のような短編ストーリーもまだまだ読みたい印象。これからの展開が気になる6巻です。

「信長のシェフ 2巻」
芳文社
読了(2013-05-13) ☆☆☆☆
kindle版。宴席は戦場、料理は調略。現代から戦国時代へ飛ばされ、織田信長に仕える事になった料理人ケン。信長の仕掛ける戦略外交の一つの切り札として、様々な場で様々な料理を試されるケン。一席一席が真剣勝負の行方や如何、と言うところ。外交戦と心理戦にメインを置いた戦国描写と、それに縦横の知識で応える料理の描写とノウハウがなんとも面白い、変わった緊張感のある作品。まだまだある続きが楽しみです。

「スーパーロボット大戦UX パーフェクトバイブル (ファミ通の攻略本)」
週刊ファミ通編集部 エンターブレイン
読了(2013-05-20) 評価なし

「星影の女 妻は、くノ一 2 (角川文庫)」
角川書店
読了(2013-05-20) ☆☆☆☆
姿を消した妻・織江を捜し求め、江戸を彷徨う彦馬と、そんな彦馬を見守るほかない織江。時代の風雲児、松浦静山の引き起こす様々な波の中、二人は隣り合わせ、それぞれの立場で日々を生きていく。時代アクションでもありアーバンミステリ風味でもある、不思議なシリーズの第二作。最後とんでもないとこで引くのはこの人の作風なんでしょうか。後が気になる巻引きです……。

「Landreaall: 1 (ZERO-SUMコミックス)」
一迅社
読了(2013-05-23) ☆☆☆☆★
kindle版。気持ちのいい登場人物が気持ちのいい言動を繰り出す、爽快ファンタジー冒険譚。最初のくだりの「どうしてわかったのだろう」あたりで一気に持って行かれました。巻末に親世代の冒険談が挟まるのが心憎い。長丁場だけに追いかけるのが大変そうですが、じっくり追っかけたいものです。

「山賊ダイアリー(2): 2 (イブニングKC)」
講談社
読了(2013-05-26) ☆☆☆☆
かなりすごいことを平然淡々と描く実録猟師日記。2巻のメイン題材は、ほぼイノシシ。初めての四つ足の獲物はシシと決め、罠を仕掛けイノシシを狙う著者と、その周囲で起こるイノシシ関連の話がメイン。イノシシ解体の話と、止めの時の迷いが、おそらく今巻のハイライト。著者とアキ君とマサムネ君(と赤木さん)のキャラのバランスも良く、テンポよく楽しい異色作です。

「蒼き鋼のアルペジオ 7巻 (ヤングキングコミックス)」
Ark Performance 少年画報社
読了(2013-05-30) ☆☆☆☆★
舞台は再び海へ、カードは重巡タカオvsU-2501! 作戦上のハンデを負いつつ出航を計るタカオに、群狼戦術を駆使する新鋭艦U-2501が迫る。人間と『霧』の混成からなる2501と、老練なタカオの壮絶な頭脳戦。想像を絶する火力と音量が飛び交う、眼下の敵との死闘の行方や如何。この巻は徹頭徹尾、タカオ主人公回。自ら引き受けた、作戦上の不利と言う負担をかかえつつ、所在と戦力を隠したままに、冷徹に追い詰めていくU2501クルーと死闘を演じる。時に罠を仕掛けて誘い、時に圧倒的な不利に自らを鼓舞する彼女と、その戦場にそれぞれの意図で介入する、イ401クルーや霧の艦隊達の動き振りは、さすがの歯ごたえのある読後感。
 今回描かれなかった登場人物、それぞれの動きの続きが描かれ、新展開に手がかかったところでの幕引き。早くも続刊が楽しみであります。

「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)」
幻冬舎
読了(2013-05-31) ☆☆☆☆
kindle版にて読了。重力と、重力研究、そして科学誌を平易に解説した一冊。この世界にありふれた力であるにも関わらず、あまりにも解っていない事の多い、謎の存在・重力。「七つの謎」と章を切って、歴史的な研究段階を踏んでその内容を解説しながら、やがて研究の最前線、重力について「いまわかっていること」へと追いついていく。合間合間に語られる偉大な科学者達、アインシュタイン、ファインマンそしてホーキング博士のストーリーも相まって、興味をかきたてられる一冊です。文章は平易なのですが、さすがに語られている内容は難しく、大雑把にでも説明できるようになるには何度か読まないといけないかもですが……。


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