敵対する二人と一つの真実：KEYMAN5（☆☆☆）

　敵の首魁フランク、ついに現る。引き寄せられるように一同に会するキーマン事件の関係者たち、直に対面するネクロとフランク。
　敵対する二人の口から告げられる一つの真実。世界を揺るがす衝撃の告白に、フランク率いる恐るべき大軍勢に。サリー達は、ネクロは、そしてアレックス達警察が選ぶ正義とは……。

　これまで起きた事件の裏側と真相が急ピッチで語られる、半解明編とも言うべき最新巻。やや急すぎる、というか説明過多な感はありますが、スケール感の大きい仕掛けは満足感いっぱい。合間合間のアクションの切れも、今回はとにかく、暴れっぷり壊しっぷりが一段階吹っ切れている印象。

　今巻の展開を経て、これから決着編となるのか、それとも新たな展開に持ち込むのか。期待の高まる一巻です。
　本編の20年前の出来事を描く、巻末の付録編も嬉しいところ。昔からあんなだった＆昔はあんなだったのね……。