文政十年のザンボエース。(☆)
時々、妙なことが気になる事がありまして。
はるか昔に地球にやってきた宇宙人が、ロボットや戦艦を地球に残していて、と言う話はロボットものの設定として時折ありますが。その中でも白眉と言えるのは「無敵超人ザンボット3」でありましょう。
そうは言っても、本編をしっかり全部見たわけではないのですが。主人公である神ファミリーが、過去に地球へと避難してきた宇宙人(ビアル星人)の末裔である事(それゆえに繰り返し迫害に遭う事)、そして主人公メカであるザンボット3が、ビアル星のテクノロジーが作り出したロボットであることなどは、有名なことなので知っておりました。
さてそこで、ふと気になったのが。そのビアル星の皆さん、いつ頃地球に来たんだっけ? と言う事。御先祖様って言ってたけど、どのへんのことなのか…… と思って。とはいえ手元にきちんとした資料がないので、wikipediaさんでちょっと調べて見たところ。キングビアルとビアル星人が地球にやってきたのは、約150年くらい前らしい、と言う設定になっている、と解りました。
放送された1977年を基準とすると、150年前と言うと1827年。江戸幕府も後期、十一代将軍家斉の時代。経済と町人文化が爛熟した文化文政年間ですが、社会の混乱や外国船の侵入など、やがて来る幕末へ社会がきしんでいった頃合いでもあります。
わけても見逃せないのは外国船との軋轢で、この2年前の1825年に異国船打払令が出ているくらい。異国船どころか地球人でさえないビアル星人が、なぜまた日本を移住先に選んだのか、いろいろなにやら、面白い事が考えられそうです。
あれこれとwikiを読んで、思うよう。
ビアル星が破壊されてから、キングビアルが地球に到着するまでの約50年の空白。ビアル星人の寿命が地球人とさほど変わらないとすれば、地球に到達したキングビアルの乗組員のほとんどは、空も星もない、船の中の世界しか知らなかったはず。そんな人々が、大洋の海の星に何を思ったのか。
最終的に、のちの神ファミリーの祖先となるビアル星人達は、地球人に溶け込んで生きていくこと、つまりビアル星人としてのアイデンティティを手放す事と、いつかガイゾックが侵略してきた時の備えとして、キングビアルとザンボット3を残すと言う、ある種矛盾した決定を下したわけですが、その決定は、すんなりと下されたものだったのか。
それとも、地球と言う広大な沃野を前にして。キングビアルにザンボットと言う圧倒的な武力を有して漂着したビアル星人に、「神に与えられた第二のビアル星」として、地球を教化する、と言う願望は、彼らの中に生まれなかったのか。そこに争いは、果たしてなかったのか。
やがて来るガイゾックとの戦いにおいて、重要な戦力となるべきザンボット3は。ビアル星では量産が可能であっただろうにも関わらず、なぜ完全な状態の機体が、ひとそろいしか無かったのか。
そして、地球人として生きる事を選んだビアル星人達は、なにゆえに自らの姓を「神」としたのか。
……地球に漂着したビアル星人達の中で、地球人となる道を選んだ人々と、地球をビアル星としようとした人々がいた。
地球を侵略しようとする一派は、複数のザンボット3を初めとするビアル製兵器で一気に惑星の制圧をかけようとする。残る一派は、たった一機のザンボット3とキングビアルを武器に、同朋達から「異星人」を守るための戦いを強いられる。彼らは知っていた。この戦いの余波、イオンエネルギーの波動が、長い長い時間をかけて宇宙を飛び、いつかはるか宇宙の彼方、ガイゾックに目覚めの合図を送る事になっていることに。
同朋との戦いに勝利した彼らは、しかし、ビアル星人の末裔が、再び専制の夢を見る事を恐れた。彼らが選んだのは、相互監視だった。ザンボットとキングビアルを分割し、それぞれがその一部を掌握することで、互いが互いを牽制できるように仕組んだのだった。やがていつか、必ず来るであろう、ガイゾックの襲来そのときまで。
そして、自ら神となろとうした、征服派のビアル星人の慢心を忘れぬよう。つねに自らを戒めるべく、「神」の姓を、自らの一族の名に選んだのです。
……てな話は、長谷川裕一先生が描きそうだとか思いました。
若き日の遠山の金さんと、還暦間近の滝沢馬琴、地球に来たビアル星人の交流とか。黒くて悪いザンボット3(親衛隊仕様)とか。考えただけで鼻血出そうです(笑)。この話は、またもうちょい煮詰めてみたいですね……。
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