ガッデムな素粒子。(☆☆)
ヒッグス粒子は予言されてから発見される(間違いないと断定されるくらい発見される)まで、50年ちかくかかった遅咲きの粒子でした。正格にはヒッグス博士によってヒッグス場が予言され、その証明として宣言されたヒッグス粒子の存在が確定するまでにそれだけかかった、と言う事です。昨年の夏、2012年のことでした。
まァそんなにかかるってことは、関係者の皆さんの鬱憤たるや計り知れないものがあったのでしょう。1988年にノーベル物理学賞を受賞した実験物理学者レオン・レーダーマン博士は、ヒッグス粒子についての解説書を書く際に「godamn particle」と言うタイトルを付けようとしました。ガッデムなパーティクルと言うのですから、ただごとではありません。呪われちまえこのクソ素粒子、みたいな響きです。この鬱憤たるや相当なものです。
しかしいくらなんでも、科学解説書のそれもタイトルに、クソッタレ素粒子はさすがにまずい、と言う大人の判断があったらしく。編集者が勝手に削って「god particle」と言う名前にしてしまったのだそうです。
神の素粒子。物質に質量を与えた素粒子の名に神を関する事に、その人はたぶん陶酔感と使命感を感じたのでしょう。しかしそのためにヒッグス粒子は「神の素粒子」と言う解りやすいレッテルを与えられる事になり、レーダーマン博士の著書は「神がつくった究極の素粒子」と言う邦題を奉られるまでになりました。
神を求め、神を必要とする人は、なんとしてでも神を作り出すのでしょうね。それが科学の最先端分野にかかわることであってさえも。
そして、神の素粒子になったくそったれの素粒子は、とうとう尻尾を掴まれて、お縄になりました。アングレーム博士とヒッグス博士もさぞかし溜飲が降りた事でしょう。
この本によれば、ヒッグス粒子の予言に際して、ノーベル賞を受ける資格のある科学者は五人いるのですが、ノーベル賞の受賞は一年に三人まで、と決まっているのだそう。
すると来年のノーベル物理学賞は、今年のがしたお三方、グラルニクさん、ハーゲンさん、キッブルさんなのかな。とか思う昨今です。
最近は物理学関係の本をななめよみにしているんですが、それにしても。自分の想像力をはるかに超えた、想像された世界の姿にはほんとにわくわくさせられます。こういう世界観を受け入れたファンタジーは、どれだけ豊かに突拍子もないものになれるんだろう、と思うくらいに。
自分の言葉で語るには、まだ三回も四回もこの本を読み直さなくてはいけない、と思いますが。自分自身の言葉で語り直せるように、把握し理解し、味わい尽くしたいものだと思います。
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