Flixsterを訪ねてUltravioletを知る。(☆)
それと言うのは、パシフィックリムのブルーレイを買ってきてから気付いたことなんですが。
最近のブルーレイって、ブルーレイと場合によってはDVDと、あとデジタルコピーの権利がついてきたりするんですよね。アベンジャーズの時はiTunesともう一つ権利がついてきたんですが、そのもう一つのほう、なんか登録にしくじった、とか出てきて、それっきりになってしまいました。あれはなんだったんだろう。
ともあれ、確か「ダークナイト」の時に初めて見たんですが、思いっきり本編そのまんまがファイルでダウンロードできて、あれはなかなかびっくりしたものです。若干かさばりましたが……。
さて翻って、パシフィックリムのブルーレイ。僕が買ったのはDVDとの三枚セットなんですが、これにもデジタルコピーの権利がついてきました。まだ試していないのですが、どうも仕組みが変わったらしく、デジタルコピー by flixsterなる仕組みを使っているようです。
なにやら便利そうなうたい文句ではあるのですが、これは一体? と思い、ちょっと調べて見たら、世の中かなり面白くなっていたことに今頃気付いた次第です。
まずFlixsterなんですが、本来はというか元々はと言うか、映画好き向けのSNSサイトだったようです。(「もうハズレの映画を見ないで済む」 5,000万人の映画ファンが集まる巨大 SNS“Flixster”)。
これは2009年の記事なんですが、その後、ワーナーが2011年ごろにこのFlixsterを買収(ワーナーが新たなクラウドサービスを準備)した結果、パシフィックリムにコードがついてくるみたいな状態になった、みたいです。
つまるところ、会員制の動画閲覧サイトのようなもの。このFlixsterにユーザ登録して、さらに購入したブルーレイについているシリアルナンバーを登録してやれば。以後はサイトにログインすれば、購入したブルーレイと同じ映画のダウンロードやストリーミングができるみたいです。
どうにも日本語のヘルプが読みづらいのですが、iOS端末やAndroid端末は専用のアプリが必要。
で、PC含むストリーミングは同時に3台まで、ダウンロードは最大5ダウンロードまで可能、ということみたいです。説明ではPCでもダウンロードができるみたいなできないみたいなことが書いてありますが、ヘルプのダウンロードについてはclick hereってとこにリンクがなかったりして、なんていうかこう、若干の不安を誘います。ちなみにゲーム機は現状対応していないみたいですね。
要は一回このFlixsterにユーザ登録してやれば、購入したブルーレイのデータなどが蓄積していって、好きなときに好きな場所から好きなデバイスで、自分が購入した映像にアクセスできる、と言うことですね。
あれ、それってiTunesなんじゃ。と僕は思いましたが、やっぱりというか、やっぱりというか。そもそもこの仕組みは、Ultravioletと言う映像配信システムを、ワーナー式に実装しているとのこと。
iTunesは優秀なシステムですが、アップルと言う一企業に囲い込まれている、と言う、優位でもあり問題でもある点があります。そんなわけで、ハードウェアメーカー主導ではなく、権利者側、製作者側主導で取りまとめた映像配信のシステムがウルトラバイオレットである、ということみたいです。
ってまあ、以上の内容はほとんどすべて、こちらの記事を見てのにわか勉強によるものです。
本田雅一のAVTrends “ポストBD”の本命? UltraVioletの理想と現実
青色光(ブルーレイ)を超える存在としての紫外線、ゆえにこそウルトラバイオレットと言うわけですね。調べ物をしていて検索すると黒髪のミラさんばっかり出てきて、さっぱり実態が掴めなかったわけですが。せめてもうちょっと別の名前にどちらか。
それはともかく、ディズニー以外の大手映画スタジオすべて、アメリカの三大ケーブルテレビネットワークがすべて参加している、と言うこのウルトラバイオレット。
ちょっと調べて見ると、アメリカ版では、ブルーレイ+ウルトラバイオレット、みたいなパッケージもあるみたいですね。インポート版のパシフィックリム(3D版)のパッケージをよくよく見ると、なるほどウルトラバイオレットの文字が見えます。なるほどなあ。
ところで、ディズニーは参加していない、ってことはマーベルスタジオの映画もこのウルトラバイオレットには入っていないと思うのですが。そのへんどうなんだろう、と思ってアイアンマン3の情報を調べたところ、iTunesかgoogle Playで、どちらかに一回だけ使えるデジタルコピーがついてくるみたいです。(「アイアンマン3」BD/DVDのデジタルコピーがGoogle Play対応。HD本編をAndroidでも)。一回だけ、と言う縛りは厳しいものがありますが、iTunesやgoogleのアカウントに直接紐付けられる運用の手軽さはありますね。
ともあれ、しばらく目を離しているうちに複雑さを実に増している感のある、合法デジタルコピー市場。
隔靴掻痒の感は誰しも感じている事のようで、少しずつ、あるいはドラスティックに、ただ恐らくは海外から。運用は変わっていくのではないかな、と思います。
ともあれ、どれも有効期限はあるみたいなので。パッケージを買ったときには、いろいろ取りこぼさないように注意、というところですね。
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コメント
その黒髪のミラさんこそがハズレの映画だったりする訳なんですが。
投稿: サンドマン | 2013.12.13 01:46
のいさんまた行きましょう(ちょうおそい挨拶)。
向こうのファンもたぶん、年中苦笑いしてるんでしょうね(笑)>黒髪のミラさん。わりと忘れて流れてほしい感じのアレが、全然違う別件でいちいち思い出されてしまう的な。
まああれがミラ姉さんだから良かったようなもので、「誰だか忘れたけど主役の人。探してないけど検索すると出てきちゃう」みたいな憶えられ方とかしたら、きっと辛いだろうなあ。とか思いました。
投稿: sn@散財 | 2013.12.14 18:39