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2014.03.23

新潟紀行雑観0316後半。(☆)

・3月16日、の後半。

・予想よりも遙かに立派な燕市産業史料館に辿り着き、職員さんにびっくりされつつ雨をはらう我々。残り時間に比して立派すぎる建物、これは期待できるけど時間が足りなくなるパターンだ。と思いつつ、荷物を預かって貰い、そもそもの目的地である別館、矢立煙管館を目指すことに。
・移動してからふと気になって、写真を撮っていいか訪ねに行ったら、事務所で撮影許可証と、撮影していいかどうかのガイドラインの紙を貰いました。ものすごくしっかりしてる。こういうのは初めてですけど、有難いと言うか、妙に気合が入りますね。

・そんなわけて、改めて矢立煙管館へ。
・すでに述べた通り、燕市は金属加工をはじめとする様々な産物の産地。わけても煙管は燕の名物でありました。その燕で、煙管作りの家に生まれた丸山清次郎氏は、長じて煙管の販売をはじめ、やがて世間の移り変わりに伴い、ライターの販売で財を成す事になります。
・この矢立煙管館に展示されているのは、その丸山清次郎氏が生前に集めた、煙管や矢立のコレクションの一部となります。
・自分の家の、そして商売のルーツでもあった煙管。そのルーツが、自分自身の活発な活動の結果、過去の遺物となっていくことに、丸山氏がどんな感慨を抱いていたのか。ともあれ、変わった煙管や名のある人の用いた煙管など、さまざまな形恰好の煙管が展示されておりました。
・煙管に煙草入れは、それを使う人の職業や階級を表す小道具でもあり、部品それぞれにさまざまな技術と趣向が用いられた、なんだかそれだけで完成された、ちょっとした小さい世界でもあります。
・そしてまた、江戸時代は煙草社会であって、喫煙具は非常に一般的なものであったことも示していると思います。

・冗談かと思ったらほんとに犬柄模様の綱吉の煙管に、意外にシックな幡随院長兵衛(町奴の番長)の煙管など、有名人の使ったとされる逸品から、朱色も鮮やかな婦人持ちの煙管、変わったものでは分厚い六角形の総金属製、まるで鈍器のような、というか、鈍器として使うために作ったんだろうなこれ、と思うような煙管まで。

・展示コーナーそのものはそれほどに広くはなかったのですが、煙管に矢立にと、あれこれ目移りする流れで。説明文も合わせて、興味深く見学した次第でした。

・さて満喫して出てはきましたが、こうなると常設展も気になるところ。ほとんど時間は残っていない、とはいえ、とにかく見てみようと踏み込んでみる我々。
・燕市の産業の歴史、ということで、食器類の歴史から。昔の食器から話が始まるんですけど、しょっぱなが磨製石器に木器です。とり・みきさんの漫画なら犬笛が吹かれるところですが、困った事にマジです。この時点で、この展示は面白いに違いない、と確信する我々。
・するとやはり出るわ出るわ。最初の主要産業である和釘が伊勢神宮の式年遷宮にも使われた、と言う話から、明治大正期に生産された様々な華美な食器類、さらには戦時中に軍需産業に手を伸ばしたと言う企業の作ったサーベル様のものなどなど。
・時間が足りなくなり、どんどん早足になりつつ見ていく我々。このメーカーはさっきも名前が出ていたから地元で有名なところに違いない、とか、もはや流体のように流麗な金属器に見入り、素材感を強く出したデザインの妙に見入り…… としているうちに、よもや時間切れ。
・烏羽さんが迷って残り2冊と言う図版を購入し、再訪を誓いつつ、待っていたタクシーに飛び込む我々。充実した寄り道の後は、つづいてメッセピア。
・の前にお昼です。

・新幹線の燕三条駅の、ほど近くにある、産業振興センターの愛称がメッセピア。ちょうど辿り着いたところで、中は晴れ着を着た女性とかがいて、ずいぶん賑やか。なにかと思っていたんですが、どうやら成人式をやっていたみたいです。
・目的地はメッセピアなのですが、その前に食べるものを。と言うことで、教えて貰ったメッセピア前のラーメン屋に。成人式の運営スタッフさんらしき人も店内でお昼にしてましたよ。
・燕三条ラーメンは、太麺に脂、濃いめの味付けに刻みタマネギと、重量級ストレートな構成。聞くに、燕三条で盛んな金属工場の労働者向けがその発祥。がっつりカロリーが取れ、伸びにくく、寒くても冷めにくい(脂はそれ用)、と言う目的を達成するために、今の姿があるのだそう。
・ともあれ、雨の中まで歩き回った身の上だけに、あったかいものは有難いかぎり。
・脂、脂、と事前に持っていたイメージに比べると、さっぱりとは言いませんが、ぎとぎとと言う感じではなく。量も多めではありましたが、疲れたところに美味しくいただきました。
・変わったところを目指してつけめんにしたのは、ちょっとひねりすぎたかも。とは思いましたが。

・さて、腹を満たし、再びなんか雨も大丈夫そう。と言う事で、目と鼻の先にある最後の目的地、メッセピアを目指します。
・ここを紹介してくれたジョニーさんは、一時間も持たないかも、と言っていましたが…… ……ええと。結論から言うと、時間が足りませんでした。それどころか、本来目的地であったはずのお土産と言うか展示即売場に辿り着くまで、ショーケースの中に入っている地元製造品のサンプルを見ているだけで、余裕で一時間以上使っておりました……。
・工具や測定器具など、意外なメーカーの名前を見かけて驚いたりもしつつ。
・目を奪われたのが、逆側のコーナーではデザインの展示、と言うか競作が行われていました。
・「リ・デザイン エキシビジョン」と言うイベントらしく、同一の商品に複数のパッケージを作り、それを並べて展示する、と言う、面白い試みです。あとで調べたら人気投票を行っているほか、もともとの商品を作っている企業からの特別賞もあるのだとか。これから実際にパッケージ化されていくのかも知れません。

・そんなこんなを見ているうちに、展示即売場に辿り着いたのは、かなり新幹線の時間も近くなってから。
・金属器を中心に、食器や工芸品など、ストックバスターズや燕市産業史料館で見たものに再開しながらも。ぐるりと半周ほど見回ったところで、残念ながら時間切れ。
・残り半分を見逃して、スルーしつつ。ぐい飲みなどのお土産を確保して、メッセピアを撤収。
・燕三条駅は目の前、しかし新幹線の時間も間際。切符はあるか落としてないか、などと、小走りになりながら確認しつつ。なんとかかんとか、滑り込んで来た新幹線に乗り込んだ次第でありました。

・大宮あたりまで白河夜船を決め込んで(隣の紅崎さんには迷惑をかけた気がしますが)。新潟県を出て、新幹線で一路東京駅へ。
・買いのがした会社へのお土産を買い込み…… 新潟土産が雷おこしと言う謎の状態になりつつ…… ここで風波さんと合流。

・最後に東京駅の中のビアバーで、酒づくしの三日間の最後の打ち上げを行って。
・新潟酒の陣紀行、ここで解散と相成った次第でありました。

・もう一週間以上かかってますけど、写真とかちょっとあるので、まだもうちょっと引っ張りますねこの話。

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