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2014.08.30

ぼくの考えたキン肉マン:マッスルエンパイア編(☆)

 仕事中たまに手元は忙しいけど脳味噌は割と暇、なんてことがありまして。そんな時にいらんことをいろいろ考えてたら、なにやら変なまとまりになったので。
 今のキン肉マンはもう悪魔超人主役編になって久しい感じですけども。そういえばキン肉マンで善悪逆転的な展開ってあったかなあ、なんてことを思いまして。

 彼の名はキン肉スグル。そして彼は己自身をこう宣言した。キン肉始皇帝・マッスルカイザー!
 これは彼が幼い頃、ブタに間違われる事もなく、地球に追放されることもなかった、もうひとつの世界の物語。格闘術の天才に恵まれた彼は、キン肉星の王子として立派に成長する彼には、しかし大いなる不満があった。
 そのとき超人界は乱れに乱れ、さまざまな超人が勝手な派閥を作っては、地球をはじめとする星々を荒らし、キン肉王家の権威ももはや地に落ちていた。
 乱れきった超人界に手をこまねいたままの父・キン肉大王に失望したスグル王子は、股肱と頼む正義超人達と共に、思い切った手を打った。父・キン肉大王と取り巻きのミート一族を追放し、自らキン肉王家の王座を襲ったのだ。
 不安に怯える人間界と超人界に、スグル王は二つのことを宣言した。これより先、人間に危害を加える、すべての悪行超人達の暴挙を止めること。そして、その重大な責務を果たすため、自らは王よりもはるかに重い立場、皇帝を名乗るということを。

 かくて即位したキン肉始皇帝・マッスルカイザーは行動を開始した。親衛隊長マッスルグレートを頂点とし、忠実な同志からなる超人親衛隊、そして彼の手足たる正義超人軍団の活躍で、あらゆる悪行超人達の活動の陰謀は打ち砕かれ、罪を犯した超人は次々と捕らえられ、超人ホイホイへと送り込まれていった。わずか数年のうちに、悪行超人の跳梁は影を潜め、人間達はマッスルカイザーと彼の軍団を、平和をもたらす者として熱狂的に歓迎し始めた。

 だが、超人達にとっては、それは大きな危機だった。すべての超人達に、マッスルカイザーに従うことが、正義超人となることが暗黙のうちに強いられた。従わぬものは悪行超人として告発され、超人親衛隊による公開マッチで次々と血祭りに上げられていった。かつてはそれぞれ人間達を守っていた超人達には、正義超人として帝国の軍門に降るか、それとも悪行超人として狩られるか、ふたつの道しか残ってはいなかった。

 スペインでのプリプリマンの公開処刑も、そんな帝国の治政下ではもはやありふれた光景でしかなかった。スペインの超人バッファローマンは、親友を救うべく公開マッチに殴り込みをかけるが、親衛隊長マッスルグレートの手で返り討ちに遭ってしまう。
 マスク姿の謎の神父に手当を受け、一命を取り留めたバッファローマンは、反帝国組織・超人血盟軍の存在を教えられ、強引にその一員となる。キン肉族の伝承に精通する神父・ソルジャーは、あるものを捜索していた。それは皇帝即位と前後して、キン肉大神殿から失われた、王家の秘宝の片割れ「黄金のマスク」だった。
 ソルジャーは語る。キン肉族の力の源である「黄金のマスク」と「銀のマスク」は、かつて神にも斉しい力を持った超人であった。そして、「黄金のマスク」と、彼の分身たる六騎士の力と教えをすべて集めれば、キン肉族の救世主である黄金将が再び蘇るのだ、と。
 そのために必要な超人は七人。黄金のマスクをまとい、黄金将の依り代となる一人、そして六騎士の教えと力を受け継ぎ、黄金将の手足となる、六人の超人が。
 黄金の七人を揃え、黄金将を蘇らせてマッスルカイザーを打倒する。血盟軍の参謀アレキサンドリア・ミートを軍師として与えられ、まだ見ぬ六人の仲間を探して。四方すべてを悪しき正義に囲まれた世界に、バッファローマンは旅立つのだった……

 てな感じです。悪の正義超人vs正義の七人の悪魔超人的な。悪魔騎士の皆さんは師匠ポジションです。
 ザ・ニンジャとアシュラマンは、最初はバッファローマンに正体を隠してて実力を見極めようとしているとか、ブロッケンJrは超人親衛隊の一員だけど、超人血盟軍から送り込まれたスパイの役目を果たしているとか、いろいろ考えていたりしております。ジェロニモは人間なんだけどサンシャインを倒す為に利用された、とか、銀のマスクだけ残ってるのは、「平和の力」を無理やり引き出して人々を無気力にさせて、支配を容易にするためだ、とか、いろいろこう。

 引き続きいろいろ考えてると思うので、またまとまったら、どこかにあげておきます。 

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コメント

 数多の戦いの中で強大な力を得てしまったスグルのフェイスフラッシュによる現実改変で変質してしまった世界とその顛末を描く『ハウス・オヴ・K』。
 遥か未来から訪れたキン肉族の若者に殺されてしまったシルバーマンの意思をかつての盟友であり宿敵となってしまったゴールドマンが継ぎ、超人閻魔が支配する完璧なる世界に叛旗を翻す『エイジ・オヴ・~』。そして暗躍するサイコマン。

 こちらのエントリを読んでつい妄想してしまいました。
 日々これ妄想。

投稿: サンドマン | 2014.09.04 19:31

 実はキン肉マンの世界(正史)は一回歴史改変を経たあとの世界で、って言うネタは、たぶん二世でやってるんですよねきっと(未読)。

 超人禁止法が施行された地球で、ただひとり超人レスラーとして活動を続けるつもりだったんだけど、相手がいないとレスリングが出来ないので終了。と言うのも、いまちょっと思いました。ロールシャッハマンはかなりヒールで恐いと思います(※レフェリーはDr.マンハッタン)。

投稿: sn@散財 | 2014.09.15 22:58

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