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2015.02.09

カメでニンジャでカワバンガ!陽気で愉快なミュータントタートルズ(☆☆☆)

リンク: 映画『ミュータント・タートルズ』公式サイト.

 フッド軍団! 大都会ニューヨークを夜な夜な脅かす犯罪シンジケートに対し、人知れず立ち向かうヒーロー達がいた。悪のいるところ風の如く現れ、「家門」のエンブレムを残して颯爽と消えていく謎の存在。
 特ダネを求め、フッド軍団の足取りを追っていたテレビレポーターのエイプリルが、フッド軍団と彼らの対決を目にするのは、言わば来たるべき必然だった。
 そのときエイプリルが目の当たりにした、謎のヒーローの姿。
 彼らは異形だった。つまるところがカメだった。なおかつ彼らはニンジャであり、陽気な悪戯小僧たちだった。
 そして彼らはヒーローだった。仲間を、人々を守り、救うことに躊躇うことのない、誇り高きヒーローだったのだ。

 タートルズの存在を知ったシュレッダーとその軍団とが押し進める悪の大計画に、エイプリルやスプリンター師父達とともに立ち向かうタートルズ。ニューヨークを舞台に、タートルズの快進撃が始まった!

 そのようなわけで。「トランスフォーマー」に続き、マイケル・ベイ製作で蘇った、なつかしの「ミュータント・タートルズ」実写映画版です。
 とぼけたテンポのいい会話に、カメでニンジャと言うなんていうか攻め過ぎなキャラクターの組み合わせは、ことにアニメ版においては真っ向勝負の娯楽作品。その作品を最新のビジュアルで映画化、となれば。こういう映画になるんだろうなあ、と思っていたら、まったくもって想定通りの、その通りの映画になっておりました。

 ストーリーはひたむきに直球、繰り出される圧巻のビジュアル。一見すると、これこそリアルの無駄使いじゃないか、と思うような、タートルズのクリーチャー然とし過ぎた押し出しも、表情をつけて軽妙に動き、喋り、歯をむき出して笑い、そして瞳を覗き込むと。見るほど動くほど、可愛らしく、そして小生意気に見えてきます。むしろ彼らの小癪な感じ、ふてぶてしい小憎らしさを出すためには、なるほど、この不細工だけれど不気味ではない造形が、必要なものだったのじゃないかと思うのです。

 それにしても娯楽特化、こまかいことは気にしない映画ではあります。今回はアメ懇の前に見に行ったのですが、友人知人と一緒に見に行った後、みんなして映画について語り合うと言うか突っ込み入れて楽しむというか、そういう見方がたぶん一番楽しめる、そういう楽しみを提供してくれる映画だと思います。そして、こういうふうな、懐かしのキャラクターを新生させる作品であるときは。誘惑を振り払い、娯楽に特化することが、とても勇気のいることであり、難しいことでもあると思うのです。

 どうにもならない理屈をこねることもなく、悲壮感に取り込まれるほどに悩み抜くこともなく。陽気なヒーロー達を、陽気な姿のままで蘇らせる。その力業と、目を奪われるアクションに、ただひたすら耽溺する。そんな楽しみ方の、ポップコーンのおいしい映画だと思います。

 作中のアクションで一番気に入ったのは、自分よりもずっと大きい相手を薙ぎ払うスプリンター師父の戦いぶり、そしてギミック感満点のシュレッダーのアクションでありました。
 僕は2Dで見ましたが、きっとこれこそ3D映えする作品だと思うので、選択肢がありましたらそちらをぜひ。と思う次第です。

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