【ロボットイベントレポート】ROBOT JAPAN 9TH観戦記【フライ級一回戦~準決勝戦】
さあ、そうこう言っているうちにもう試合時間です。
まずは2kg以下のフライ級、参加選手14チームがトーナメントを争います。
一回戦第1試合
No.1 Type-D(Shamrock) vs No.2 優磨ロボ(チームドラゴン)
開始前の動作チェックで、いきなり犬神家みたいに逆立ちしてしまったタイプD。頭が取れてしまいますが、そのまま頭無しで試合に挑みます。待ち構える優磨ロボ。
さあ開始、待ち構える優磨ロボに対し、機体を左右に振りつつにじりよるタイプD。優磨ロボが詰める、腕を広げる、これは、先にタイプDが仕掛けた、胸を僅かにかすったが後ろに倒した、1ダウン。1-0。
じりじりとにじりよるタイプD、横を向いて待ち構える優磨ロボ。タイプDの方は、腕先に距離センサをつけているようです。回り込んだタイプD、横から突いた、倒れた、というか、きれいに逆立ちした恰好のタイプD。起き上がれるか、一旦転び直して、うつ伏せから復帰する。1-1で再開です。
横に歩いて距離を取る優磨ロボ、大きな間合いで待ち構える。寄せていくタイプD、詰めた、駆け寄った優磨ロボ、これは外れた、攻撃で伸ばした腕にタイプDがぶつかるが、これはスリップになった。
リング脇ぎりぎりまで下がった優磨ロボ、残り20秒、歩み寄るタイプD、伸びた、大きく腕が伸びたストレート、腕を振ってぶつけていく優磨ロボ。残り10秒、離れて駆け寄り加速の一撃、タイプDが崩れたが、これはスリップ。ここで時間切れ。
最初の試合から、いきなり延長戦となりました。延長は2分、1ダウン先取の時点で終了です。
構えを取りつつ。にじりよるタイプD、優磨ロボが回り込もうとする、右左と位置を変え、待ち構える優磨ロボ、これはどうだ、あー、回り込みかけたところにタイプDの攻撃が伸びた! 背中を押して崩し、これで決着。第一試合、タイプDの勝利となりました。
一回戦第2試合
No.3 ワルダー・スリー(チーム神矢) vs No.4 アレセイア(東京電機大学ヒューマノイド研究部)
続いては第二試合、神矢先生のワルダーが登場。名前は同じですが重量はフライ級、いつものワルダーとは違う新型機体の様子。対するアレセイア、東京電機大チームの、こちらも新型機でしょうか、構えと足首のところにちょっと不思議な印象を受ける機体です。
開始、向きを変えてワルダーが詰める、小競り合いからアレセイアが崩してダウンを奪う、1-0。
離れていたアレセイアが急接近、長い腕先をぶん、と振り上げて、下から勢いよく突き上げてダウンを奪おうとする、ワルダー、今度は耐えた、スリップ。逆襲の両腕パンチ、なかなか当たらない。
下から突き上げるアレセイア、ちょっと深すぎたが、うまく打点につかまえられない、ワルダーが捕まった、スピンして倒れる、これで2-0に変わる。
離れたところから詰めるワルダー、近い、ストレート、ぶつかった、両者崩れたが、これはワルダーのダウンとなった。
3-0、アレセイアの勝利となりました。
一回戦第3試合
No.5 バンボー・カスタム(バトル・バンブー) vs No.6 PREMIE(千葉工業大学文化会総合工学研究会)
さあ続いての試合は、ROBO-ONE Lightの雄バンボーカスタム登場。千葉工大のプレミエとの対決です。
さあ開始、バンボーが中央からやや下がって間合いを計る、軽快な足音で旋回しつつ、プレミエに隙を見せない。プレミエは位置を調整して、距離をお互い測っていますが、どちらもまだ打撃を打っていけない。腕を前後に振って、プレミア、これはプレミアが腕を伸ばした、真横に腕を突き出した。プレミアの腕先がバンボーに引っかかるが、両者ひっくり返った。これはスリップ。
再開、プレミエが横向きで詰めていく、腕を伸ばした、振り回した腕が肩に引っかかる。諸共に転倒、これもまたスリップ。
再開、まだどちらも有効打が出ていない。バンボーがうしろから近付いていった、横へとぐるりと回り込んでいく、いい位置だ、背後、これは捕まえた、背後から両腕パンチを決めたバンボーがダウンを奪う。1-0。
うつ伏せに倒れたプレミエが起き上がれない、ここでタイムを申請。無線トラブルと言うことで、タイムが申請されました。スコアは2-0になりますが、残りタイムは5秒で…… あっと、プレミエがリタイアを申請。
プレミエ復帰できず、試合終了。バンボー・カスタムの勝利となりました。
一回戦第4試合
No.8 ガイア(GAEA) vs No.9 ヒスイ(東京電機大学ヒューマノイド研究部)
続いてはガイアの登場。ハチマキの応援団長がいるということは、そうか芝浦工大チームだったんですねガイア。東京電機大のスピードスター、ヒスイの対決。ゆっくりと、こう、足を閉じつつ起き上がります。
さあ開始、まず横向きに距離を近付くヒスイ、これは綺麗に入った。ぐるりとガイアに近付いて一気に倒す。ヒスイ、やや腕を外に広げたような構えで軽快にリングを走り回る。仕掛ける、ガイア、ヒスイの攻撃前にその場でスリップ。
ガイアが、やや股間がおかしい感じの動きながら、なんとか復帰する。立ちあがる。しかし足だ、足の付け根がおかしい。スリップから復帰。待ち構えたヒスイが軽快に突っ込む、一直線に突っ込みダウンを奪う。
ガイアの動きが、よくならない。ヒスイがそのまま3ダウン目を奪い、この試合はヒスイの勝利となりました。
一回戦第5試合
No.10 アトラス(芝浦工大SRDCチームアトラス) vs No.11 PENTA(千葉工業大学文化会総合工学研究会)
この試合、PENTA棄権につき、アトラスの不戦敗となります。
一回戦第6試合
No.12 シンプルファイター(zeno) vs No.13 AXIS(電気通信大学ロボメカ工房チームチームアクシズ)
さあ一回戦最後の試合、ROBO-ONE前回優勝のzenoさんによる、軽量型のシンプルファイターに対し、電通大チームのアクシスが対します。アクシスはちょっと調整を行っておりました。腕先のパーツとかは3Dプリンタなんですかね、
一発目、これは! シンプルファイターの初手、腕先が胴体に付き刺さり、一気に持ち上げられた、アクシスが宙へ持ち上げられて転倒してしまう。レフェリーの介助を受けつつアクシズ復帰、1-0で再開。
大きく回り込んだシンプルファイター、しかし攻撃の位置に回り込んだところで、アクシスがスリップしてしまう。腕を胸の前で交差するような独特の姿勢で構えるアクシス、仰向けに倒れた。スリップ、大丈夫か、足が変な角度に曲がってしまっている。ここでタイムを申請、2-0。
シンプルファイターが歩行デモを繰り出している中、調整していたアクシスが復帰。2-0からの再開です。
横歩きで突っ込むシンプルファイター、詰め寄って、ちょっと腕を下げて、一気にひっくり返した! 3-0、攻め続けたシンプルファイターの勝利となりました。
二回戦第1試合
No.1 Type-D(Shamrock) vs No.4 アレセイア(東京電機大学ヒューマノイド研究部)
ここからは第二試合、勝者とシード選手が登場する対決です。
中央で交錯するタイプDとアレセイア、絡んでスリップ、分けた。腕先を目の前に構えたタイプD、しかしその構えた肘を、下から持ち上げたアレセイアがダウンを奪う。1-0。
再開、タイプDのストレートが一気に伸びた、隙を狙ったアレセイアが崩すが、これはスリップ。
しかし再開直後、何気なく近付いたアレセイアが、真横からすっと持ち上げた、2-0。絡み合い、スリップになった。タイプDの腕と腕の間に滑り込むアレセイアの腕。
スリップからの再開、しかし近付くタイプDの腕先に、カメラ目線気味に腰をひねったアレセイアのアッパーが入る。これで3ダウン、3-0でアレセイアの勝利となりました。
二回戦第2試合
No.5 バンボー・カスタム(バトル・バンブー) vs No.7 Spirit(山口自動機械)
続いてはバンボーカスタムに、これはまた思い切った構造。片腕に満月、逆腕に「月影」の二文字が書かれた、巨大な両盾を抱えた機体、スピリットの対決です。
開始、中央に寄せていく両者、月影は背後を向けて、左右に機体を振る、真後ろを向いた構えから、牽制を向けて横を向く、盾が伸びた、パンチ。バンボーが素早く回り込んでいく、後ろに回った、両腕パンチが入る。素早い、バンボーがダウンを奪った。1-0。
再開、スピリットが転んで起き上がった。あっと、背後からの攻撃で崩れかけたスピリット、一瞬耐えますが、ちょっと傾いだ恰好でさらに追撃を貰う、これでダウン。2ダウン。スピリット、おかしい、立ち上がれない。無線が切れてしまったか。
近付いてコントロールを試みますが、スピリットは動かない。復帰できなかった。リタイアの申請で、これでバンボーの勝利となりました。
二回戦第3試合
No.9 ヒスイ(東京電機大学ヒューマノイド研究部) vs No.10 アトラス(芝浦工大SRDCチームアトラス)
続いてはシード選手、アトラスの出番。芝浦チームは再びハチマキ団長の登場。対するは高速ヒスイという対決です。
開始、ヒスイが大きく回り込んだ、早い、背後を狙い、裏に回った、背中から迎え撃つ、一瞬で戦闘距離に入ったヒスイ、大きく駆けて円を描いて回り込む。アトラスは胸に、なんだかかわいい顔の描いてある機体。離脱し、ヒスイが回り込んだ、腕を伸ばす、うつぶせに崩れていった。アトラスちょっとバランスが前のめり気味なんでしょうか。ヒスイが素早く走り回って攻めていく、ぶつかっていったヒスイにアトラスが仕掛ける、崩れて巻き込んでしまったが、これはスリップ。
まだ有効打がないまま1分。ちょっとヒスイの攻めが慎重になった、しかし早い、一気に行った。一気に詰めて、股間に腕を突っ込むような恰好でヒスイが崩す、これで1ダウンなった。1-0。
これはどうなった、ヒスイ一気に近寄って、両者が同時に突き上げの攻撃、両者スリップになった、スピンしながら倒れた。残り5秒、スリップしたアトラス、復帰できるか、復帰中に時間切れ。これで試合終了。1-0、ヒスイの勝利となりました。
二回戦第4試合
No.12 シンプルファイター(zeno) vs No.14 FUGAKU(ロボゼロ部)
続いては打撃鋭いシンプルファイター、対するは。操縦用のPCを画板のように保持するスタイルとともに、ぱぱっちさんの操縦するFUGAKUの登場です。ちょっと無線が混信していたようですが、あ、大丈夫そうです。さあ試合開始。
やや斜めを向けた格好いい構えで、一気に横から近付くフガク、しかしシンプルファイターの伸ばした腕が捕まえた、軽く吹っ飛んでしまうフガク、一瞬で浮いた。1-0。
再開、再び近付くフガクに対して、またも腕先に引っかけたシンプルファイター、スピンしながらフガクが吹っ飛ぶ。2ダウン。
さあ、大きな距離から近付いて言った、密着距離だ、しゃがんだフガク、シンプルファイターの横突きを躱す、かなり大きさが違う両者、近付いた、密着の距離まで入っていった、腕をストレートで伸ばす。
やや離れた、睨み合いになった、シンプルファイターが腕を繰り出したその隙に接近し、左右とストレートを繰り出す、スウェーで屈み込むフガク、一気に踏み込んで煽りに入るシンプルファイター。ちょっと打撃がずれている、捕まえきれていない。フガクが小さすぎてうまく引っかけられないか。
起き上がりで転落しかかったフガクを、レフェリーが神の手で復帰させますが、リング際ぎりぎりの攻防に、シンプルファイターが詰めて3ダウン。
3-0、これでシンプルファイターの勝利となりました。
さあ一気に試合が続いております。続いて準決勝試合です。
準決勝第1試合
No.4 アレセイア(東京電機大学ヒューマノイド研究部) vs No.5 バンボー・カスタム(バトル・バンブー)
さあ続いては準決勝、バトルバンボーとアレセイアの対決。厳しい読みあいになりそうです。
バンボーが軽快に走りながら距離を測っていく、アレセイア、じわじわと位置を調整しながら腕を素早く突き出す、バンボーが背後を取った、一気の突進に対し、アレセイアが後ろへと突き上げを繰り出した、これは外れましたが、前後いずれも狙える死角のない動きです。
じわじわと詰めるアレセイア、何故か肘が上がったままですが大丈夫なのでしょうか。真横に伸ばすアレセイア、攻撃の間合いを外して下がるバンボー、近いが当たらない距離ぎりぎりを掴んでいる、これは、バンボーが両腕パンチを繰り出したところを狙ってアレセイアがカウンター、胸板を崩す、1-0になった!
再開、近付いた、しかし両腕パンチが外れたところに突きを繰り出す、アレセイアの攻撃でバンボー一瞬浮いたが、そのまま滑って踏ん張った、倒れなかった、これはスリップ。最後は詰めての打ち合いになったが、ここで時間切れ。
アレセイアがワンチャンスを決めて1-0、勝利となりました。
準決勝第2試合
No.9 ヒスイ(東京電機大学ヒューマノイド研究部) vs No.12 シンプルファイター(zeno)
続いての勝負はヒスイとシンプルファイター、足で攻めるヒスイと、待ち構えて一瞬で仕留めるシンプルファイター、タイプの違う強者同士の対決です。
開始、ヒスイが駆け込む、回り込んだところにシンプルファイターが仕掛けた、しかし腕先が絡まって両者転んだ、これはスリップになった、シンプルファイターが横に向いていく、これは、腕先同士がぶつかりあった状態で、両者もろとも地面を叩くように腕から落ちる、これもスリップ。
向きを変えて隙を伺うシンプルアイター、これは、ヒスイを取らえた、ひっくり返す。 ヒスイが倒れながらも反応の腕を繰り出したが一瞬遅かった。1-0。
旋回しながら突っ込むヒスイ、渦を巻くように接近して行く、スリップに、シンプルファウターが横パンチ、ヒスイはスピンするが倒れない、もう一回、腕先のもつれあいで両者がスリップする展開が続く。
再開、両者同時にぶつかって絡まった、一気に詰めるヒスイ、すり抜けた、シンプルファイターの攻撃をすり抜けて逆側へと回り込んだが、接近したヒスイに今度は逆腕、シンプルファイターが突き上げ、これで2ダウンに! しかしここでシンプルファイターがタイムを申請、腕先を曲げ治しているようですが…… スコアは2-1に変わります。
どこを修正したんでしょうか、試合は再開。ぶつけ合って、これは綺麗に入った! 駆け抜けかけたヒスイの足下を狙ったシンプルファイターの下段、足払いのように吹っ飛ぶヒスイ、これで3ダウン!
3-1、シンプルファイターの勝利となりました。
これでフライ級はいったん一段落。決勝はあとのほう、午後の部で行われます。
続いてバンタム級の試合となります。
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