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2015.07.25

84キロは遠すぎる。(☆)

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 炎天下ならなおさらだ。

 いやほんとになんで昨日行こうなんて思ったんでしょうか僕のバカと。なにも昨日じゃなくていいよねそれ、と今にして思うのですが。天気が悪ければ自転車に乗れないし、天気がよければ炎天下になるのです。そう夏が、みんな夏のせいなのです。僕悪くない。何の話でしたっけ。

 自転車に乗り始めて一年以上になり、多摩サイクリングロードにもちまちま出てはいます。上流側は以前、起点まで行った事がありましたが、河口側、終点側まで行った事はかつてありませんでした。荒川の方は五月に、海まで行ってきたんですけどね。そのときは泊まりがけで。

 自転車に乗るにあたって、いくつか設けている当座の目的地、未達のものとしては、横浜、鎌倉、そして箱根とありますが。まずは目先のマイルストーンとして、多摩川を下るだけ下って海に出る、と言うのを。そのうちやってみたいと思っていたわけなのですが。
 そう金曜日、いろいろ仕事して煮詰まっていて。ふっと閃きまして。そうだ海見に行こう、と。姉さん明日って今さ、と。まあ要するに思いつきで、飛び出てきたわけなのでした。

 朝早く出掛けようと当初思っていたものの、空気入れたりなんだりして結局もたもたしまして、出発したのは8時ころ。スーパーに寄り道して飲み物とか買って、さあ出発です。
 まずはいつものお馴染みのパターンで、多摩川にぶつかるまで南下。休みとはいえ朝は交通量がやっぱり多く、多摩川に出るまでで実は相当ばてておりました。車といっしょに走るのはたいへんです……。
 手間取っているうちに太陽は高く上がり、すでに午前の炎天下。ともかくも橋に辿り着き、そこからいよいよ南下を開始です。

 いつもは風にげんなりする多摩川ですが、今日ばかりはこの風のおかげで涼めること涼めること。道路のアスファルトに比べると照り返しもゆるやかで、川沿いであればなんとか走れそう。
 昨日の大雨のせいなのか、派手な流木を横目に走って行きます。多摩川の河川敷は、いつも野球の練習とバーベキューしてる人達で一杯です。
 この日は他に、消防車が二台横付けにしてなんか訓練らしきものをやってたり(ダイバースーツみたいな恰好で河に入っていた)、小型船舶免許の試験をやっているのを見かけたり。はたまた白バイの教習コース(あるんですよ)で、イベントかレースみたいなのをやってたり。

 途中、道沿いの「氷」の文字に、何度もひっかかりそうになったり、休憩してて散歩中のご老人と「暑いっすねー」みたいな話で盛り上がったりしつつ、ひたすら道は南東へ。
 前もひっかかった、途中で道が砂利道になるところに突っ込み、これたぶん反対側が舗装されてるだろうから、帰りはそっち通ろうと思ったりしつつ(実際舗装されてました。帰りの道が一部複線になっているのはそのせい)、武蔵小杉のあたりへ。行ったことがあるのはこのへんが限度で、ここから先が未踏破領域です。

 とはいえ、武蔵小杉を過ぎたあたりで、またなんか道がずいぶん綺麗になっていたので。体力と気温を別にすれば、走るのは正直けっこう楽でした。新幹線の橋脚の下を通り、駅伝で有名な六郷土手で、ゆるやかなカーブをぐるーっと回り込み。
 ちょっと寄り道すれば川崎! 橋渡ればすぐに、ROBO-ONEとかしょっちゅうやってる川崎産業振興会館! と思ったのですが、もうこの時点で完全にそんな余裕などあるはずがありませんでした。暑い!

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 そんな暑い最中でも無視できなかったくらい、かっこいい水門。六郷土手のあたり。

 海が近くなってきて、気のせいか潮の匂いも強まってきて。右手はずっと堤防沿い、遊水池と水門みたいなのが小刻みに見えるようになってきた…… と思っていたら、道は左にきゅっと逸れて。そこにあった看板には。

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 ここから先は、弁天橋を渡って空港。道としては、ここが終点だと考えていいんじゃないかと思います。
 自転車を止め、堤防を上れば。右手に海面、左手には空港です。

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 手前に映っているのは、水害の慰霊碑のようでした。弁天橋のたもとに赤い鳥居があるのが、なんだか不思議な雰囲気。堤体の下では釣り人の皆さんが、思い思いに構えています。
 ちょっと待っていたら飛行機飛ばないかな…… と、しばらく待機していたのですが、残念ながら離着陸は見られず。うーん。

 ここまでで、まだほぼほぼ午前中。
 せっかくここまで来たのだし、ちょっと寄り道をしようかな…… とも思ったのですが。気温はまだまだ上がり続け、日差しはどうにかなる気配もありません。自分の体調をかんがみて。これはやばいかもしれない、と思い。そういえば河の反対側の道も見てから帰らないとな! と、自分を納得させて帰路についたのですが。あとから考えると、これでよかったのです。というか、ちょっと遅きに失した感もあったのです。

 いやもう帰り道のうだり具合は普通じゃありませんでした。自動販売機を見かけるたびに水のペットボトルを2本ずつ買い、片方はそこで飲み干して、もう片方は道のり用にとっておいて…… と言うのを繰り返していましたが、もう面白いように水が減る減る。少なく見積もっても3リットルは飲んだはずですけど、なんかもうみるみるぜんぶ、汗になって消えていきます。トイレ行きたくならないんですよだって……。

 日陰を選び体温調整をしましたが、それでも相当にきつく、途中で二回ほど道端でひっくり返りそうになりました。だめだこれ、熱中症ってこのことだ。と、日陰に避難し、水をがぶがぶ飲んで体温を落として。幸いなるかな、日陰に逃げ込みさえすれば、なんとかかんとか体調も凌げるという程度だったので。
 それでもなんかこう、冷房のあるところで休みたい。と思い、途中でミニストップに入って氷をがりがり。座って涼んで食べられるのはいいですな…… ミニストップはいい……。

 そんなこんなで、ひいひい言いながら。これはだめだ、今日はだめな日だった、と思いつつ。なんとかかんとか、自宅まで帰り着いた次第。この日の記録は84km、Runtasticで計測を始めて最高記録でありました。
 お世話になっているサイクルショップの店長さんには、クロスバイクなら一日100kmくらい走れれば立派、と言われていたので、もうひとがんばりでその境地まで達する事ができそうです。がんばろう。

 でもまあ、それやるときはもっと涼しい時にしよう。と、そんな風に思った多摩川くだりでありました。

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