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2015.08.13

三笠とバーガー横須賀散歩(☆☆☆)

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 護衛艦いずも。まあとにかくでかい。
 まだ横須賀に着いてもいない前から、電車の窓から灰色のなにかがある、と思っていたら、建物の影から見えていたこの船でした。いま調べたら飛龍より大きいんだそうで、そりゃあこんだけにもなるかなあ…… と。
 横須賀駅で降りると、目の前が港。いずもの影に隠れるように、もうちょっと小さい船が二隻(いやいずもが大きすぎるだけで、別に小さいわけではないと思いますが)。
 潜水艦があるな、と思ってたら、そうりゅう型じゃないか、と烏羽さんに教えてもらいました。ヘリが着陸、というか着艦できるようになっているらしいです。ふーむ。

 そんなわけで。艦頭にやってきたジョニーさんと紅崎さんと四人で、横須賀見物に行ってきた次第でした。

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 目当ては二つ、記念艦三笠と、横須賀ネイビーバーガー。横須賀ならそこはカレーじゃないかと言う向きもあるかと思いますが、ジョニーさんからいの苦手なので。
 ヴェルニー公園でひとしきり艦船見物し、ヴェルニー記念館の中をちょろっと覗いた後、通りを巡って横須賀ネイビーバーガーのお店へ。
 好天というか刺すような日差し、かと思うとにわか雨がぱらつく天気ではありますが、縞の旅行でずっと天気がそんな感じだったので、すっかり慣れてしまった我々。ついたお店は大変な行列ができておりました。
 そもそも人出が多いですし、他のお店がお盆休みに入っていたのもありますが、料理が出るのに30~40分かかります、と言う張り紙を見て、それはまあ混みますな、と納得。実際、僕らも中でそんな感じの待ち時間でした。

 中に入ると古民家風、と言うふしぎな感じのお店。それぞれ料理を注文し、それ以外に見かけた東郷ビールが気になって頼んでみます。

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 アミラーリ? 何語? と、みんなして首を傾げた東郷ビール。
 あとで知ったところでは、もともとはフィンランドのビールなんだそうです(現在は国産らしい)。日露戦争でロシアが負けたことを喜んで、フィンランドで製造されたのだとか。東郷ビールをちょっと味見しつつ、料理を待ちます。

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 そしてやってきたハンバーガーは、もはやとんでもない大きさでした。縦に串刺しにして固定してあるんですけど、もはや串と言うより心柱と言う感じ。肉とパンとの建築物だ!
 ちなみにこれ、頼んだ中で一番小さいやつです。他の三人のは、これの1.5倍はゆうにありました。そしてこれがまた、でかいけどおいしい。バンズはふかふかで香りよく、肉はハンバーグなのにしっかりと歯ごたえのある味わい。いやもうおいしかったんですけど、しかしいかんせん巨大でした……。

 さて何とかという感じでの食後。にわか雨の中を散歩しつつ、三笠公園へ。

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 日露戦争において、東郷平八郎司令官が座乗しバルチック艦隊を撃破したことで、つとに有名な戦艦三笠。
 ワシントン軍縮条約において軍艦の所持数が制限された際に、陸上に固定されて記念艦となり、その後いろいろな紆余曲折を経て、何度かの復元を経て、現在にその姿を留めています。

 三笠の歴史は、日本海軍の草創期の歴史でもあり、近代的な造船所として、港として発展した横須賀の歴史でもありました。それは当初、イギリスなどの諸外国に発注していた艦船が、国内で生産されるようになっていった殖産興業の歴史でもあります。明治の歴史は、よかれあしかれ、軍事の歴史でもありました。
 艦内は展示室となっており、明治初期の日本、海軍、そして横須賀の歴史が、世界情勢とともに紹介され、それは最終的にバルチック艦隊との日本海海戦の行方へと向かっていきます。
 ……それにしてもまあ、地球をほぼ一周するくらいの遠路を日本まで連れてこられ、途中諸外国の嫌がらせをもれなく貰いつつ、途中南アフリカあたりですでに陸軍は負けた、とか聞かされる羽目になったバルチック艦隊の気の毒さたるや、目を覆うものがあります。これで勝てって無理ですよねそれ……。

 ちなみに艦内の装備がいろいろ展示されていて、測距儀が中にあったんですけど、それの来歴もちょっと驚きでした。三笠で使用されたものと同型のものが、同時に100個ほど納入されたそうなんですが、現在三笠で展示されているのは、重巡青葉で使用されていて、戦後引き揚げられたものなのだそうです。
 日露戦争のときに使ってたものを、太平洋戦争のときも使ってたのか! と言うのも驚きですが、大和にも同じ種類の、もっと大きなものが使われていたのだとか。
 これらは横長の双眼鏡みたいな形なんですけど、なんと大和に積んであったものは、長さが横5m。光学的に40km先を見通せた(ただし空気とかの条件が良ければ)のだそうです。主砲の射程がそれだけあるわけですから、もちろんそれだけ先を観測できなくてはいけないわけなんですけども。40kmといえば、横須賀から、おおよそ品川あたりまで届く距離です。どんだけなんだと。そしてどんだけ、リニアな方法で解決するんだと……。

 艦の後部は、艦長室や司令官室などの豪華な丁度がそのまま展示されています。士官の部屋になると急に豪華になるのは、いかにもイギリス流。
 つい先日、というか今月、元アメリカ軍の兵隊さんから返還された、かつて同型艦「朝日」の軍艦旗が広げられて展示されていました。
 ちなみに片方の通路には、旧海軍の艦船の模型(とバルチック艦隊の模型)がずらりと展示されており、わたくしども含めて大変な人気を博しておりました。もちろん特別展示の名前は「艦隊コレクション」でございます。いやほんとにほんとに。

 話が前後しますが、船の上部は、復元された三笠の艤装を見ることができます。左右に多数突き出した15cm砲の一部は、実際に触ってハンドルでどう動くのかを見ることも。ハンドルで仰角を調整する仕組みもさることながら、真鍮の握りのついた、まるでピストルそっくりの引き金は大変興味深く。司令塔に登れば、視界には大きく海が広がります。
 陸地の影になって見えませんが、この同じ港に「いずも」がありそうりゅう型があり、それらの港を見守り続けて、最古の古豪たる三笠がここにあります。
 ふわふわとしてはいますが、思うところは多く。夏の日を海にまつわるところで過ごした日記でありました。

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 ようやく見えた、青空を背景に。

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