八丈行状覚書:温故編(☆)
・昼過ぎまでセッションで熱中した(そしてわりと負けた)あと、昼過ぎからふたたび観光に出動です。
・まずはお昼に、前々日から気になっていたレストランに。心月と書いてココムーンと読むイタリアンのお店。明日葉のパスタを頂戴しました。濃いお味でおいしゅうございました。
・いったん荷物を置いたあと、取って返して、宿にすごく近い八丈島の歴史民俗資料館へ。確かここ前に来たことがある……! と思っていたら、建物の雰囲気を見て完全に思い出しました。確実に来た事がありますここ。
・史料館は地質遺跡にはじまり、二つの島の成り立ち、縄文時代の八丈島の遺跡や土器についてに続いて、水産や林業といった中世の産業。そして著名な流人たち、最初の流人の宇喜多秀家、最後の流人たる近藤富三、そして伝説上の流人である源為朝、三人の人となりと業績(と多分に伝説)について。
・さらに別コーナーでの流人の成り立ちや暮らしぶりなどについての説明、土器や金属器などの実物の展示を見て。移築された高床式の倉庫を見ているうち、突如としてものすごいスコールが。
・突然降ってきた叩き付けるような雨。見れば山の稜線に雲が走り、斜めに空に縞が走るように見えて。「空から雨が降ってくる」のを見たのは、初めての経験でありました。希なるものを見ました。
・歴史民俗資料館を閉館時間まで堪能したあと、退出していったん宿に。なんだかご飯ばっかりな気がしますけども、散歩しつつ晩ご飯に向かいます。晩ご飯の場所は、八丈島でも人気の居酒屋・梁山泊。
・普通に行くとなかなか入れないので、もちろん予約済。30分ほどかけてぽくぽくと散歩をしながら向かいます。
・島の大通りを抜けて、芋焼酎が作られたことを感謝してできたでっかい酒瓶の記念碑、島酒の碑を見て。こんもりした小山になっている為朝神社に参拝しようとしたのですが、これがまた難物でした。
・コケが生えて足下がぬかるんだ、割とけわしい石段を登っていくのですが、どんどん急になっていき。えっちらおっちら上り詰めても、コンクリートで出来た建物しかありません。アレ? と思ってぐるっと見渡すと、ちょっと下に神社らしい建物が。木でできた階段を上って降りて回り込み、ようやく参拝に成功。やれやれと下に降りようと思い、分岐を見つけてこっちかから降りたら安全に降りられるかも、と思ったのが間違いの初めでした。
・まあだんだん険しくなって、下生えもきびしくなってくる道を降りていったら、まさかの行き止まり。ガードレールがちょろっと見えるのでがさがさ草をかきわけていったら、段差5mほど落ちたあといきなり道路でした。うん。ない。
・泣く泣く引き返して、なんとか平地に帰ってきたら雨というかスコール降ってきたりもしました。まあすぐ止みましたが。
・いろいろな目に合いつつ、梁山泊へ。前評判のすごいいいお店だったのですが、まったく評判たがわずのところでした。燻製のトビウオとかキュウリの辛味噌とか、くさやチーズとかモッツァレラトマトとか。どれもおいしゅうございました。隣で飲んでいたご夫婦と仲良くなったりしつつ。二時間ほど楽しくいただいてまいりました。
・雨になるかの模様の中、スーパーに寄り道して最終日の買い出しをしたりしつつ。のんびりする三日目は、静かに終わっていった次第でした。
・明日はいよいよ最終日。最終便で本土に帰るつもりですが、台風がどうなりますことか。心配しつつおやすみなさいでありました。
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