11月の読書録。(☆)
今月はそれほど忙しくないはずなのに、と言いかけて、いややっぱり忙しかった、と納得しなおす。
そんなわけで、もう半月以上も経過しちゃってますけども。先月の読書録であります。
11月 の読書記録
【読書状況】 9 冊読了 / 11 冊購入
「はじめての言語学 (講談社現代新書)」
講談社
読了(2015-11-02) ☆☆☆☆
「僕のヒーローアカデミア 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)」
集英社
読了(2015-11-04) ☆☆☆☆★
「人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)」
KADOKAWA / 中経出版
読了(2015-11-9) ☆☆☆☆★
「KEYMAN 10 (リュウコミックス)」
わらいなく 徳間書店
読了(2015-11-16) 評価なし
「屍者の帝国 河出文庫」
河出書房新社
読了(2015-11-21) ☆☆☆☆★
「はたらく細胞(2) (シリウスKC)」
清水 茜 講談社
読了(2015-11-21) ☆☆☆☆
「火星の人」
早川書房
読了(2015-11-25) ☆☆☆☆☆
「神々の歩法 -Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作」
東京創元社
読了(2015-11-30) ☆☆☆☆
「リスを実装する (Kindle Single)」
読了(2015-11-30) ☆☆☆★
先月はまあ、ちょっとは本を読んでいました、と言ってもいい程度にはなっていたんじゃないかと思います。
「屍者の帝国」と「火星の人」は世間の評判にたがわぬ面白さ。仕事が徐々にきつくなっていく状況下にあって、ああもうすぐ火星の人読み終わっちゃうなあ、などと思っていたのは、読書ドーピングというか鎮痛剤的な役割だったんじゃないかと思います。
月末にkindleでハヤカワのセールをやっていて、がつがつと買い込んだのを未だに切り崩しつつ読んでいるんですが、「神々の歩法」と「リスを実装する」は、いずれも全然テイストの違う短編で面白うございました。一読痛快な「神々の歩法」は、これだけ面白いのに、巻末についている批評でまだ改善するところがあると評されているのにくらくらしたり。「リスを実装する」は、なんていうか理解できるかできないかのぎりぎりを走ってくれている感じの不思議な話で、不安を誘う結びといいSFっぽいSFと言う感じでした。あとこの人は本来こういう作風なんだろうなあ、と、「屍者の帝国」と読み比べて思いました。「虐殺器官」も買ってあるので、心に構えが出来たら、読まなければ。
コミックの続刊はどこも安定の面白さ。「はじめての言語学」は、馴染みのない学問のさわりを紹介してくれる(そしてさわりでも充分に手強い)内容と、軽妙というか洒脱というか、著者の文章にともかく唸る。「こういう本はUFOの本のすぐ隣などに置いておいてほしい」とか、悪態もそれ以外も脱線のセンスが素晴らしい。「人口知能は人間を超えるか」は、人口知能の不沈の歴史と、現在のトピックであるディープラーニングについて判りやすく解説してくれる良著。著者は人口知能学会の学会誌がいろいろ反響を起こしちゃった時にも関わりが深かった方とのこと。なるほど。
好きな分野の本も、そうでもない分野の本も、とりまぜて読みたいな。あと漫画ばっかりじゃなく。
そんなことを思いながら、今年も終わっていきそうな。そんな年の瀬の11月のお話でありました。
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