空から日本を。(☆☆☆)
そもそもエレベーターの表記がおかしいんですよ。階数じゃなくてメーターだもの。時速36km(分速600m)で垂直に登るとかいろいろおかしい。
そんなわけで。雲の上からこんにちわ。はさすがに言い過ぎではありますが。念願かなって新春一発目、スカイツリーに登ってきました。
仕事がら建設には興味もあるもので、新スポットのオープンする時には早く行こうすぐ行こうと言う気持ちになるものですが。スカイツリーはいろいろあってぐずぐずしているうちに、はや数年過ぎてしまいました。
とはいえ開業当初に比べれば混雑も解消され、普通に気軽に行けるくらいにはなりました。そんなわけで実に気軽に行ってきたわけなんですけども、気楽すぎた。やっぱり混んでました。
そもそも、根元から見下ろした時点ですでに屋上なわけで、なんというかまあ、スケールの大きいこと。
東京スカイツリーは上層展望台がだいたい450m、下層の展望台でも350mの高さ。土台になっている複合施設のソラマチタウンは、最大で7階にもなる巨大複合施設。これがラストダンジョンなら三つ複合くらいは余裕の規模です。下にあるソラマチタウンは、駅か空港かと思うようなお土産物街の雰囲気。うっかりおのぼりさん気分になって、登る前にお土産とか買っちゃってました。東京見物気分は充分です。
予約時間ぴったりに行くのかどうか、ちょっとまごまごしたものの。すでに結構な列をなしている入場者の一部となってスカイツリーへ。先程言ったエレベーターで、一気に地上350mまで上昇します。ちなみに階数表示のあたりに現在の分速が表示されており、最大速度を出せる時間が案外と短いことが判ります。加減速をおだやかにするのは大変ですよね……。
というわけで、結構な混雑を見せていた窓からの眺めがこう。
空から見渡す地上は、当たり前ですがいろいろなものが小さく見えて。地上から見れば大きく見える高層ビル群も、まるでちょっと散らし気味に並べられたおもちゃのよう。そしてもともとそれほど大きくない建物、普通の家屋が、まるで何かの模様のように、あるところでは整然と、あるところでは混沌の度合いが高く並び、そのはしばしに、光を反射する川の筋や、むしろくろぐろと見える木立が覗く。
方角もそこかしこの柱に出ていて、普段良く行き来して知っているはずの土地は、まるで配置を替えてしまったかのように見知れぬもので。余程目立つものでもない限り、見下ろしている方角が、普段のどの風景に当てはまるものか、判らなくなるほどでありました。
僕は何をしていたかと言うと、最初google mapを入れて必死に見比べていて。最初に貰ったパンフレットに、ここから見るとこんなものが見える、と言う説明が書いてあるのを(他の人が見ているのを目撃して)気付き、ずっとそれと首っ引きで見下ろしておりました。ちなみにすごい勢いで電池なくなりました。カメラも。
350m。垂直方向の高度とはいえ、言ってしまえばわずか0.35kmの距離。たったこれだけの距離を視点をずらすだけで、どれだけ普段見えていないものがあるのか、と言う事を、こういうところに来るとつらつらと考えるもので。普段、自分達の知能や精神活動が、いかに一気圧、1Gと言う無言の前提の上に成り立っているのか、とか。そんなことを考えるのです。
それにしても、この日はほんとに、空気の澄んだいい天気でした。
うっすらと、雪のかかった富士山の山頂が見えたほか、赤城山や榛名山の姿まで遠く窺えました。
そしてまあ、こういうのを見ると改めて大きい。
よく作ったなあ、と言う、シンプルな感想が浮いてきます。
ともかくまあ、いろいろそんなことを考えていて。なんかちょっとかしこくなった気分になったので、せっかくなのでもっと悟ろうと上階の450mの展望台へ。行ったのですが。
行った先の展望台では、スターウォーズとタイアップしてのPR展示が行われていました。
それは別にいいんですけども、地上450mまでやってきて、まさかのホットトイズとご対面。……業? ……これも業? ……逃げられないものってやっぱりあるんですな。うん。
ゆるやかな螺旋のスロープを、業に囲まれつつ上っていくと、そこがスカイツリーの最高点です。
まあ、それにしても高いですよね。東京ドームと新宿のビル街がすぐ隣接して見えるレベル。雲はもっと高いはずなんですが、日差しは痛いほど眩しく。
風景を撮る際にはフラッシュを焚いてください、と言う、なかなか聞かない注意が係の人から飛んでおりました。
帰り道、降りる途中にあった、タワー定番・足下が見える床。
高さ340m強の迫力は、それはもう、その、伊達ではありませんでした……。そんなわけがない、と判っていても。知らない子供がはしゃいで跳ね回っているのを見ていて、体のいろいろなところが竦む思いでありました……。
そんなこんなしつつ、ふたたび時速36kmであっと言う間に下方向。懐かしの下界に生還です。
なにかしら、精神をふらふらさせつつも。このあとはもう一つの目当て、世界のビール博物館に行って、一杯頂いて帰ったと、そんな次第でありました。
そんなわけで、新春早々、高いところから失礼してきたお話でありました。
広い広い景色には、思うところ多く。一年に一回くらい、定期的に登ってきてみたいものです。
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