dマガジンがブラウザ上で使えるようになってたんですよ。(☆☆☆)
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ともかく最初に言いたいのは、「ブラウザ版で見るのなら、とりあえず見開き表示をオフにしましょう」ってことです。
NTTドコモ提供のdなんとかシリーズのうち、電子雑誌が定額読み放題と言うのがdマガジン。毎週買ってる週刊誌が一冊あるのなら、こっちに乗り換えてしまってもいいんじゃないかな、と思う便利なしろものです。
わけても私的なメリットとして、なかなかこれ話題になりませんけど「古雑誌が出ない」と言う見逃せないポイントがあってですね。古新聞古雑誌を際限なく溜め込んでしまう、もうそれ捨てなさい気質の自分としては。雑誌を古紙回収に出さなくてもいい、と言うところは一番くらいの利便になるのです。あれですよほら。エコ。エコ。
まあでも、これまでは、利用できるのがAndroidもしくはiOS端末のアプリ上からで、大きめのタブレットを持っているならともかく。小さなスマートフォンしか持ってない身の上としては、お世辞にも読みやすいとは言いがたい、我慢して使ってる感じのサービスだったわけで。もうこれ(とamazonプライム)のために大きめのタブレット買っちゃってもいいんじゃないか、とか思っていたくらいだったのですが、おととい、だしぬけに状況が変わりました。
dマガジン、ブラウザ上から利用できるようになったのです。つまり、PC上からでもmac上からでも、これでdマガジンが使えるようになると。
そんなわけで。さっそくもって試してみましたので、PC版がどんな感じかちょっとだけご紹介を。
まず使えるブラウザは、web上で解説がありますが、IE、safari、それ以外ではChormeとFirefoxの最新版。うちではchromeで試してみてました。ちなみにedgeが書いてませんが、試してみたら普通に開きました。
ハードウェア的な制限は特にありませんが、やはり画面は広いに越したことはないと思います。できることなら縦長表示できればなお良し。理由はあとで述べます。
サービスとしてはもちろん有料なので、利用するにはドコモのサービスアカウンであるdアカウントが必要。dアカウントはNTTdocomoを使ってなくても、申し込めば取得できます。で、そのdアカウントでサイトにログインして、雑誌を選んで開くと、ブラウザの中で専用ブラウザが動いて、雑誌が読めると。
アプリ版との違いは、気がついたところで以下のような感じ。
アプリ版:1アカウントで5デバイスまで利用可能。
ブラウザ版:1アカウントで複数PCでの同時利用はできない
アプリ版は、使うときにあらかじめ、アプリ上で使う端末を登録し、最大5つまで登録しておける仕組み。
対してブラウザ版は、使うときに登録する必要はありませんが、一度に同時に利用できるのはブラウザ1つだけ。つまり、あっちのPCとこっちのPCで同時に雑誌を見る、と言うことはできません。
じゃあ、あとから別のPCでブラウザを開くと、先に使っていた方で「ビューアが利用できません」と表示され、閲覧ができなくなります。もちろん片方閉じれば、普通に利用可能です。
試しにアプリ版で雑誌を開いた状態で、ブラウザ版でも開いて見ましたが、この場合は同時に開くことができました。たぶんこのへん、別々の管理になってるんでしょうね。
アプリ版:端末にキャッシュのダウンロードが可能
ブラウザ版:キャッシュのダウンロードは不可能(項目なし)
出先で使おう、と言うときに問題になりそうなのがこのあたり。
アプリ版のdマガジンは、逐次データをダウンロードするストリーミングで読むこともできますが、一冊まるまる先にダウンロードして、キャッシュしておくこともできます。
ただし、あくまでキャッシュと言う扱いでダウンロードではないので、版元での公開期間が終了したら、端末からも削除されることになります。
速度や電波環境もそうなんですが、パケットを節約するためにWiFi環境でダウンロードしておきたい、と言う人も多いはず。実際、アプリ版には雑誌を開いた状態で自動で全ページをキャッシュしにいく、バックグラウンドダウンロードも可能になっています。
対してブラウザ版は、ダウンロードの項目がそもそも存在せず、数ページ読むごとに自動でキャッシュをダウンロードする形になります。
これひょっとして、一冊まるまるダウンロードしてないかな、と思って、雑誌を開いてからわざとネットワーク接続を切ってみたんですが、数ページ移動したところで「ダウンロード中……」と表示されて、雑誌の内容が出てこなくなりました。
保護的な問題だと思うんですが、少なくとも当面は、ストリーミングのみの対応と考えたほうが良さそうです。出先派的にはマイナス点。
アプリ版:記事の拡大縮小が可能
ブラウザ版:記事の拡大縮小がほぼ不可能
上もそうですけど、こちらも問題。探し方が悪いのかも知れませんが、ブラウザ版は記事の拡大縮小がほぼ不可能です。表示記事はブラウザのウィンドウサイズに依存して、拡大/縮小されてしまいます。
デフォルトの表示では、雑誌のサイズがブラウザウィンドウに縦の長さに合わせて表示されてしまい、つまりかなり小さく表示されます。よほど大きなディスプレイでも使っていないかぎり、文字も絵も読むにはかなり厳しい大きさになってしまいます。
「ほぼ」と言うのは何かと言うと、メニューの中に「見開き表示」のオンオフと言うのがありまして。これをオフにすると、1ページずつ表示される上に、ページの横幅がブラウザの横幅に一致する形になる、つまりオンにしておくよりだいぶ拡大されるので、これでぐっと読みやすくなります。というか必須です。なぜこれがデフォルトでオンになってるのかと思うくらいです。
この場合、一般的な横長ディスプレイで見ると、今度は縦に記事がはみ出てしまうわけで、スクロールしながら見ることになります。
chromeでは、カーソルキーの上下でスクロールが、左右でページめくりが出来たので、ここで操作していれば、そんなに不自由しないんじゃないかと思います。
それにしてもこれ、どうにかならないかな、と思い、試しに、ブラウザ側の設定でズーム表示を行ってみましたが、chromeでもedgeでも、雑誌のサイズに変化はありませんでした。
アプリ版ではピンチで自由に表示サイズを拡大できたので、読みたい記事だけ拡大して見られたのですが、これもきびしい点ですね。
上記以外では、たとえば「お気に入り」機能がないので、雑誌の新着を通知してくれるわけではないとか、雑誌からじゃなくて記事単位で雑誌を読む「記事から探す」機能がないとか、いろいろ違いがあります。
こう書いていると、なんか悪いことばかりみたいに思えますが、利点ももちろんあります。それはまずもって速度。
PCや端末のスペックにも回線速度にも依存するんでしょうけども、ブラウザ版は早い。とにっかく早い。アプリ版があまりにも遅すぎて投げ出してしまった、と言う人にも、一回覗いてみてほしいくらいの早さです。
アプリ版では、キャッシュを入れているときでさえ、一瞬不鮮明な画像で出たあと、解像度が上がる感じなんですが、ブラウザ版はそんな焦らしも一切なし。ページをめくる動作がアニメーションになってますが、これを設定するか切るかすると、さらにスピードが上がります。困ったこことに、この速度が快適過ぎる。アプリ版を開くのが、ちょっとつらくなるレベルの快適さです。
現時点ではちょっと使い方に癖がある感じで、出先で読むにはかなり厳しい感じ。具体的には、買わなくていいやと思ったタブレット、やっぱり必要かな、って再度思い返した感じなんですけども、それでもこの速度の速さときたら、過ぎるほどに魅力的です。
サービスそのものは非常に便利なので。今後のバージョンアップなどで、アプリ版とブラウザ版、それぞれが持っている欠点を解消する方向で、もっと進歩していってくれると。大変ありがたいと思っております……。
そんなわけで、dマガジンブラウザ版のお話でした。
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