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2017.01.30

ストレンジとはこういうことか! 『ドクター・ストレンジ』(☆☆☆☆)

リンク: ドクター・ストレンジ|映画|マーベル|Marvel|.

ドクター・ストレンジ:プレリュード (ShoPro Books)

ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード (MARVEL)

 たとえどのような名医でも、自分の指だけは治せない。天才外科医ストレンジを打ちのめしたのは、シンプルすぎるこの現実だった。
 栄光にすがり現実を憎み、救いを拒まれ救いを拒み。転がり落ちた困窮と絶望の底の底。見上げた先に、彼は僅かな光を覗き見た。奇跡の回復、不思議の技。疑念に惑う旅路を超え、辿り着いた先でストレンジを待っていたのは、予想もしない世界、驚くべき人々、そして苦難と脅威に満ちた新たな運命。
 信じ飛び込み酔い痴れようぞ。かつて医師だった男スティーブン、やがて驚異の魔術師ドクター・ストレンジとなる男の、これはめくるめく目映い再生の物語。
 

 てなわけで。
 イベントの日時をすっかり勘違いしていたりして完全に消沈していたわけですが、それはそれとして映画は見たい。マーブルシリーズ最新作、ベネディクト・カンバーバッチ主演のドクター・ストレンジ。日曜日にIMAX3Dで見て参りました。
 いやあ楽しかった楽しかった。酔った酔った。勢い余って帰りにブリスターさんに寄り、邦訳が二冊あるのを知ってどっち買おうか迷った挙げ句、両方買ってきて大変満足しているという体たらくからも、どのくらい楽しんだか察して頂ければと。
 ちなみに上の方は、映画のサイドストーリーとなるコミックに、原作のいくつかのエピソードから抜粋した短編集の「プレリュード」。マーヴルの映画が公開されるときにはお馴染みのスタイルですね。
 もう一冊、下の方は、おととし始まった、ストレンジが単独で主人公を務める最新シリーズ「ウェイ・オブ・ウィアード」。デフォルメの効いた可愛い絵柄に(目が可愛いんですよね)思いのほか軽妙なストレンジの語り口、急展開するシビアなストーリーと、大変楽しませて頂きました。

 映画の方に戻ると、まずなによりも語らなくちゃいけないのはびっくりする映像の魔術。幻覚というか悪夢というか、全力で、ものすごいスケール感で表現するとなるほどこうなるのか、と思い知らされるような押し込み具合で。CMでビルがばたばたばたと折りたたまれるシーンを見た人も多いと思いますが、あそこに留まらずもっといろんな趣向で、見ている方を揺さぶってきます。目眩が大丈夫な人なら、3Dで見た方がいいと思いますが、そういうのがダメな人は3Dじゃなくても目が廻るかも知れません。いやもうほんとに。
 映像の力技なびっくりぶりに目が奪われっぱなしになりますが、ストーリーも揺さぶってきます。主人公ストレンジの性格も相まって、なにが良くて、何が悪いのか、なにかしら割り切ることを躊躇わせる筋運びで進んでいきます。
 ちょっとした台詞、何気ない台詞が、別の角度で、別の口から割り込んでくる。因果応報の響きがこう。

 軽妙なシーンや笑いどころもきっちりありますし(ウォンが出て来るとだいたいもう)、お話的にも、世界がつながっていることははっきり判るものの、これまでのシリーズの話が出て来ることは、まあほとんどないので(「アベンジャーズって言う有名なヒーロー集団が同じ世界にいる」、ってことくらい押さえておけば大丈夫)。
 この一作を出発点にして、過去のシリーズを楽しんでいくのもいいんじゃないかと思います。

 ともかくも、見るのなら劇場で見るべきこちらの一作。なるべくなら3Dで、なろうことならIMAXで、楽しんでいただけるといいなと思います。

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