「光のお父さん」の一話を見る:居るべき場所と居るべき人と。(☆☆)
リンク: MBS/TBSドラマイズム「光のお父さん」公式ウェブサイト.
リンク: 【インタビュー】TVドラマ「FFXIV 光のお父さん」ゲームパート監督山本清史氏インタビュー - GAME Watch.
前々から楽しみにしておりました光のお父さんのドラマ化。なぜ心を空にして楽しみにしているかと言うと、ひとつにはFF14をやっているからなんですが、いまひとつは原作(というか元ブログ)を読んだことがないからかも知れません。ものすごい人気ということなんですが、まあ世間に暗いものでこう。
だけどまあ、これは僥倖です。原作もし先に読んでいたら、絶対にあれが違うここがどうかとか言い出すうるさがた類型だと思いますので自分。知らないってことはこれから知ることができるってことだよ! 知るとは知らざるを知ることなり! ビバビバ無知! てなわけで、ふつうに楽しんでおります。
そんなわけで一話はたいへん楽しませて頂きました。なんか恥ずかしいとか、名前の付け方とか。だめだって分かっててもそれに喧嘩売っちゃいますよねやっぱりねとか。ぐるぐるまわるとか。そして〆がキーボード。納得感すごくある。
ゲーム内の描写(つまりエオルゼアパート)の声優さんの声の被せ方が、またすごくこうもあろうと言う感じで。間が会話と言うより音声合成っぽいと言うか、チャットを読み上げているような雰囲気になっていて、これがなにか、ドラマパートの主人公がキーで打っている、と言う、なんかするっとはまっている感があります。これがもう少し話が進むと、たぶんもっと喋っている感じになっていくんでしょうかねー。
原作は知らないと言ったものの、ちょっとだけ予備知識を仕入れようと思って調べていて、撮影の仕方にまたびっくり。このあたりがインタビューの記事に詳しいんですが、ドラマパートはもちろんドラマとして、ゲーム内パートは、なんていうかすべて、普通にゲームをプレイしている中で撮影している。監督のキャラクターが、カメラマンとしてゲーム内で、実際にゲーム中で使える機能だけを使って撮影していると。
あとで読んで知ったんですが、ドラマシーンの中で、テレビに映っている「FF14をプレイしている画面」も、実際にそのシーンを(言わば御本人であるプレイヤーさん達が動かして)撮影したんだとか。そこまでするのか。
ドラマももちろん楽しみなんですが、インタビューで語られている事が、とても感慨深いものがあります。
誰にでも居心地のいい場所はあるだろうし、居心地のいい仲間はいると思う。例えばそれは喫茶店かも知れないしコンビニの前かも知れない。行きつけのバーかも知れないし、なにかの大会の会場かも知れない。その「居場所」が拡張され続けているあり方の一つが、オンラインゲームであり、FF14で言うところのフリーカンパニーなのでしょう。
舞台がオンラインゲームだから、自分の素性を隠せる、と言うギミックはあるものの。これは、自分の居場所を獲得し、自分の仲間を獲得した人が、家庭なり家族なり、かつての自分の居場所、かつての自分の仲間を、自分の位置からもう一度築き直す物語なのかな、と思っています。あるいは、切り離されてしまった自分の居場所と居場所とを、つなぎ直そうと言う物語、と言うか。
僕が勝手に思っているものが合っているかどうか、もちろん答えはずいぶん前に出ていて公開されているのですが。ゆっくりと答え合わせを、楽しみに見ていきたいと思っております。ときどきは、エオルゼアから。
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