あるいはそれは、ダークサイド・アース：トランスフォーマー最後の騎士王（☆☆☆）

リンク: 映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』.

　トランスフォーマーを見に来た人に、トランスフォーマーを提供する。マイケル・ベイ安定の職人芸が光る折り目正しいトランスフォーマー映画。

　なにしろトランスフォーマーが円卓の騎士ときたわけで。感動するほど剛速球で大風呂敷を突っ込んできた設定に、巨大、変形、殺陣、戦争と、これでもかと目まぐるしい映像で押してくる。にもかかわらず、折々で空気がきゅっと締まるのは、向背のはっきりしないアンソニー・ホプキンスの演技が場を支配してさらっていく由縁。アクション大作に名俳優を配する面白みが存分に出ておりました。
　キャラクターが多いので既存のキャラの見せ場が寂しいとか、車がやはりぴかぴかしすぎて違和感がとか気になるところもありますが。シリーズの新章として、手堅く構築してきた一作だと思います。夏の娯楽にぜひ。