hueとgoogle home mini。後編:Philips hue(☆☆☆)
リンク: スマートIoT照明 - これがPhilips Hueです。.
で、hueのことです。google home miniをうっかりもらったのとは全然関係ないハナシで、去年からちょっとはまっていたのがphilipsのhue。いわゆるIoT関係商品の一つ、言うなればスマートランプです。
IoTと言うと、よっIoTパチパチパチパチ、そうやって若いもんはなんでもかんでもスマートってつけて、みたいなテンションにまあ若干なりますが。こちらは一言で言うと、リモコンつきLED電球。
そういうものなら、ずいぶん前からあります。でも、だいたいにおいてリモコンは一個の電灯専用。一対一です。電灯の数だけリモコンがいる勘定。
じゃあ、一個のリモコンで、たくさんの電灯を一個のリモコンで、まとめてオンオフできたら?
それも、一斉にぜんぶ、ではなく。「リビング」「キッチン」みたいな感じで、いくつかに電灯をグルーピングして。この部屋はオン、この部屋はオフ、と、リモコンのボタンでコントロールできたら?
いっそ専用のリモコンではなく、スマートフォンをリモコンにできたら? どうせスマホがリモコンなら、家の外からでも電灯がコントロールできたら?
アプリから命令を送るのなら、人間が操作しなくてもいいわけで。時間になれば転倒し、時間になれば、少しずつ暗くなって消灯する。なんなら、家に(スマホが)近付いたら自動的に点いて、離れたら消える。そんなことだって、できるのでは?
はいこれら合切、とっくの前に出来てました。これらが全部ひっくるめて実現しているのが、philipsのhueというわけです。
まあそんなわけで、使ってみると非常に便利なのですが。売れていたか(売れているか)と言われると、正直ちょっと首をひねります。ネットで検索しても、あまり使っている人の事例が出てこない。
いくつかでもまあ、しょうがないかな、と思う節はあります。一つ目はなんといっても価格。hueのランプはいくつか種類があるんですが、一番スタンダードな電球型が7000円近くします。その電灯、それが調光どころかフルカラー表示で、自由に色が変えられる、と言うものなのですが、正直言って、すごい、とは思うものの、誰が使うんだろう、と首をひねりたくなります。その自由に色を変えられる、と言うところが売り文句だったわけではありますが。
で。その電灯とは別に、集中管理するためのブリッジが必要。電灯も電灯で、一個二個置き換えたところで、効果が実感しにくい。数が増えるたび徐々に満足感が増していき、一軒分まるまる交換したところで便利さが完成する、と言う感じの商品なのです。入りづらい上に、使う前には便利さが実感しにくい。このいかんともしがたい敷居の高さが、二つ目の問題。
三つ目は商品そのものの性質。さっきから電球電球と言っていますが、hueの電球は、ご家庭によくあるものでは大きい方のE26型の口金。日本ではE26と、ちょっと小さいE17の二種類が一般的ですが、E17のhueは存在しません。E17からE26への変換アダプタは安く売っていますが、シェードにおさまらなくなったりする可能性もあるでしょう。
それに言うまでもないことですが、hueはLEDランプなので、丸や直線の蛍光灯型は売っていません。部屋の照明の主力が、シーリングライト型の蛍光灯、と言う家は多いと思いますが、そこの置き換えをしようとすると、だいぶ頭をひねらないといけなくなります。今まさに頭をひねっているところです。
で、四苦八苦して置き換えると。絶対的な光量は暗い。そこはLED電球なので、蛍光灯やシーリングライトには適わないところがあるのですが。調べたところでは、そもそも海外、と言うか欧米の家では、そこまで照明をかんかんに明るくする習慣はないらしい。つまりそもそも、明るくなくてもいいものなので、明るくはなっていない、という訳です。ついでに言うと、普通の電球と同じなので、壁のスイッチで普通にオンオフができる。というか、できてしまいます。壁でオフにしたら主電源が切れたようなものなので、リモートでオンにすることはできません。一人暮らしならともかく、家族の理解を得ないと、便利なんだか不便なんだか、よくわからないものができてしまうわけです。
とまあ、いろいろな事情が重なって。おおざっぱにまとめると、商品の性質が日本の市場とちょっとフィットしていない感のあったhueなのですが、ここのところでいくぶんか、状況が変わってきました。
まず一番の改善点は価格。フルカラーで表示とかは出来ない(白系統にしか光らない)代わりに、価格が半額以下になった新規格の電灯、ホワイトグラデーションが登場。このホワイトグラデーションとブリッジ等をまとめたスタートセットも登場しました。
従来のhueはブリッジの設定など、もろもろを済ませないとリモートで操作できなかったのですが、このスタートセットにはDimmerスイッチと言う専用リモコンが付属してきます。
専用リモコンからフリーになるためなのに、専用リモコン? と一旦は首をひねりますが、この専用リモコンはhueと設定済。ブリッジの設定などを行わなくても、普通に「リモコンで操作も調光もできる電球」として扱うことができる、というわけです。ブリッジを設定すれば、Dimmerスイッチに紐付ける電球を、どれとどれとどれ、と言うように設定する事もできるので。いわゆる壁のスイッチの代わりに、このリモコンを使う、と言うようなかたちで。機械にそんなには興味のない家族と、平和裏に共存することもできる、というわけです。
ちなみにこのDimmerスイッチ、台座を両面テープで壁に固定することができ、台座にはマグネットで止められているので、台座につけておけば本当に普通の電気のスイッチに見えて、取りはずすと「それ取れるの!?」みたいに思うほど、違和感のない代物。このスイッチだけでもちょっと見てほしいくらい、よくできた代物であります。
単品売りしてた。そうそうこんなのです。
E17口金が存在しない、などはあいかわらず課題としてありますが、敷居と価格はだいぶ改善されまして。次は知名度なのですが。ここでgoogle homeの昨年後半のセール。hueとの連携はわかりやすい利用例として考えられたらしく、hueとgoogle homeをセットで販売する、と言う例が目立つようになりました。
google homeの展示や実用例としてhueが一緒に展示されることも増え、またhue単体のPRもだいぶお店で大きくなってきまして。昨年末には、ホワイトグラデーションが品切れになり、大手量販店でもamazonでも手に入らない、みたいな状況が一時的に発生しておりました。元々そんなに出回る商品でもないのでしょうけども、どこに言っても品切れ、と言うのは大したものです。google homeと一緒に手に入れた人が、増設しようと思って買いに走ったのかも知れませんね。
自分が使っているのは現在5つほど。なにぶんひとつひとつの光量が小さいのでリビングに集中配置して、あとは寝室と玄関に。ちょっと変わったところでは、LEDがリボン状になっているライトリボンプラス、と言うのを試しに買ってみて、リビングの壁に設置しています。壁がぼんやり光っているような感じは、なにかお店のショールームのような不思議な感じ。照らしているのは手ぬぐいなんですが。
つらつら書いていたら、なんだかもっと長くなってしまいましたが。
でまあ。アプリのほうのgoogle homeから、スマートホームの設定で、hueの設定とリンクができるので。ここで設定してやれば、「どこの部屋の電気をつける、って聞いたら、その部屋の電気をつける、みたいなことができるようになります。例えば今「オッケーグーグル、リビングの電気を消して」って言ったら、一気に薄暗くなるとか、そういう感じですね。
やってみましょう。「はい。四つのライトをオフにします」とgoogle先生。
なりました。お見せ出来ないのが残念ですが。
とまあ、かなり長々となりましたが。hueは面白いから、皆さんうっかり手を出すといいよ、と、そんなふうに思った次第でありました。
それにしてもこれ、ホントに面白いので。リフォームとか新築とかの市場に食い込んでくれないかな、と思っております。すでにある環境から置き換えるからしんどいのであって、最初っから全照明hueの家があったりしたら。相当面白いことになると思いますよ。
そんなこんなで、正月早々、IoTおもちゃで遊んでました、と言うお話でありました。
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