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2018.02.01

秘仏本尊アッセンブル:仁和寺と御室派のみほとけ(☆☆☆)

リンク: 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」.

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 最初に申し上げますと。メインビジュアルでも取り上げられている、国宝・千手観音菩薩座像は2月14日からの公開です。展示替え対象。
 いやもちろんホームページにもちゃんと書いてあるんですが、うかうか見に行って「あれー?」みたいなことになったので。皆さんはそんなことがないようお気をつけください……。

 これも仁和寺の法師、なんていう書き出しを。国語の時間に習ったな、なんて憶えている人も多いかも知れません。自分も仁和寺について知っていることは徒然草の書き出しくらいのことでした。

 天皇の位についたあと、譲位して出家し、日本史上初の法王となった宇多法皇。ちなみにこの宇多法皇に重用されたのが菅原道真。次の天皇である醍醐天皇の時代に、道真は失脚し、没し、そして悪霊となって大いに祟りを成したのですが、それはまた別の話として。
 宇多法王が天皇時代に自ら建立し、主となった寺院が、初の門跡寺院でもある仁和寺でありました。その住居が御室と呼ばれたことから、御室は一帯の地名となり、仁和寺を中心とする真言宗の教派は御室派を称するようになった、と言う事のようです。
 つまりは朝廷や皇室と大変縁の深い、歴史の長い寺院である仁和寺。その仁和寺と、一流に属する御室派の各寺院の秘仏が一同に会すると言う展示会であります。

 寺院の宝物の公開と言うだけあって、大は仏像や仏画、小は精密な仏具など展示はバリエーション豊か。皇室にゆかりが深いことから、歴代天皇の直筆の書である宸翰も多く展示されています。
 最大の見どころは、一般には非公開の観音堂、そこに安置されている大量の仏像群をまるごと招来し、内装を整えて観音堂を再現した観音堂展示。
 機械のように精密な写経僧たちの文字に、弘法大師空海の真筆を交えた経典集・三十帖冊子に、黒地に金銀泥で描かれた、壁一面を飾る巨大な両界曼荼羅、通称子島曼荼羅。横にはデジタルで再現された作成当時の復元図もあり、こちらも大変煌びやか。
 そして展示の最後に出てくる、御室派各寺院の秘仏である仏像群。まず最初に、如来とは明王とは、の解説のパネルが挟まったあと、つぎつぎと現れ出る秘仏は、いずれも年や数年、あるいは数十年に一度しか公開されない貴重な秘仏ばかり。一度にこんなに秘仏を見てしまうと、仏縁オーバードーズになるんじゃないかと言うような、不思議な緊張感を感じる空気感であります。

 照明の使い方、スポットの当て方も実に恰好良く。昨年見た運慶展のような、滲み出る力強さとはまた違った、圧を伴う静けさを感じる、こちらの展示。
 混みすぎることもなく、快適に見て回ることもできましたので。興味のある方はぜひ一度、お出で願えればと思います。

 ちなみに余力がなかったのでパスしてしまったんですが、隣の表慶館では「アラビアの道 サウジアラビアの秘宝」展をやっております。こちらは特別展チケットなどは必要なく、総合文化展のチケットだけで、まあつまり国立博物館の一般の入場料だけで見ることができます。パワー配分を調整して、こちらもひとつぜひ。

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