概略ふりかえり京都旅行2018秋(☆)
今回の旅行は参加者それぞれの都合で、随時合流解散すると言うスタイルで、金曜日から日曜日までの日程。
自分は土曜日からの参加。早朝、新幹線で京都に向かい、9時30分ごろ京都着。東福寺駅で合流して、宿へ。
宿で荷物を解いた後、もうお一方と合流して、6名になったところで出発。
東福寺。臨済宗、京都五山第四位。山門を普通にヤマトの配送の車が走っていって大層びびる。
臥雲橋を通って方丈庭園へ。現代美術の入ったハイブリッドな庭園を「これボスの攻撃の予兆があるやつですよね」「これ第二形態ですよね」と安定の罰当たり発言を繰り返しつつ見学。
最後に寺リウムとモシュ印(とてもおおきい)を見てひっくり返りかかる。
東福寺駅に戻ってお昼。
肉丼なるパワーメニューがあったので迷わず発注。ネギ牛丼でした。おいしい。
タクシーで清水方面へ。清水三年坂美術館で根付の特別展を見学。するつもりが、通常展示の段階で漆工芸のウルトラマンパワー投入っぷりにすっかりやられることに。
一回盛って作った表面を、もう一回漆で塗り固めて削って水平にするとか聞いているだけで、えッ、てなりますし、さらにその水平加工と盛った加工を両方取り込んだのを作ったとか、完全にどうかしている。ええと、その、すごい。そりゃ輸出もしますな。
ここで集中力をあらかた使ったあと、ちょっと休憩してカキ氷などいただいて、北上して八坂神社へ。
去年来たとき八坂神社に来た記憶がなかったもので、その話をしてさんざん注意される。結果としては去年来てました。はしまきの屋台見て思い出した。
八坂神社をざざっと見学したあと、タクシーで伏見稲荷へ移動。ここでもう1名と合流して総勢7名に。
そして夕暮れ時の伏見稲荷、千本鳥居をくぐろうとしたのですが。
まさかの工事中でした。まあ時間が若干遅かったですしね……。
細マッチョ感あるお狐様を写真に収めつつ、伏見桃山に移動して、晩ご飯アンド飲み会。
このあと宿に戻って延長戦に突入し、2時かそこらくらいまで飲んでおりました。
二日目21日。
今日の目的地は東寺。電車で移動しようとしたら遅延したりとかいろいろあって、結局徒歩で京都駅前を通って東寺へ。この日は毎月21日の弘法市、しかも日曜日、かてて加えて好天と言う事で、そりゃあもうびっくりするくらいの人出。だいたい入る前から屋台があって、いろいろと訳が分からないものが売っていて。「鎖鎌!?」ってびっくりして口に出したら、「その通り。ちなみにこちらは仕込み杖」って屋台の人が反応する、と言う有様で、控え目に言ってもたいへんなことになっておりました。
身動きも怪しいようなもんのすごい人混みで、一旦解散!おつかれさまでした! と、はぐれてもいい下準備をしたあと、それぞれてんでに見物しだす我々(そして速攻ではぐれる)。
目の前で上げてくれるワカサギの天ぷらをいただいたり、たとえ本物でなくても是非欲しい殷の青銅器らしきものが売ってたり。革細工に引っかかったり、はぐれたり、また合流したり。
いろいろしつつ、途中でお帰りになるお二人とはここで別行動。これで5人に。食堂を見学したあと、ちょっとお昼でビールやらどて煮やらいただいて。宝物殿で再集合。宝物殿の一番奥には、本来の食堂の主である千手観音様がいらっしゃいました。
宝物殿見学のあとお一人と別れ4人に。東寺に来て五重の塔を見学しない手はない、と言うことで、五重の塔のほうに。小刻みに入場料がかかるので下調べはきちんとしておきましょう(共通券もあります)。
というわけで。遠くからでも見えていた目印、みんな大好き五重の塔。きちんと見るのは初めてでした。
いやはやかっこいい。
それにしても、東寺を弘法市の日に来られたのは自分としては幸運でした。なんというか、京都の寺社に限った話でもないのですが。「史跡」というものには、遺構である、と言う思い込みがどうしてもあって、過去の歴史の上で役割を果たし、今は静かに遺構として(あるいは観光対象として)存在している、と言う思い込みが、どうしてもあって。
東寺の弘法市の、野放図気味な活力は、そんな思い込みをブチ砕くには充分で。東寺は生きている、いままさに歴史をもっと積んでいる、と思わせるに、充分なものでした。初日に見た東福寺が、紅葉の季節に美しく見えるよう、設計、あるいは調整されている、と思うのとは、また別の、全然別の圧があったのです。
金堂の薬師如来の巨大さに圧倒され、さらに講堂の諸尊のフォーメーション(と説明されていたお姉さんの説明の上手さ)に。すっかり引き込まれておりました。
東寺を出て京都駅まで一旦戻り、抹茶シェイクなど頂いていったん休憩。
ここでまた1名と分かれて3名に。自分がたって希望して、東本願寺を見に行くことに。
東本願寺は、これまた別の凄味がありました。建物が立派なのは言うに及ばずですが、なんというか、ものすごい圧というか、ぐいぐい来る気力が漲っている。本願寺の歴史を思えばなのかも知れませんが、押してくる圧がすごいし、中にいる人達の、馴染み具合が、またすごい。
思えば、東福寺は臨済宗、そして東寺は真言宗、そして東本願寺は言うに及ばず浄土真宗。意図せずして仏教それぞれの宗派の大寺院を拝観することになったわけです。それぞれに違う気品と圧を感じたのですが、最後に見たこちらの東本願寺には、生命力というか、気力の漲りと言うか、そういうものをなおさらに感じたのです。
有名な史跡を、言うなれば過去のものとして見ようとする立場は、単に間違っているし奢りでもある、と、そんなふうにがつッと感じた次第というわけなのです。かっこよかった。お寺。
新幹線の時間待ちで、最後に京都タワーに登って。二日間の旅の締めくくりをしたあと、日没を見届けて(展望台ビールに心ひかれながら)降りてきた次第で。
最後は京都駅から、新幹線で帰ってまいりました。
話し合ったり見学したり、色々な意味で味の濃かった二日間。
堪能させて頂きましたありがとうございました。と言う、思ったより長くなった覚書でありました。
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