展覧と観劇の三が日。(☆)
元日は初詣のあと、小田急新宿で開催しているミュシャ展を見てきました。
リンク: アルフォンス・ミュシャ展 | 小田急百貨店.
覚えているだけでも、かなり以前の東京都美術館の時と、おととしのスラヴ叙事詩の時、そして今回と三回目なのですが。三回くらいではこうまだまだ。見た事のない展示が盛りだくさんでした。
なにしろ前回が超大規模だっただけに、どうしても比較してしまいそうになるのですが。今まであまり見たことがなかった、ミュシャの書いたデザインの教科書やデザイン集、そしてジスモンダ以前、突如としてスターダムに躍り出る以前の、挿絵などの作品が多く展示されています。
もちろん有名どころもいっぱい。みんな大好きジスモンダをはじめとするポスター群に、花や四季などの連作群。ポスターについては縮刷版も出版されたんだそうで、それも展示されていたのですが。なんでもミュシャのポスターが素敵過ぎて、貼ったはしから剥がされて持ってかれちゃうもんで、それじゃあと出版社が目をつけて、小さく印刷したものを発行したんだそうです。昔からそういうのあったんですな……。
演劇のポスターからビスケットの缶までデザインし、後年にはチェコの切手や紙幣までデザインしたミュシャあるいはムハ。当時はただの空き缶だったものが、美しいがゆえにケースに飾られ、作品として展示されている。そしてそのデザインは、今に至るまで、様々な商業作品に使用されている。
芸術のための芸術ではなく、大衆を啓蒙する美を、誰もが手にすることができる美を求めたミュシャ。だからこそ、そのときの空き缶が、いまの芸術となっているわけで。
会場から出たグッズストアでは、ミュシャのデザインを使ったビスケットや和菓子の缶が売られていました。自分のような凡夫でも手にできるように。恐らくは、描いた方が、かくあれかしと望んだように。そんなわけでクリアファイルとてぬぐい買ってきました。あったんですよ。ミュシャてぬぐい。
秋葉原でちょっと初売りを覗いて、ブレイズさんでタコス始めをしたあと、新宿に戻ってメインイベント。白Aさんのパフォーマンスイベント、テクノサーカスを見に行っておりました。
このイベントのことは何も知らなかったんですが、昨年のロボット忘年会の直前。時間が余って、ちょうど秋葉原UDXでやっていたHACKDAY2018を覗きに行ったときのこと。メインステージを何気なく見に行ったら、ちょうど白Aさんのステージが始まるところで。あまりの鮮やかさにびっくりして、その場でステージのチケットを購入。いそいそと見に行ってきたと言う次第でした。
そもそも白Aさんと言うのは、パフォーマンスユニットと言えばいいんでしょうか、このときの公演では、ダンサー4人とピエロ一人、マスコット一体がフロントでステージに立ち、そのほか演出などまで含めてグループとなる、ようです。
ダンスとプロジェクションマッピングが融合した、と言うと宣伝文句っぽくなりますが、そう言うのが一番合うのがこちらのステージ。投影された映像と、実際にステージに立つダンサー、そして投影される対象であるスクリーンやブロックが、精密に絡み合いながらステージを展開します。
驚くべきは、速度と精密さ。とんでもないスピードで、映像と実際の人間が息を合わせて、びしりと一つの絵になるさまは、なるほどこれはサーカスだ、と納得する華やかさでありました。
もうひとつ感動したのは、とてもこなれたサービスの細やかさ。ステージはほとんど台詞なしで進行するんですが、観客へのお願いや注意、語りかけなどは、すべて日本語と英語の両方で行われ、間を多く使うタイミングでは、絶妙に時間を使って不自然なくつないでいく。特にピエロの人の観客の掴み方がとても綺麗で、感動した次第でした。
あとやっぱり、ステージが始まる前に、拍手と歓声の練習が入ってました。大事なんですよねやっぱり。
開けて三日は、東京国立博物館に、博物館への初詣に。なんとなくちょっと、行ってきたかったのです。せっかく年パスがあるんですから使わなきゃ。
お正月は恒例の松林図屏風の展示はもちろん、亥年を記念して、猪づくしの特別展示。
猪突猛進、前方範囲まっしぐらな猪ですが、それだけにその猪が伏せて眠る絵は、太平の象徴として人気があったモチーフだったとのこと。優しい目で眠る猪の屏風を見てふんわり。
東洋館で初殷の青銅器を拝んだあと、こちらも正月記念の獅子舞を拝見。獅子舞、ってちゃんと見たことがなかったんですが、なかなかユーモラスなもので。みかん食べて、皮だけぺっ、ってしたり、途中で寝落ちしそうになって、はっと起き上がったり。鯛を釣る恵比寿さんと、小槌からいろいろ撒く大黒さんの舞いを経て、最後は練り歩いて集まった人の頭を噛んでまわる。縁起物ですからね。
ぎりぎりで自分も頭かんでもらいました。いいことがありますように。
そんなこんなで。一日のんびりしているつもりが、思いのほかふらふらしてしまった二日三日の出来事でありました。
今年はこんな調子で、小刻みに更新できればいいな。と思いつつ。
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