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2021.04.11

これまでのあらすじ第一回:D&Dエベロンセッション感想

 その日シャーンに5人が揃い、その日シャーンでひとりが死んだ。

 五つ国による世界大戦、〈最終戦争〉終戦直後のエベロン。そのエベロン有数の大都市、尖塔の立ち並ぶ街シャーン。
 祖父の遺産を受け取りに、シャーンへやってきたアリエスは、ただの料理人の娘のはずだった。魔法鉄道ライトニングレイルを降りた時にはまだ。
 鋼鉄の蛮人、バーバリアン型ウォーフォージドのペセタは、かつては五つ国の一つ、カルナスの兵士だった。ゾンビに変えられてしまった戦友の消息を捜し求め、いま彼はシャーンの巷を彷徨っていた。
 悪に抗う聖なる炎を奉じる、シルヴァー・フレイム教会。戦中に失われた教会の伝統、「歌う巡礼」を復活させること。ハーフエルクのクレリック、スクリーミング・ミーミーはそんな夢を持っていた。いま彼女は、両親の旧友から古い楽譜を受領するために、はるばるシャーンへと旅をしていた。
 錬金術師の弟子、ノームのディンブルにとって、その日は輝かしい一日となる筈だった。魔術技師アーティフィサーとしてめきめきと実力を上げる彼を、師匠オネストが工房の後継者に指名したのだ。工房に留まるもう一人の弟子、兄弟子スモークの猛反対にも、オネストの意見は変わらなかった。
 遠くエルデン・リーチの森林の中では、オーク混ざりのヒューマンのドルイド、ヴァーグが、星読みに不吉な結果を見いだしていた。星読み、そう。彼はただのヒューマンではない。エベロン世界を左右する存在、十二のドラゴンマーク氏族の一つ。タラシュク氏族の一員なのだ。シャーンへと向かうヴァーグに、族長は「緑の竜の仮面」を授けて送り出す。
 それぞれの時、それぞれの理由を携えて。5人の男女がいま、シャーンへ集まろうとしていた。

 無事に相続を済ませ、祖父から受け継いだ家に落ち着いたアリエス。彼女は不可解な来客…… 祖父のことを知る女エルフ…… との不可解なやりとりを経て、魔剣フロストブランドと、パラディンの力を得ることになる。打ち続く不思議な事件は、そこから始まった。

 偶然、同じライトニングレイルでシャーンへと到着したヴァーグとミーミー。シャーンの洗礼とばかりに早速スリに狙われるミーミーだが、運良くスリの手を捕らえる事に成功する。意気合同した二人は、捕まえたスリに街の案内を頼み、それぞれの目的地へと向かう事になる。
 その翌日、ディンブルが直面したのは殺人事件だった。錬金術師の工房でオネスト師匠が殺害され、兄弟子スモークが姿を消していたのだ。オネストが秘密裏に開発していた新たな兵器、〈銃〉の実物とともに。

 シャーンの警備隊は、住人にはまるで信頼されていない。
 殺人にも盗難にも意欲を見せない彼等を尻目に、ディンブルは真相を突き止めるべく、行動を開始する。オネスト師匠を訪問して彼の死を知り、葬儀の手伝いを申し出たミーミー。彼女から事件を聞いたヴァーグ。近隣から葬儀の手伝いに来ていたアリエスの3人に、兄弟子のこと、銃のことを告げ、オネストの死の真相を探るべく動き出す。
 ディンブルの調べでは、工房には二人分の正体不明の足跡があった。彼自身、事件のあった夜、街で二人の不審人物を目撃していた。
 事件の手掛かりであるこの二人の情報は、思いもかけず向こうからやってくる。戦友の手掛かりを探していたウォーフォージドのペセタが、情報を求めて4人のもとを訪れたのだ。

 事件について議論する5人。彼等のいる工房に襲いかかったのは、放火犯とゴブリン達だった。
 魔剣の力で火事を消し止め、雪崩れ込むゴブリン達を押し戻して一掃した一同。
 逃走した何者かをヴァーグとミーミーが追い、野次馬や近隣住民への対応、事件の後始末を買って出るハーフリングの女スリとの交渉などを片付けて、謎の人物の逃走先で5人は合流する。そこは姿を消していたディンブルの兄弟子、スモークの家だった。

 ドア越しに、押し問答というか、埒が明かない問答を繰り広げるディンブルとスモーク。先にしびれを切らしたのは、スモークの家に潜んでいたノール達だった。スモークは〈銃〉を犯罪組織ダースクに横流ししていたのだ。
 魔法の連続攻撃とアリエスのモールが一方のノールを粉砕し、逃げ出したもう一匹は、追撃するペセタの一撃とディンブルの奇策、そして再びのアリエスの殴打で沈黙する。

 〈銃〉は盗んだが、師匠は殺されたあとだった、殺害には関与していない、と訴えるスモークを(彼の家財を賄賂として差し出しつつ)治安当局に引き渡し、とりあえずは襲撃事件を解決した一行。
 しかし〈銃〉の行方も、二人組の消息も、そしてオネスト師匠の死の真相も。ようとして知れないまま。
 今後のことを協議する5人の前に、みたび、ボロマール氏族の使い、あの女ハーフリングが姿を現した……

 そんなわけで、サトゥさんマスターによるD&Dエベロンセッションの感想でした。
 PLは順番に藤之宮さん(アリエス)、コータンさん(ペセタ)、自分(スクリーミング・ミーミー)、紅崎さん(ディンブル)、サンドマンさん(ヴァーグ)。自分はハーフエルフのクレリック(光の領域)、スクリーミング・ミーミーでした。芸人を背景に取った、バードみたいな立ち回りをするクレリックです。

 小悪党スモークを演じたサトゥさんの演出が、もうなんか上手いというか抱腹絶倒で、ディンブルさんとのやりとりは、師匠の死の真相を問い詰める深刻なシーンのはずなのにずっと笑ってました……w 「とにかく今日は帰ってくれ、お前が帰ってくれれば丸く収まるんだ」て……w

 謎を色々残したまま終わったことでも分かる通り、今回は第一回と言う位置付け。
 続きも楽しみなセッションでありました。

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