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2022.10.02

【ロボットイベントレポート】第41回ROBO-ONE観戦記【パフォーマンス部門(前半)】

 さあ、いよいよ予選開始!
 パフォーマンス部門は2分間のフリー演技。審査員4人がそれぞれ100点満点で採点し、400点が満点となります。

 天候不順の影響があり、定時で未着のチームが多いため、実際の競技順で紹介いたします。

No.107 Neutrino-Nero(飛騨神岡高校(ヒダカミロボ部))

 一番手は飛騨神岡高校チーム、ニュートリノ・ネロ。
 腕を振ってのご挨拶から、ネロの機体説明。左右非対称の腕の構造の紹介。柔軟な左腕と伸縮構造を持った右腕。片腕倒立でバランスを取り、機体を復帰させてのパフォーマンス終了となりました。
 点数は集計のあとで発表。一番手のネロ、224点となります。

No.803 MarkⅡ(九州大学ヒューマノイドプロジェクト)

 二番手は九州大学のマーク2。若干機体を左右にゆらゆらと揺らす、がっしりとした体躯の機体です。
 開始、I字バランスの宣言。腕を広げて片足立ち、そのまま股を大きく開いて、両腕両足を揃えて3秒の姿勢制御。がしっと復帰して、演技終了となります。
 点数は141点です。

No.1450 田村ヴァルキリー(L.L.L.)

 続いては、惹かれる名前の田村ヴァルキリー。パフォーマンスは演武。
 片足でひょいと体を持ち上げてのバトルモーションですが、ちょっと転倒が多い感じか。片腕を上げた状態で、いったん止めまったあと。
 これはダミー標的ですね。ペットボトルを掴んで投げるデモですが、ちょっと掴み切れなかった。あおむけに倒れた恰好で、ここで演技終了となりました。
 点数、75点でした。

No.1433 634改(修一withロボットゆうえんち)

 KHRの面影に、大きな腕部が取り付けられた634改。
 「これから秋の大運動会を始めます」と言う宣言から、ラジオ体操。非常にきびきびと腕を振っています。早い。
 続いては徒競走、走っている最中で転倒してしまう。復帰した後、なめらかなステップでざざざざと後退。
 次は器械体操。肘先で体を支えての倒立。最後に腕を大きく振ってのダンス、転倒しつつ演技を出し続ける。
 最後は逆でんぐり返しのような動きで復帰。時間ぴったりで演技終了となりました。125点。

No.239 SERENA DIOS(神戸市立科学技術高等高校)

 続いての登場はセレナディオス、小道具がいろいろ出てきております。なにやら達磨落としのようなものが積み上げられておりますが……。
 やっぱり達磨落としでした。まず機体の紹介から。足にベアリングを使用していること、多関節の腕先に強いパワーを持たせる事で打撃力を高めている、と、性能の解説。
 さあ実技です…… あれ、コントローラーを忘れていたみたいです。
 なんとか整いました。さあ達磨落とし、真横に振り抜ける攻撃で、一段綺麗に抜いた。
 もう一段抜きで、崩してしまいました。ここで時間切れ、セレナディオスの演技でした。198点です。

No.1419 フェムト(大阪電気通信大学 自由工房HRP)

 続いてはフェムト。長い足と短い胴体、分厚い肩から足が生えているような、重機動メカを思わせるシルエットの機体です。
 フェムトのチャレンジは床運動。まず前歩行、続いて膝を緩めて、体を横に捻っての倒立。途中で復帰してしまったので、再度チャレンジ。足を大きく広げて、胴体を捻って戻す。
 続いて回転ジャンプ、体をひねってジャンプから、大きく体を投げ出しての飛び込み前転。そつなく決めて、フェムトの演技となりました。186点です。

No.80 いづな(神戸市立科学技術高等高校)

 続いての登場は科技高チームのいづな。すらりとしたシルエットの恰好良い機体。なにやらダミーターゲットらしきものが準備されております。
 審査員の皆さんには、立って審査してほしい、と言う要望が。あれはなんでしょう、白い板が立てられ、その前には畳のようなもの。重しが乗せられていますが、これはさて……。
 爪先には、筆ペン。さあ、いずなの演技は書道です。
 解説とともに「ロボワン」の文字が書き上げられ、演技終了となりました。247点です!

No.963 スーパーらいあんキット(ロボットゆうえんち らいあん)

 オレンジと水色、ツートンのフレームが鮮やかなスーパーらいあんキット。
 まずお辞儀を決めた後、前後左右への歩行から高速旋回ジャンプ、6cmの段差を駆け上がり、駆け下りる。
 続いては片手逆立ち、段差に乗っかる予定だったのですが、引っかかってしまいました。お願い、の悲痛な声が飛ぶ中、バランスを崩して倒れてしまう。
 機体は大きくバランスを崩してしまい、悲鳴が飛び交いつつのパフォーマンス終了。
 指導者であるDr.GIYさんへの感謝を捧げつつの演技でした。185点。

No.1456 automo 09(Kunai)(holypong)

 続いてはオートモシリーズ、最新型の登場です。
 黄色いメットにゴーグルのオートモ、デモの相方でしょうか、もう一機準備されておりますね。何気なくアシスタントに入っているのはTOBBYさん。
 オートモ9号機、まずは足回りの安定性からアピール。歩行スピードに緩急を調整し、素早い起き上がり。
 続いてリングに別のKHRが登場。揺らされると、足を出して安定を取り戻す、と言う動きをこちらの機体で見せた後、オートモでデモを…… いや、何かトラブルがあったようです。ここでデモンストレーション終了となりました。
 準備の途中にケーブルが抜けてしまって、それで原因でうまく動作しなかったようです。144点。

No.1237 Amoeba(長岡動物園)

 これはまた鮮やかな機体です。紅白のフレームが眩しいアメーバ。
 両腕を上げての挨拶から、片腕を上げての歩行。自動起き上がりから、左右のフック、アッパーでアピール。肘にはトンファーのような仕込みがあります。
 片足立ちで左右に四股を踏み、最後に前転前蹴りを繰り出して、パフォーマンス終了となりました。208点。

No.1412 KHR-3HV/D DELTA(野分機械)

 続いてのデルタ、ペットボトルを二個貼り付けた、大きな白い壁のようなものがリングに上がっております。本体はKHRの風のある黒い機体。
 デルタの演技は書道。力センサーと距離センサーを装備し、柔らかく動かすことで書道を行います。左右に機体を振って水平を見て、書き始めましたが、仕切り直し。
 いったん壁から距離を置いて、再度書き始めます。壁から受ける力を仰け反って逃し、壁に文字を二文字ずつ書いていきます。「ロボ」「ワン」の二文字をそれぞれ書いて、振り向いて決めポーズ。201点です。

No.114 コビス(ビスコ)

 さあ続いての登場はコビス。猫の頭に紫のドレス、全体のスタイル、以前よりしゅっとした印象。
 さあ開始、デモの内容はファッションモデル。「ROBO-ONEの中で、一番可愛く美しいロボット」とのこと。昨日の朝五時に完成しましたとのこと。
 光で印象の変わるドレス、肉眼ではシックな紫ですが、配信の映像では煌めいた、サイバーパンクな紫に。点数は210点でした。

No.1448 HZ1号機(NITHR工房機械体操技術研究班α)

 続いてのデモンストレーションはKHR、HZ1号機です。仰向けに横たわってのデモ開始。
 開始、腕をぎゅっぎゅっと動かしていますが…… 今回のテーマはエクササイズとのことですが…… まずは腕を振ってのストレッチ、片足ずつ上げての腹筋。淡々としたストレッチのコツの解説とともに、機体がひたすら足を上げ続けます。
 一回立ちあがって、きびきびした腕立て伏せに。最後に逆立ちで倒立、膝をぐいぐいと倒立からの屈伸。
 見せ方の上手さが光る演技、これでパフォーマンス終了となりました。173点。

No.1423 太極パンタ(ロボット遊園地)

 続いての登場の機体は、パンダ頭に上着姿の太極パンタです。
 開始、パフォーマンスは太極拳の演武。着実な動きでなめらかに腕を繰り出す、片足立ちをアピール。機体の角度を少しずつ変えて、全方位に見どころを見せながら。最後に一礼、時間ぴたりで終了のパフォーマンスでありました。
 254点、暫定一位です!

No.1415 Panopticon(大阪電気通信大学 自由工房HRP)

 続いてはパノプティコンの登場。操縦者の方がサメかイルカの縫いぐるみを持っているのが気になります。
 きびきびとした動作で中央に、腕を振ってのご挨拶。円形監獄のパノプティコンから着想して、目が三つあるデザインとのこと。
 お、ぬいぐるみを乗せました。両腕でぬいぐるみを抱えての歩行、途中で落っことしてしまった。操縦者が回収して、ここでデモ終了となります。188点。

No.178 で・か~る(道楽、)

 続いてはで・か~るが登場です。「準備に時間がかかりそうなので」「待ってもあんまり変わらない」みたいなことを言われつつ、スタンバイ。
 「よく出てきているでかーるでございます」のご挨拶から。「また一段と低重心になるようにモーションを変えました」の説明が。
 その通り、ものすごい仰け反った姿勢でとまっているでかーる。動…… きません。スタートしない。手動に切り換える。
 足を広げたままの歩行、前につんのめったあと、体を反対に曲げての歩行、折りたたまれた姿勢からのフック、大上段への蹴り上げを繰り出して。
 最後は前進から、あれ! 止まらない! の声が飛ぶ。最後は通常の攻撃モーションを繰り出したところで時間切れとなりました。186点。

No.1397 エデルクリーガー(大阪電気通信大学 自由工房HRP)

 続いては、翼のように大きな掌を持ったエデルクリーガー。マイクが入ってない様子で、一回リトライになります。
 軽い旋回ジャンプから、軽快な横歩き。大きな腕を使っての突き上げ攻撃のモーションを繰り出す。旋回攻撃、これはちょっと強すぎたか、体が飛んでしまう。
 最後に前転前蹴りを繰り出して、174点でした。

No.909 <(大阪電気通信大学 自由工房HRP OB ぷくたい)

 続いての登場はクレシェンド。なにやらものすごく音が鳴っております大柄な機体。
 開始、足踏み中の不安定な状態の中、上半身を大きく動かしても姿勢を崩さない、と言デモンストレーション。
 絶対に倒れないロボットを目標に、実機のデータを全て取り込んで、シミュレータでモーションを作成したという、こちらの機体。
 シミュレータによるフィードフォワード、センサによるフィードバックの両方で機体を制御してのデモでした。243点。

No.1444 だーくねちゅワルサたん(大同大学ロボット研究部OB AN.)

 名前もユニークですが、機体も劣らずユニークな構造の機体です。何に例えればいいでしょう。二足なのですが、人形と言うより、橋の一部を切り出したような恰好です。
 1.2kgの機体の攻撃で4kgの機体を倒す、と言うデモ。想定の標的は、姿勢を落としたクロムキッドとのこと。ポリタンクを仮想標的に、一回、三回攻撃モーションを繰り出しますが、倒せない。
 最後に踏み込んですくい上げる前攻撃をデモ、パフォーマンス終了となりました。170点。

No.241 デザフィネス・オ・ランタン(神戸市立科学技術高等高校)

 オレンジのフレームが眩しいデザフィネス・オ・ランタン。
 「まず注目してほしいのはこの顔です」のご挨拶から、続いては腕のヨー軸の解説、最後にハサミの説明。
 デモはこのハサミを使って、倒立からの歩行。逆立ちしたまま移動する倒立歩きを繰り出す。
 倒れてしまいますが、横向きに大きく足を開いての復帰。これでパフォーマンス終了となりました。242点!

No.115 Metallic Fighter(森永)

 ちょっと間が開いたあと、メタリックファイターの登場です。ハチマキしてますね。
 デモは「応援」です。腕を大きく振って、応援のエールが拍手とともに飛ぶ。
 続いてミスミさんへのエール、腕のポーズで、M、S、Mのポーズを取りつつのエール。
 応援のデモンストレーションでありました。234点です。

 このあたりで、いったんインターバル。
 交通事情で間に合っていなかったチームの再呼び込みが行われます。

No.298 試作1号(和諒)

 仕切り直しの一番手は試作1号。
 しっかりとした動作で、太極拳の演武。胸板のフレームは、12年ものの経験が積まれたもので、それをしっかり見てほしいので、ゆっくりした動きのデモを作ったとのこと。
 きびきびした動作はランブルで見てほしい、とのことでした。
 最後に一礼、これでパフォーマンス終了です。201点。

No.1447 JOHOKU5(静岡県立浜松城北工業高校コンピュータ部)

 こちらはKHR機ですね、JOUHOKU5の登場です。開始と同時に転倒してしまう。倒立した状態で腕をにじり、逆立ちしたまま、腕先でゆっくりと旋回。ひょこひょこと倒立したまま、横移動していく。
 最後に足で拍手しながらのデモ、ブリッジ状態を経て復帰し、九割方、倒立状態でのパフォーマンス終了となりました。183点。

No.1297 ZRSHA markS(大同大学ロボット研究部19A)

 ちょっと変わった印象の機体ですね。四角い大きな胸板が目立つ機体。唯一完成している、という右ストレートを披露してのデモでありました。
 78点です。

 さて、どうやら、ややアナウンスに混乱があったようです。本来、午前中にデモを行う予定だった機体の一部に、午後からの出番だと通知が行っていた模様。
 そんなわけで、午前中に登場予定の機体は、ここまでで一通り演技終了となりました。

 このあとはお昼休みを挟んで、後半戦。午後の部は13時30分からとなります。

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