経済・政治・国際

2005.08.12

「おにーちゃん、(選挙権の無い)あたしのかわりに選挙に行ってね!」みたいな。

 トチ狂ってませんから、ご安心を。暑いですけどね。
 政治向きのネタはごたごたするとイヤなので、軽く軽く。

 「暁に、死す!!」さんで、ミハイル暁さんが非常にうまいことを言っていました。
 自分も(もう0.5mmほど立場が小泉首相寄りってなだけで)ほぼ同じ意見だなあ、と。

 やっぱり心配なのは投票率ですよね。「政治に興味がなくなった」とか、「投票したい相手がいない」とかで、棄権するのは確かに権利の一つなんですが。そういう行動を取ることで、結果組織力を持つ政党が、相対的に影響力を増大させる事につながることにも、思いを馳せてほしいなあ、と。

 テレビの評論家が昔よく使っていた表現を援用すると、「投票したい人がいないから投票しない」って言うのは、○×的な議論だと思うのです。100点か0点かしかない、次善のものに、最善ではないと知りながらも、あえて一票を投資することが出来ないと言う。
 いっそ投票率が一定の水準を割ったら、その選挙区からは候補者が出せないとか、そういうシステムであればもう少し投票率も上がるかと思うんですけどねー。

 自分はたぶん立場的にはかなりおかしいと思います。
 政治家が清廉である必要は別にないし、道義的に普通の人間よりも優れている必要はない。「国家と言う組織の経営」と、「利益の公正な(公平ではなくてもいい)再分配」と言う、本来の職務遂行能力に優れてさえいれば、多少の汚職は有能さの証明とすら考えます。
 イスラム教圏では、無能で善良なリーダーよりも、有能で邪悪なリーダーのほうが好まれる、と言います。もっとも、「当人はどうせ地獄に落ちるんだから」とか言うものスゴい理由がその原因なんですが。

 なんにせよ投票すべきです。こんなとこで棄権してモラトリアム宣言したところで、なんにもいいことなんかありません。投票する相手がいないと言っている人も、候補者の履歴や前歴や経歴をじっくり見た上でそう言っている訳では決してないでしょうし。
 小泉総理を支持すると答えた人は投票して欲しいし、小泉首相を支持しない(感情的にキライとか言うのも含めて)人には投票して欲しい。民主党を支持する人も公明党を支持する人も、社民党を支持する人も共産党を支持する人も、とにかく投票して欲しいのです。又吉イエスさんや羽柴誠三秀吉さんは、悪いけど該当する選挙区の人だけね。

 民主主義の根付いていない国では、投票の結果を当事者が受け入れず、混乱が起きたり内戦になったりします。翻って見れば、我こそ民主主義国と自負している国では、投票と言う行動そのものを当事者が放り出してしまっています。

 なんにせよ、投票率が上がって欲しいものですな……。録音の私的補償制度を争点にする候補者とかが居たら、投票率上がるのかなあ。
 いや、こんなご時世であることを考えれば、萌え投票推進ポスターを作ると言うのも一つの手かも知れません。「おにーちゃん、(選挙権のない)あたしのかわりに選挙に行ってね!」みたいな。

 ……どこかの自治体がトチ狂って作りそうな気がしてきましたよ。今後も現地で情報収集に当たりたいと思います。

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2004.11.12

松本明子、アラファト死去で思い出される突撃取材

松本明子、アラファト死去で思い出される突撃取材(ZAKZAK)

 松本がイスラエル・ガザ地区の議長府で議長と対面したのは1995年2月。日本テレビ系バラエティー番組「進め!電波少年」の特番企画で、アラファト議長と「てんとう虫のサンバ」の替え歌で「アラファト(と)私が夢の国ぃ~」のデュエットを目指した。

 そんなことしてたのか。

 手元の資料(と言っても例によって『中東戦争全史』なんですが)によれば、ラビン首相がユダヤ人の強硬派によって衆人環視のもと殺害されたわずか三ヵ月後。パレスチナ側でも対イスラエル強硬派が勢力を増し、ハマスに加えてイスラム聖戦が活動を活発化させていた頃。オスロ合意の和平ムードが、急速に冷え始めた頃合の様子。
 なんていうかよく無事だったなあと言うのもあるとして、本人達がどういうつもりにせよ、「極東からわざわざ会いに来た」と言う事実もまた残るわけで。
 アラファト議長がもしなんかこの訪問を勘違いされていたとしたら、ずっと勘違いしたままで天国に召されていればいいなあと。そんな風に思う昨今です。

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2004.11.11

アラファト議長死去

アラファト議長死去 主治医が確認(Sankei Web)

 イスラエルのラビン元首相が同じイスラエル人の手にかかって亡くなったのは、9年前の11月4日でした。

 市民のコメントを地下のラビン首相はどう聞いているものでしょうか。
 そして後継者の言葉も。

 地上のクリントンさんは、どう聞いているんでしょう。

「アブラハムの子供たち、イサクとイスマエルは今、手を取り合い、勇敢な旅を始めました。今日、私たちは心を一つに呼びかけます。シャローム、サラーム、そしてピースと」

(1993年9月13日、クリントン大統領によるパレスチナ暫定自治協定調印式閉会の辞。『中東戦争全史』より)

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2004.11.04

大統領選挙

 共和党でしたか… ううん。

 しかも議会でも共和党が勢力を伸ばしたと言うあたり、大丈夫なのかこれからと言う意を強くします。
 3日は他の作業をしつつ、ずっとBSの選挙特番を見ておりました。曰く、ブッシュ側はイラク戦争を最大の争点から外し、道徳的な問題… つまり人工中絶だとか同性愛婚だとか… と言う問題に、議論の重点を置くシフトを置いたのだとか。キリスト教保守派らしい色合いを濃く持ってきた争点なんでしょうが、横合いでちょろっと聞いた「イラク戦争は四番目の争点に過ぎない」と言う言葉が、妙に空恐ろしく耳に響きます。
 日本で絶えず言われ続けているような、「イラクを巡る選挙」だけでは決してなかった、と言うことでしょうか。

 CNNの特集によれば、ブッシュ候補支持派とケリー候補支持派のあいだには、出自から経済状態から求める政策に至るまで、かなりくっきりした差異があります。ケリー候補が敗北宣言を早めたのも、分断状態が長く続くことを恐れたからでもありましょう。
 選挙人の数だけではなく、総得票数でもケリー候補を上回ることに拘ったと言うブッシュ候補。
 共和党の大統領になるのか、アメリカの大統領になるのか。それとも世界の大統領にまでなろうと言うのか。
 彼の行き道にびくびくしつづける四年間が始まったようです。

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2004.07.11

選挙ほど楽しいショーはない。

 いつも選挙の日は朝一番に行くことにしております。投票所の前で空き待ちをしたりまではさすがにしませんが、早起きして朝食の前に出かけて済ませてくるのが自分の掟。
 一度、何の選挙のときだったか、掟を破って夕方近くに投票しようと思っていたときには、あやうく時間に間に合わず棄権しちまうところでした。やはりこういうことは朝一に済ませるに限ると言えましょう。

 棄権とは、強いて言えば「今のままでいい」と言う消極的な意思表示に他なりません。
 マスコミがてこ入れをしても、失業率が上がっても犯罪発生率が上がっても。投票率が低いということは、燃えるような不満が国民にないと言うことです。燃えるような不満が国民にない、と言うことは、畢竟、国民をそこまで追い詰めるほど、政府はひどくないと言うことです。
 そこそこの政府であれば、そのまま政権を担わせても悪くない、と言う結論になります。つまり、棄権と言う行為は現行の政府への信任に他ならない訳ですな。棄権する人は結果的に今の政府を、もしくは今の行政機関を支持しているわけです。そのままでいいよ、と。
 これだけ投票率が低いということは、政府が驚異的な支持率を得ているということですな。

 と言う意見を、嫌味用にキープしておこう。
 投票しなくちゃいけませんよ。実際。とは思うものの。民主主義が根付いていないとされている国々は、選挙結果を不正だと言って受け入れない。民主主義になって長いと思う国々は、のきなみ投票率が極端に低い。そんで本家アメリカでさえ、大統領選挙に選挙監視団を送り込まれると言われてカンカンになっている、と言うような状況では、民主主義国家と言うものは、理念じゃなくて実際にはどこかに存在してるんだろうか。と言うような、妙ーな気になってきます。

 なんにせよ、投票はしなくちゃいけないんですが。大体が、政見放送と選挙速報とは、国営で楽しめるエンターテイメントでありお祭りですよ? それがたとえどンなに間違った妄想だろうが、それが政見放送である限り。国が公共の電波貸してくれて、全国に垂れ流していいんですよ?
 そして人間の我執が丸出しになる選挙速報。普段は笑いながら見てるんですが、疲れてるときはあんまり楽しめない、と実感。心に余裕が必要ですな。

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